どんど火

以前は「小正月」に行われていた「どんど焼き」ですが、最近は休日の変更で、第二週の日曜日か成人の日に実施している地域も多いようです。また、その規模も火災等の心配からか縮小されていると聞きます。
この「小正月」は旧暦では新年最初の満月の日にあたり、本来の「どんど焼き」は、新春の満月の夜に開催される火祭りだったそうです。
満月と神聖な火による浄化の力で、集落の人々の1年間の災いを払い、豊作や商売繁盛、家内安全、無病息災、子孫繁栄を願うのが「どんど焼き」で、新年に火を焚く行事は日本だけではなくアジアやヨーロッパでも広く行われているようです。
北海道から沖縄までの全都道府県で実施されている日本の国民行事「どんど焼き」ですが、三重県では「どんど火」と呼んだりもするそうで、「道祖神祭」「左義長」「鬼火たき」など、呼び方は地方によってさまざまだといいます。
今年は、コロナ禍の中、出来るだけ密にならないよう注意して実施されるやうだが、神聖な行事を、われわれの都合で日程を変更したり、内容を簡素にしたりすることはどうなのだろうか。