百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

鶏の卵

2021-01-28 23:07:15 | Weblog




「卵」は「物価の優等生」といわれている。
昔は「精のつく食べ物」ということで、籾殻を入れた箱に生卵を並べて入院中の患者さんへのお見舞いとしてよく用いられたという。
当時は各家庭で数羽程度肥育されていたが、昭和40年代に坪当たり16羽、50年代では32羽、平成になると60羽、そして平成で110羽にまで飼育密度は高まった。
今回、元農水大臣の収賄事件は、家畜にとってストレスの少ない飼育環境を目指す「アニマルウェルフェア」(AW)を日本に導入させたくない養鶏業者によるものだったが、この欧州基準を取り入れるとなると、おそらく「卵」は現状の3倍程度になり「物価の優等生」ではなくなるであろう。
そもそも持続可能な開発目標( SDGs)をいろいろな分野で掲げながら農業は二の次にしている、農業は国の国民の“食”の基幹であり、その農業を他国に委ねている国の弱みが今後いろいろな場面で露見してくるであろう。