岐阜市議会において、昨日、議長不信に議決案が提出されました。
毎年交代していた慣例にもかかわらず議長が辞職しない行為に対する不信任を突き付ける内容になっています。また慣例を守る理由は円満な議会運営のためだと主張するものです。円満な議会運営とは何を意味しているのでしょうか。現時点において円満な議会運営がなされています。
従来の市議会は、過半数を占める自民党勢力の中で、議長職を1年交代で行っていくという数の論理による理由で自民党議員の議長職を得ていたのが実態です。今回のいざこざに対し新聞紙上では、立命館問題の論争による分裂が原因だとしていますが、そこに問題の根拠を求めるのは間違いです。
分裂の背景はそうであるにしても、主張自体は根本的に考え方の違いに由来しています。私たちはその論争を通して、二元代表制である議会の在り方を今一度見直すべきではないかと議論してまいりました。従来の体制翼賛的な議会運営では、本来の議会の在り方が問われているのであり、議員の責務は多様な意見を尊重し、議論を活性化させることにあると考えます。従来の会派の論理ではなく、市民から負託された議員ひとりひとりの責務として議会を変えていく必要があると信じています。
多様な意見をを尊重する分裂は是であります。そして、議論も是であります。もしそれが許されないのであれば、議会の役割は終わったと言えるでしょう。慣例にとらわれる必要性は一切ありません。
以上