ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

イチロー・林昌勇対決の秘密

2009-12-23 11:27:36 | 野球
 昨夜のTVでカリスマ白書と大袈裟な題名の番組を見てしまった。野村元楽天監督の解雇劇のいきさつも面白かったが、行き着くところ彼はパ・リーグ育ちという陽の当たらなかった野球人生を歎いているに過ぎないと思った。

 そして今年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の日韓対決となった決勝戦。3-3の同点で延長戦になった場面、ツーアウトランナー2・3塁、バッターはイチロー選手。韓国の投手はイム・チャンヨン(林昌勇)選手。これまでなかなか結果が出ていなかったイチロー選手だったが、韓国監督は敬遠策を指示した。しかしバッテリーは敬遠せずに勝負している。そして7球目、イチロー選手は見事にセンター前にヒット。これが決勝点になり日本が2連覇を達成した。

 今回このTV番組はこの局面を検証している。韓国監督は敬遠策を指示したと試合後のインタビューで語っている。ために韓国内のマスメディアや野球フアンは一斉にイム選手を裏切り者、売国奴と非難した(彼が日本プロ野球のヤクルトSの選手でもあることからである)。

 本当に投手や捕手が監督の指示を無視することがあるのだろうか?。番組ではついに沈黙を破ってインタビューに応じたイム選手が、敬遠の指示は無かったと答えている。さらに取材陣は韓国に飛び、当時の捕手からも敬遠のサインは無かったことを聴取する。しかし監督や投手コーチは敬遠指示を出したという。一体誰が嘘をいっているのか?。

 そしてついに投手コーチが監督の指示を無視してバッテリーにサインを送らなかった事実を告白する。前回のWBC後にイチロー選手が「今後30年間は・・・」と発言したことが韓国国民の大きな反感を買っていた。今大会でもイチロー選手を完璧に押さえ込んで勝つことが韓国チームの使命だと、投手コーチはイチロー選手との勝負に拘ったようである。

 母国韓国で彼はまさにバッシングに似た扱いを受け家族共々肩身の狭い生活を続けた。その後にあった大統領慰労会にも他の選手が気を使ってくれるのが辛いと出席を固辞した。しかし今回の番組取材陣は、韓国の観光スポーツ相からの激励と慰めの手紙を預かってきて彼に手渡していた。しかし彼は「イチロー選手と真っ向勝負して負けた、自分が一番悪い」と静かに語っていたのが印象的でした。好漢イム・チャンヨン(林昌勇)選手の今後の活躍を祈りたいと思いました。 

ヤクルトスワローズのHPから 林昌勇選手である
 
               
 



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