1匹の野良猫(雄)が餌を求めてくるようになって、別に相談したわけではないが3軒の家で空腹を満たしてやるようになっていた。相当歳を重ねていたのだろう、最近は日々やせ衰えてきて哀れな姿になってきていたがそれでも食欲は旺盛で無心に食べてはスッと姿を消していた。4日前にも朝から餌を求めてきたが風が吹いても倒れるほど弱っていたので、もう長くは無いと感じ取れた。そしてその翌日静かに息を引き取った。野良猫の中では幸せな最後だったと思う。
それとは別に今年生まれたような中くらいの雌猫が家へ餌を求めてくるようになって、最近は体も太ってきてもし妊娠でもして野良猫が増えると困るので、予約をした上で昨日の朝避妊手術のため、動物病院へ行った。血液検査の結果異常が無いので手術をしてもらい、夕方迎えに行ってきた。妊娠はしていなかったので一安心、手術跡を舐めるといけないのでエリザベスカラーを取り付けたとたん、歩くのにバランスも取れないしガンガンとあちこちにぶつかるのが怖いのか、家から飛び出してしまい、その晩は何処へ行ったのか行くへ不明の状態で朝を迎えた。朝山手の方を探していると、林の入り口で小さくなって雨に震えていた。急斜面を登って猫を抱えるとずるずると滑りながら下へ降りて、家に帰り、すぐさまエリザベスカラーを取り外してやると、お腹が空いていたのか、いわしの煮つけなど食べて満腹になった様子なので、傷をなめない様にお腹当てを作ってやったが、そのまま何処かへ姿を消してしまった。夕方になるので団地の中を探したが姿を見ることも無く半分諦めていた。暫くして玄関のドアを開けると野良ちゃんはお腹が空いてきたのかさっさと家の中まで入ってきて、またいわしの煮付け(猫用につくったもの)を食べていた。お腹当てはなくなっていた。抜糸が2週間後なのでそれまでは責任がある。
家の飼い猫のクロちゃんはその野良ちゃんが気に入らない様子で避けてばかりいるから、野良ちゃんを家で引き取るのも難しいかしら!
① お友達の家の菊
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