「エゴマ」が話題になっている。
「エゴマ油」が体に良いということで紹介されて以来、スーパーの棚から消えているようだ。
たまたま苗が入手できたので説明書きを読めば、東南アジア原産のシソのような植物で150センチメートルにもなる一年生の草本だという。
葉も利用できるそうだが、晩秋に採れる実から油を採取する。
こうした健康野菜は、概して美味しくないものだ。
意外と不味くはなかったのが「キク芋」
根につく「ちょろぎ」のような芋を天婦羅にしたりするのだが、あっさりしていてクセがない。
夏には黄色い花が咲き、これも1メートルを超す雑草のようなもので、生命力は旺盛だ。
一度庭にでも蒔けば毎年出てくる。
まあ雑草を放置しておくことを考えれば薬草だと思えば我慢ができる。
「エゴマ」は「蕗(ふき)」と同様、少々の日陰でも育つらしい。
ソーラー発電所の敷地に「蕗」を栽培して収穫による収益を期待する話を聞いて感心した。
ならば「エゴマ」こそ有効利用できるのではないだろうか。
「蕗」は郷里の庭から関東に移植した。
愚弟の撒いた除草剤のおかげでほとんどの食用果菜類は全滅したが、何とか生き延びさせようと移植したのが生きている。
蕗を移植した頃、拓郎氏の「フキの唄」を聴いて彼も蕗を召し上がっていることを認識した。
しかも「葉」まで頂いているらしい。
そのうちに「フキノトウ」が出てきて「蕗味噌」のレシピを知った。
雪の間から顔をだす「フキノトウ」の苦味と香り、みりんと砂糖で甘く味付けした味噌と油のマジックは「ご飯の友」の最強レシピだ。
こんな珍味を知らないで生きてきて、今頃せっせと作っては食べている我が身の愚かさよ。
知らないということは恥ずかしくもあり、機会損失の極致だ。
蕗を採取して板ずりしてアク抜きをする。
葉を刻んで「蕗味噌」を作り親しい方にお届けする。
こんな馬鹿なことを繰り返すのが「フキ」なのです、、、私は。
嗚呼、フキの唄よ。
Yume plays Uke " Fuki no Uta "