ガタがくる
年をとり体の調子が悪くなってくると、「ついに、ガタがきたか」とこぼしてしまいます。
また、機械の調子が悪くなると、「まだ買って1年なのに、もうがたがくるなんて」とぼやいてしまいます。
「ガタがくる」ということは、「ガタガタ」という擬音語に由来するとみられます。
機械の調子が悪いと、ガタガタと音がすることがよくあります。
そこから、まず機械の調子が悪くなることを「ガタがくる」と言い始め、それを人間にも当てはめたようです。
その一方で、仏教に由来するという見方もあります。
仏教には、「我他彼此(がたひし)」という言葉があります。
我と他、彼と此は対立し、もめ事が絶えないという意味ですが、人やモノでも年月が経てくれば衰えて、我他彼此のような状態になる、ということです。
そこから「がたぴしする」→「ガタがくる」になったともいわれています。
今日は、手近に行けるスーパーまで歩いて出かけましたが、わずかな往復にも支障をきたすほど体力がなくなってきていることに気づかされました。
「ついに自分にもガタが来たか」、と感じたことからこの言葉が・・・。
最近、娘の体調も少し良くなってきたということで、歩行を支える支柱も、歩行器も返納しました。
喜ばしいことなんですが、その歩行を支える支柱が取り除かれたことにより、私の歩行が困難に・・・。
これを「痛しかゆし」というのでしょうか。