ビートルズナンバーは世界中であらゆるスタイルでカバーされている。
楽曲に魅力があることと、売れるからという商品力もある。
ハワイでも古くは「The Waikikis」というグループがアルバムを出している。
いわゆるハワイアン・バンド・スタイルで、スティールギターがメロディをとるインストものだ。
彼らのボーカル・ハーモニーが難しいこと、アレンジが悩ましいことから過去にはインストもののカバーが多かったと思う。
ビートルズならではのリフを残すなどアレンジに限界があったのかもしれない。
Kさんのリクエストで「She Loves You」を取り上げることとした。
ハワイのボーカルユニット「Keahiwai」がオムニバス・アルバム「Let It Be Hawaiian Style」の中で歌っている。
レゲエ風のアレンジが好きな世代らしく、ラテン風のくっきりしたリズムでコーラスを展開する。
このアルバムには盲目のミュージシャン「BBショーン」こと「Shawn Ishimoto」が「I Will」を歌っている。
映像をご覧になれば彼の両手の指先から出てくる音の正確さとグルーヴに驚かれるだろう。
ジェイク・シマブクロが「While My Guitar Gently Weeps」を取り上げたせいか、ウクレレでビートルズ・ナンバーを弾くパターンが多くなった。
もうひとつジョージ・ハリスンがハワイに住んだこと、彼がウクレレを愛したことも大きい。
「Concert for George」で盟友ジョー・ブラウンがウクレレを弾きながら歌った「I'll See You In My Dreams」は本当に涙を誘われた。
ジョン亡き後の三人が集う野外でのウクレレを弾くジョージのストロークの素晴らしいこと。
「Ain't She Sweet」は「トニー・シェリダンとビートルズ」と言っていた頃の作品だったのか。
さて悩ましいのは、ビートルズの味わいを残してどうトロピカルにするかだ。
I Will Beatles' tune Shawn Ishimoto John Valentine
"I'll Remember You", Performed By Shawn Ishimoto
Ain't she sweet-McCartney&Harrison on ukulele+Ringo(1994)
Ain't She Sweet - The Beatles