百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

柳田格之進

2015-02-09 00:54:39 | Weblog
立川がじらさんの「道灌」一席の後、
志らくさんの仲入りを含んだ二席
「親子酒」と彦根藩の真面目な浪人「柳田格之進」の噺。
「親子酒」 はまるで志らくさんの創作落語のような自由な噺でまさに“あっ晴れ”って感じでしたが、「柳田格之進」は一転して難しい噺、登場人物がみんな良い人という設定も珍しいのですが、何とも後味の悪い結末に少し重い気持ちになる。
落語は言葉ひとつでいろいろな世界に、またいろいろな時代に我々を誘ってくれる、“笑い”だけではない噺の深さに今日はまた勉強になった。

晴天

2015-02-08 00:08:04 | Weblog

でも昨日は風がやたら強く、今朝は霜がおりていた。
見た目や写真では伝わらないものがある。
そういえば昔、点描画を追求した画家は、色を重ねることで色が滲むことを避け、点で表現する方法を模索したという。時代は印象派の流れをくみ、近くでみると単なる点の集積だが離れて見るとその穏やかな色彩が絵画を包み込む。
見えているもの、見えないもの、見えてくるもの、感じるもの、写真も実はそういうものかもしれない。

とようけ屋山本

2015-02-06 21:06:39 | Weblog
昨日、京都に行った際に中立売七本松の「とようけ屋山本」を訪ねた。
北野商店街で百年以上営業をされている有名店で、今は北野天満宮前に自前のお豆腐を使った「とようけ茶屋」を開店されている。
皮を剥いた大豆を細かく粉末状にして豆腐にしたり、充填ではあるが豆の嫌味をカットしてニガリ控え目で仕上げたり、いろいろな工夫がされているのが興味深い。

バジル

2015-02-06 00:54:28 | Weblog
バジルはシソ科メボウキ属の「カミメボウキ」が正式名。
一般的には宗教用や医療用、エッセンシャルオイルの抽出が目的で栽培されているが、勿論食用でもある。

バジルにもいろいろな種類がある。
スィートバジルの他にレタスバジル、ブッシュバジルやレモンバジル、シナモンバジルやダークオーバル、他にもインドではクリシュナトゥルシー、ラマトゥルシー、バナトゥルシーの3種や、イタリアではファインベルデ、イタリアンクラシコ、フォグリアディラトゥーガ等3種ある。
世界にはもっともっといろいろなバジルがあるのだろう、英語でホーリーバジルといわれるバジルは、様々な癒し効果があるためインドではアーユルヴェーダで数千年に渡り使われてきたといわれている。

立春

2015-02-04 22:55:53 | Weblog
今年の冬は何とも晴天の日が少ない。植物もそうかもしれないが、人間とは単純なもので、晴れると元気に振る舞えるが、曇天であったり雨がパラついていたりすると何とも元気がなくなる。
立春を迎え、春を迎える体制づくりが重要になってくるが、春になる前にやっておかないといけないことがいくつかある。
今年はいろいろな意味で原点回帰を目指している。
やりたいことができて10年になる、これが天職と思える仕事に巡り会えただけでも幸せなのに、この道を何とか極めたい。ようやく、やらなければらないことも明確になり、ひとつひとつを確実に歩むだけだ。
なんてことはない。

節分

2015-02-03 23:20:36 | Weblog
「節分と仏教」の関係は実はあまりないようだ。
節分に豆まきをする有名なお寺や神社があるので、先日浄土真宗の御住職に「節分と仏教はどのような関係にあるのか?」と伺ってみると、「節分はお寺の行事ではない」「恵方巻は、つくられた話」だし、「節分」は季節の変わり目という意味で年に4回あり、立春の前日の今日は所謂旧暦でいう大晦日にあたり、「豆まき」の意味は「邪気を祓う」という意味だが、鬼はソトで福はウチとするのは何か違和感があり、「人の心の中には鬼も福も存在している、モノには見方によっては鬼にもなれば福にもなる」と話された。なるほど。

日本の農業  その3

2015-02-02 21:45:59 | Weblog
そして何がもっとも大切なのか?について今一度整理すると
ひとつはまずは持続可能な農業モデルで、若い家族でもしっかり働けば生計が立つモデル(夫婦で働いて年収500万円)の確立なのではないか。
その中身の育成教育プログラムとしては栽培技術もさることながら加工、販売等の実践教育の場も必要になってくると思われるが。
別の視点から指導者の育成、栽培システムの構築も必要になってくる。
また同時に消費者と農業者が共に学ぶ機会の提供も必要になるだろう。
そしてもっとも大切になってくるのが食育というより生き方の“学び”、人の知恵、自然からの学びなのではないだろうか。できれば、地域に根ざしたテロワール(その土地土地の気候、地勢、土壌)をいかに大切に出来るか、についてみんなで考えられるような学舎があれば何とも頼もしい。

日本の農業   その2

2015-02-01 22:33:01 | Weblog
国内生産額は9兆円、農業食糧関連産業の国内生産額はざっと94兆円(農業+食品加工36兆円+関連流通24兆円+関連飲食24兆円)、国内生産額から中間投入経費を差し引くと4兆2500億円、それでも世界第5位(中国、アメリカ、インド、ブラジルに続き)の国内総生産額を誇っている。
農水省は自給率をカロリーベース(39%)で話すが、金額ベースで考えると68%ある。
畜産、例えば養鶏の場合、96%以上の卵を国内自給できているにもかかわらず卵の自給率は10%といわれている。これは鶏の飼料原料の約9割を輸入していることが起因している。
農家としては単なる生産から加工まで手掛けることで生産額をあげる工夫をすることもできれば、付加価値の高い農作物の生産に移行していくことで生産額をあげることも可能だ。例えばオランダは日本の国土の約1割の面積(九州程度の広さ)で、農産物の輸出額は世界の1割近くを占める(輸出額はアメリカに次いで世界2位)、農家一人あたりの年間輸出額をみると14万6000ドル(約1100万円、2011年現在)と、世界でトップだ。一方、穀物の自給率は16%しかなく、日本(28%)より低い。これは農地を効率的に利用し、収量の少ない穀物をあまり生産していないことが原因になっている。日本も限られた大地で質の高い農作物を栽培し、輸出していくくらいの気構えを持つ必要があるのかもしれない。