西やん中洲にいます。

西やん67歳、日々の出来事独り言

今日のいろいろ1187 【『セクシー田中さん』の件】

2024-02-05 19:47:05 | 今日のいろいろ
こんばんは。

今日は明け方まで雨で、通勤時は小雨だったのですが。
『今日の博多』の写真を撮るのをすっかり忘れてしまいました。

今日は、東京でも雪のようですね。
雪に慣れていない地域は、少しの雪でも大混乱となります。
お気をつけ下さい。

【『セクシー田中さん』の件】
『セクシー田中さん』の原作者の死亡のニュースは、漫画や小説を映像化する際の問題点を私達一般人に知らしめてくれました。

日曜日の『ワイドナショー』でも取り上げられていて、そこで出ていた話ですが、原作を映像化したりする場合の原作料について、もうずいぶん前に示された規定というか目安というかがあるそうで、そこで、上限を1,000万円としているそうです。これは、ほぼ守られているのではないかとのことでした。

これが安いのか高いのかですが。
原作を映像化した場合、映画であれば、興行収入の他にDVDや配信、更には、テレビなどでの放映など興行収入以外の収入が見込めます。
テレビドラマなども、放送した際のスポンサー収入の他に、今は配信などもあり、テレビ局はスポンサー収入が減少している分を配信などに力を入れて収入を得ているということです。
映画などの興行収入は、人気作品であれば数十億円。超人気作品であれば100億円を超えます。また、海外での上映もあればなおさらです。

これらの収入から観て、原作料の上限1,000万円は安いのではないかと思います。

『ゼロから何かを生む』のは大変な才能と労力が必要となります。
今は、テレビでも『ドラマ枠』が増えているということで、更には、1クールが3か月程度。一つの『ドラマ枠』で、1年で4クールのドラマが制作され、放送されています。それを、各局が5本とか10本とかを1週間で放送しています。

それは、オリジナルの脚本だけで賄うのは難しく、おのずと、すでに人気のある漫画や小説などの映像化も必要となります。
ただ、『原作に忠実』に制作されたものもあれば、『タイトルと骨格』だけで、テレビ局側がストーリー、演出を加えるというものもあります。

原作者の側も、今回の『セクシー田中さん』の作者の様に、『原作に忠実に』と希望する場合もあれば、『好きにして下さい』という原作者も居るそうです。

ただ、今回は、原作者、版元の小学館、映像を制作する日本テレビ、日本テレビに依頼されて脚本を制作する脚本家などの意思疎通がとれていなかったのでしょう。
ただ、原作者が一時期Xにアップした長文で、『原作に忠実に』が守られていなかったこと。漫画自体がまだ「進行中」のもので、最後の方に関しては、原作者側でストーリーや台詞を準備するとしていたものが、結局、9回、10回に関しては、原作者自身が脚本を書いたとのこと。
担当した脚本家が、原作者の主張とは違うからちでSNSで状況をアップしていたため、原作者の死亡により、脚本家への誹謗中傷など大変だったようです。

また、ドラマ『セクシー田中さん』を制作し放送した日本テレビの(原作者死亡についての)コメントが、私達に過失はありません的な冷たい文面であったこともあり、日本テレビも批判の対象となりました。

ある脚本家の方が発言されていましたが。
今回の件は、「原作者」vs「脚本家」ではなく、「小学館」vs「日本テレビ」であると。つまり、版元で原作者をよく知る小学館側が、原作者の意向をくみ、どこまで主張し、原作者を守ったか。また、制作側の日本テレビ側は、原作者の意向をどれだけ認識し、くんでいたか。そこに責任がある。というものです。

ただ、原作者が亡くなり、いったい何があって、こういう事態になったのか。
今後、同様のことを起こさないためにも、調査・検証が必要である。ということです。

こう書いて、ふと思いました。
『宝塚歌劇団の団員の自死』に関する状況と似ていないか。
いったい何があって、彼女は死を選ばなければならなかったのか。
一時、盛んに行われた報道も、今は全くなく、私達も記憶の隅に追いやって関心を持たなくなっていました。
実際、あれから、宝塚歌劇団はどうなっているのでしょう。何か改善されたことはあるのでしょうか。

この『セクシー田中さん』問題も、同じようになるのでしょうか。
今は、特に原作者側の人、脚本家の人などがSNSで発信していて、それが記事になったりしていますが、しばらくすると話題にも上らなくなるのかも知れません。

ただ、世間の関心が薄れても、調査・検証と対応は行ってもらいたいものです。

では、また。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿