T君から久しぶりのお便りが来た。
5月に東京で開催されるクラシックコンサートの紹介だ。
東名高速道路を名古屋方面に向かうと富士山が見え隠れしてくる。
雪をかぶった雄大な富士は、心を洗ってくれるように、いつでも迎えてくれる。
やがて右手になだらかな丘陵と富士山が、左手に駿河湾を望む景色に差し掛かる。
その昔製紙業で知られていた富士市はそんな絶景のなかにある。
マリンバとピアノと声楽の女性トリオ、メンバーはこの辺りのご出身で共に音大に進んだようだ。
マリンバは木琴、神秘的な響と豊かな音圧を持った楽器、クラシックでお目にかかる。
ビブラフォンは鉄琴、モーターで駆動する弁によって「ワン、ワン、ワン」という深いビブラートが素敵だ。
MJQやゲイリー・バートンなどジャズの世界で使われるし、マーチン・デニー、アーサー・ライマンの「エキゾチック・サウンド」でも重要な役割を果たしている。
お便りにあった石川裕子さんの映像を探してみると「ジプシー・バイブス」というジャズユニットのライブがあった。
ウッドベースにドラムス、ビブラフォンと掛け合いのギターはジプシー・スイング・ジャズを手がける佐々木優樹さん。
この編成なら何でもできる。
60年代のゲーリー・バートンとラリー・コリエルのセッションを思い出す。
ゲイリー・バートンは不思議な魅力を持っている。
ジャズでありながらポップスを感じさせる勢い、それはロックなのかもしれない。
ラリー・コリエルのアコースティックなギターサウンドがビブラフォンの朝もやのような音場の中でくっきり聴こえてくる。
フュージョンとかいうジャンルが話題になった頃だろうか、前衛的な音が印象に残っている。
その石川裕子さんがマリンバで参加するコンサート、5月に東京で行われるという。
ご興味のある向きはご一報くださればT君にご案内役をお願いしよう。
ご主人の佐々木優樹さんも出演されるそうだからジャズレパートリーも楽しめるかもしれない。
T君のお便りを紹介していたら、東京ホット倶楽部バンドのUさんからイベントの案内メールが届いた。
東京ホット倶楽部バンドの皆さんとライブをご一緒したのはもう30年も昔のこと。
縁は異なもの味なもの。
GIPSY・VIBES(ジプシー・バイブス)INDIGO LIVE (SPAIN)2011/9/3
Gipsy Vibs 「六の方角」
♪ marimba ensemble composed by Hiroshi Chu Okubo / マリンバ・アンサンブル