風になれたら

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中島みゆきや渡辺美里を聴いて風になり
山を歩いて風になる

北海道ツーリング2012 6日目 糠平~釧勝峠~厚岸~霧多布~尾岱沼

2012-08-15 | 

7/26(木) 晴れ時々曇り

今日はもっと道東へ向かう。糠平から足寄方面に向かって走っていたらいい感じの川があったので、橋の上からのぞいてみた。

橋の下のふちに20cmぐらいの魚が数匹泳いでいるのが見えた。一瞬この川で釣りをしようかと思ったが、明るいうち(15時とか16時)に宿泊地につくためには時間が足りない。知床で釣りをする予定なのでここのところはがまんしておこう。

足寄の街をパスする道道沿いにジャガイモの花が一面に咲いていた。ジャガイモの花は今頃咲くんだ。

今日も快晴で汗ばむほどだったが、R392の釧勝峠を超えたら気温がぐんぐん下がっていった。

海沿いの白糠の街で給油したらスタンドの若者が伴ちゃんのヘッドライトやスクリーンを拭いてくれた。

ありがとうございます、スタンドで拭いてもらうのは初めてですよ、と言うと笑っていた。彼らは今日の気温は暑いくらいですよと言った。普段の寒さは呪われているとも言った。道東の海沿いは海流や霧のため気温が低い。このため良い漁場でもあるのだけれど。

子供のころ遊んだ鉄道で旅をするゲームで北海道は好きな地であった。大楽毛駅、なんとも力の抜ける地名だ。

駅前の自動販売機には温かい飲み物も売っている。

前述の旅ゲームで知った厚岸のかきめしへの思いをこめて釧路の街を抜け厚岸駅に向かった。

30数年の時を経ていよいよその思いが実現する。キオスクにまっしぐらに突入し、かきべんを購入した。

昼下がりの待合室でかきべんを喰らうおっさん(僕の事ね)の顔は明るく輝いていたに違いない。

厚岸から霧多布に向かう海沿いの道は快走路だが、霧が出て気温はあっという間に20度以下になった。

火散布(ひちりっぷ)の町で昆布を干していた。この後訪れた根室や羅臼でも家族総出で昆布を干している姿を何度か見た。

霧多布湿原の琵琶瀬展望台から。休憩後出発しようとしたときにひとりのライダーが到着した。

これから根室をまわって北へ向かうと言う。どこに泊まるか決まっていなかったようなので、今日泊まる予定の尾岱沼のキャンプ場を教えてあげた。

なぜそこに泊まるのか聞かれたので、野付湾で7月末までしか行われていない北海シマエビ漁にあわせて生のエビを食べることと、いい温泉があるからだと答えた。

たぶんヒメオウギアヤメだと思う。奥まで歩いていくとエゾカンゾウが咲いているとのことだったが、遠目では黄色い花はあまり見えなかった。

霧多布から別海へ向かう道道123はこれが北海道という景色が広がる最高の道路だ。海から少し内陸に入ると霧が晴れた。

これは牧草の広がる丘だが、これ以外に写真では表せない景色がずっと広がっているのだ。

尾岱沼のキャンプ場についてテントを張って、漁協の直売所に生の北海シマエビを買った。

その後、浜の湯であせを流し、セイコーマートでつまみ、ビールそしてワインを買ってキャンプ場に戻った。今日の走行距離は320kmであった。

1人でご飯を食べていると隣のおじさんが、火があるから後で来なよと誘ってくれた。後で寄らせてもらおう。

そして日が落ちる頃、霧多布で会ったおじさんがようやく到着した。おじさんに取っておいたエビを食べてもらった。

シマエビは生でもいけるが、塩茹での方がいっぱい食べられるので、明日以降茹でたやつを食べよう。

2人で話をしながら盛り上がっているとおじさん、おばさんと孫のキャンパーが仲間に加わった。

そのうち焚き火のおじさんも加わって大盛り上がりとなった。70代、60代、50代の諸先輩は元気いっぱいの気持ちいい人達であった。

死んでいなければ5年後の今日、またここで会おうと言ってお開きになった。