よ~く聴いて
人の話はよく聞くことです。聞くより聴くことです。
人の話は心の訴えでもあります。
人が話をしているのに、十分に話し終えていないのに話を遮る人がいます。
大事な話をしようとしているのに、自分や自分の身内の話にすり替える人がいます。
また、いつも相手の話を上の空で聴いている人は、人の心を分かろうとしない人です。
人の心も分からずに人間らしく生きられるはずがありません。心と心がぶつかり合って生きているのが人間同士です。
心の触れ合いのない人間の一生は、セミの抜け殻と同じ。人の話に耳を傾けてこそ初めて心の分かる人間になれます。
人の美しい心には目があります。
自然の匂い、花の顔、鳥の声、風のささやき、雑草の1本1本にも、生きているもの同士の交流があります。
人間の味とは暖かい人柄を言うものです。
人とは、お互いに支えあって生きているもの。
私はこの歳になって、23年前に嫁いでいった姉娘が末期のがんを患い、実家に戻ってきました。この間に33年の月日が流れていました。
東京に住まい、ほとんど帰ってくることのなかった姉娘夫婦との再会です。
年齢や生活環境の異なる世代の同居、この先いろいろなドラマが展開することが予想されますが、お互いを尊重しあい、聴く耳を持って頑張っていきたいと思っています。