かおりと一緒の職場に、上原京子というパートが春から来ている。
同じ新潟県出身というので、かおりの後をいつも付いてくる。
年は一つ下だが、化粧も服装も派手めなので、かおりより上に見える。
そのお蔭で、男達の関心が大分彼女にいくようになった。
その彼女が、相談を持ちかけてきた。
この頃一人での帰り道、後を付けられる事が何度かあったという。
その日は少し残業になったので、かおりは京子を自分のアパートに連れていった。
寺井は叔父、になっている。
簡単な挨拶を済ませると、寺井は1DKの自分のアパートに戻った。
いつでも戻れるよう部屋代もきちんと収めて、大家には、出張が多いので留守がちだと説明しておいた。
翌日、仕事を早めに終わらせてかおりの部屋に寄ってみると、京子はもういなかった。
「きょうは連れてこなかったの?」
「用事があるんだって、急いでいたわ」
「夜一人で出かけて大丈夫かな」
「アルバイトしてるのよ」
「何してるんだろう」
「キャバクラよ」
「へえ、どこに行ってるの」
「船橋だって、あまり近くてもまずいとか言ってたわ」
「あの辺り、夜、柄が悪くなるんだよ」
「駅前だから通いやすいって」
「まあ、彼女そういう雰囲気持ってるよね」
「色気はあるでしょ、私と違って」
「確かに夜つとめるには向いているかな、東京に親戚はいるの?」
「あのこ長岡出身で、周りに東京へ行っている人はいないって」
「だれかみてやらないと、あのままでは、危険な事にもなりかねないよ」
「でも結構しっかりしてるわよ」
「この近くに部屋を借りているんだろう」
「うん、ここから10分も掛からないわ」
「できるだけ此処に泊めてやれば」
「ええ・・でも」
かおりは自分の思いを伝えようとしたが、押し留めた。
京子はその後、だんだんと職場に来なくなった。
同じ新潟県出身というので、かおりの後をいつも付いてくる。
年は一つ下だが、化粧も服装も派手めなので、かおりより上に見える。
そのお蔭で、男達の関心が大分彼女にいくようになった。
その彼女が、相談を持ちかけてきた。
この頃一人での帰り道、後を付けられる事が何度かあったという。
その日は少し残業になったので、かおりは京子を自分のアパートに連れていった。
寺井は叔父、になっている。
簡単な挨拶を済ませると、寺井は1DKの自分のアパートに戻った。
いつでも戻れるよう部屋代もきちんと収めて、大家には、出張が多いので留守がちだと説明しておいた。
翌日、仕事を早めに終わらせてかおりの部屋に寄ってみると、京子はもういなかった。
「きょうは連れてこなかったの?」
「用事があるんだって、急いでいたわ」
「夜一人で出かけて大丈夫かな」
「アルバイトしてるのよ」
「何してるんだろう」
「キャバクラよ」
「へえ、どこに行ってるの」
「船橋だって、あまり近くてもまずいとか言ってたわ」
「あの辺り、夜、柄が悪くなるんだよ」
「駅前だから通いやすいって」
「まあ、彼女そういう雰囲気持ってるよね」
「色気はあるでしょ、私と違って」
「確かに夜つとめるには向いているかな、東京に親戚はいるの?」
「あのこ長岡出身で、周りに東京へ行っている人はいないって」
「だれかみてやらないと、あのままでは、危険な事にもなりかねないよ」
「でも結構しっかりしてるわよ」
「この近くに部屋を借りているんだろう」
「うん、ここから10分も掛からないわ」
「できるだけ此処に泊めてやれば」
「ええ・・でも」
かおりは自分の思いを伝えようとしたが、押し留めた。
京子はその後、だんだんと職場に来なくなった。