ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

藤川投手と中田翔選手

2008-04-26 14:31:00 | 野球
千葉ロッテMの広報の梶原さん、「マリーンの風」と題するコラムで、マリーンズの選手を取上げてくれる。今回は成瀬投手の番だった。とは言っても成瀬選手が心酔している、阪神Tの藤川球児選手(27歳)のエピソードでもあった。
昨年11月、北京五輪アジア予選にそなえての合宿が神戸で行なわれた。その宿舎での出来事。夜10過ぎに選手がロビーに出て来るのを待っているファンの親子が居て、そして藤川選手にサインを求めた。少しの間だけ沈黙した、藤川選手は静かに話し出した。
同じように子ども持つ親としてあえて言わせてください。ボクはこんな遅い時間まで子どもを連れて、サインをもらおうと待つ事に疑問を感じます。余計な事かもしれませんが、ボクはそう思います。サインはしますが、今のボクの考えはそうです」
突然の話に、最初はキョトンと驚いた表情のフアンの父親は、サインをもらうとそそくさと去って行った。プロ野球選手であるが、3人の子どもの父親でもある、藤川選手の勇気ある行為に驚いたという。立場上、ファンの方に、意見するなどのことは決して、簡単なことではない。一歩間違えれば、誤解を生み、イメージダウンにつながるかもしれない。だから、なにか思うことがあっても、何も言わない選手がほとんどだ。しかし、藤川選手はそれを覚悟の上、持論を語ったのだ。今の社会が抱える問題は色んなものがある。しかし人気球団の抑えの投手の影響力のある立場の人間として、実には頼もしい行為である。こんな「心」を持った選手が見事な投球を披露してくれるのは嬉しい。一段と彼の存在を見直した思いだ。

そして、今季、球界一の鳴り物入りで日本ハムFに入団の中田翔選手。現在は2軍生活だ。22日の2軍の試合でホームランを放ち、自らの19歳の誕生日を祝った。推定130Mの特大の当りに、「完璧すぎだし、すごすぎっす、オレ」と自画自賛したらしい。そんな自由奔放な若さが魅力の中田選手だが、一軍昇格はまだ先だ。チームのGMは「心技体がそろわないと上げない」という。今の中田選手に足りないのは「心」だという。17日の練習には寝坊して遅刻し、球団から一ヶ月の外出禁止処分を出されるなど、私生活の甘さが見られるらしい。2軍にはクビと隣りあわせで、長年、必死に野球一筋に取組む選手たちがいる。彼らのひたむきさが、今の中田選手に出てこないと一軍登場は難しい。日本ハムFの首脳は、野球人だけでなく、人としても成長する事を求めている。実に立派なことだと思う。同球団にはダルビッシュ投手の様な良い見本がいる。中田選手の成長を願ってもいる。

コメント (4)
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