カメラと遊ぶ日々

何時まで経ってもカメラ技術が頭に入らないけれど、自然の美しさに心癒される日々をブログに綴ってゆこうと思います。

孤独なる里帰り!

2014-03-22 07:01:02 | 本音

病弱になってから足が遠のいていた実家のお墓参りに福知山へ・・・・・実家は跡形も無く街は様変わりしていて昔の面影は無い。

里子に出された母に身内の縁は無く戦死した夫(私の父)の身内との縁も遠のき、家の跡継ぎを放棄した私が居るだけだから、義理の祖父母と母と兄と弟2人が眠るお墓が残っているだけの故郷。

父は太平洋で壮絶な戦死を遂げていてお墓に遺骨は無く、海の藻屑となっている。久しぶりのお墓には笹が蔓延っていて哀れを誘う。近くで購入してきた鎌と剪定バサミで笹を取り除きながら墓石に何度も謝っていた。とりわけ几帳面だった母がきっと荒れたお墓を嘆いていただろうと思うから、午後3時半まで念入りに枯葉など取り除く。初めは風雨が激しく傘もさせない状況だったが晴れてきて作業が楽になっていた。何時もながらの失敗が一つ・・・・・お供えするお花一対をスーパーで落としてきたことに気が付いていなかった事。おいしいお水のボトルが重くて傾き、軽いお花が落ちたようだった。念のためスーパーの店員さんに「お花の落し物は届いていませんか」と聞くと、事務所へ問い合わせてくださり、心優しいお方が届けていてくださって受け取る事が出来た。

お寺に実家の立ち退き料を納めて先祖の供養をお願いしてあるけれど、お墓は私が死ねば無縁状態になるであろうから、出来るだけ足を運ぼうと思う。縦貫道路が繋がっていてバイパスを走れば時間は短縮できるけれど、視力の衰えで気分が悪くなって途中から国道へ降りてしまった。

お墓掃除を終えて今度は日本海への道を選択、綾部・舞鶴・高浜・小浜へと走った。海が父との接点だからどうしても行きたかった。高浜辺りでようやく日本海が見えてきた。荒れていたが心和む。

車を止めてシャッターを切る。夕方だから写真は鮮明ではないけれど海を見るだけで満足感に浸っていた。初めて走る27号線だから小浜に入ってからコンビニの店員さんに滋賀県に入る道を尋ねた。10分ほど走って「三宅」の信号を右に行くと滋賀県に入ると教えてくださった。朽木の山中はさすがに吹雪き、道路も白くなってきて少し不安に襲われたがなんとか高島に出た。白髭神社辺りから凄い猛吹雪で白い車線も前も見えない状態で車のライトも暗くて必死で走った。でも思ったより早く帰宅できた。

高浜辺りで息子に「お母さんに何かあったらいけないから、貴重品の内容だけお知らせ」の電話を入れると、「縁起の悪い事言わんと無事に帰っておいで」との返事、頑張って帰ってきました!

 

福知山城

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

27号線、高浜-小浜辺りから眺める日本海

 

 

 

 

 

 

 

思い出を消せる消しゴムは無いだろうか

戦争が、生まれ来て18年間の思い出を醜く腹立たしく苦痛に変えてしまった

心のケアなど誰もしてくれない時代だったから

怒りを抑えて生きてきた

そんな故郷のお城が甦っても何だか余所余所しい

想い出は・・・父に抱かれた写真が1枚あればそれで良い。

 

 

 

 


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ちひろ)
2014-03-22 22:47:12
takayanさま、こんばんわ。
お墓に眠るみんなと久しぶりに逢って来ました。
唯ひたすら謝るばかりでした。
少しでも長くお墓を守るため長生きしなければ・・・と言ってももう先が見えています。
コメント有難うございます。

今は納骨も海であったり空であったり樹木葬であったりして、私は海を希望しています。
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Unknown (takayan)
2014-03-22 22:01:15
ちひろさん、こんばんは。
実家のお墓参り、遠い所までごお疲れ様でした。
帰りには吹雪に遭われたようで、雪道の運転には気を遣われた事でしょう。
きっとお母様もお喜びの事と存じます。

私の家のお墓は歩いても10分余りで行ける所ですが、以前は年に1~2回お参りするのが精一杯でした。
父がなくなってからは、月命日とお彼岸、お盆と出来る限りお参りしようと、家内と共に出掛けています。

昨日は家内の実家(京都府相楽郡)のお墓参りをしてきました。
家内の実家も、数年前に義父が亡くなった後は家も解体し、今では何も残っていませんが、春と秋のお彼岸にはお墓参りに出掛ける事にしています。

これから年老いて行くに従い、年々遠くまで出掛ける事も億劫になりますが、少しでも長くお参りを続けられるよう健康でいなければと考えております。


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片道3時間掛かりました~ (ちひろ)
2014-03-22 18:32:06
なずなさま、こんばんわ。
国道で行けば片道3時間掛かりますが、母が生きている間は毎日通った道なので攻めてお彼岸には通いたいと思っています。
その気の無い夫に同行してもらっても嬉しくないので、黙って行ってきました。
高速など平気で140キロぐらいで飛ばしていた私も、最近は視力の衰えで飛ばせなくなりました。昨日は愛車は車検で家に無かったので、ウイングロードは乗り心地が悪くて尚更疲れました。
年子の兄や弟(栄養失調で亡くなったようです)の寿命も貰っているので、頑張らなくてはいけませんね。
コメント有難うございます。
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Unknown (なずな)
2014-03-22 16:23:33
ちひろさま 遠くの故郷まで、お墓参りお疲れ様でした。
きっと、お母様やご兄弟など、喜んでおいでだったと思いますよ。
誰も訪ねてくれないお墓は、淋しいですから・・・。「そこにわたしはいません~」なんて言ってもね・・。
独りで自分の父母のお墓にお参りするのは、何となく辛いものですね。
わたしの実家のお墓は、すぐ近くなんですけど、いつもお参りする時は、独りなんです。
連れ合いに一緒に来て・・と言うのが、つい遠慮されて・・。
吹雪の道を小浜から今津まで山越えで、お疲れ様でした。無事にお帰りになってよかったです。
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