こんばんは。
今朝書いた「文春記事訂正」のニュースに関しては、元国会議員から著名人など様々な人が投稿しています。
落語家の立川志らく氏は「フジテレビは上納していなかった可能性が浮上。文春、10時間の記者会見やりなさい。フジは潰れかけたんだぞ。広告は、なかやま検脈くんに。いや、連載しているコラムニストは撤退すべき 」とコメント。
大手出版社・幻冬舎で多くの書籍を手がける編集者の箕輪厚介氏 は「一個人を社会的にも物理的にも抹殺する力を持つ文春がこんな大事なファクトをしれっと訂正するってやばくない?文春を批判して自分が狙われるのが怖いから立場のある会社や人は文春批判できない。むしろ身を守るために広告を出してたりする中で、文春の監視は一体誰がするのだろうか?」と問いかけた。
社会学者の古市憲寿氏は「昔は『所詮、週刊誌の記事だから』という受け止め方もありました。だけど『週刊文春』が媒体として、日本社会を動かす力を持ってしまった以上、誤報をこっそりと『修正』するなんて姑息なことは許されないと思います。いつも他者に求めているように、なぜ間違いが生まれたのか説明する責任がある」と、中居氏やフジテレビが求められた「理由の説明」を文春にも求めるべきと主張した。
とのことです。(1月28日付 デイリーの記事を引用)
【弁護士 橋下徹さん】「重大な事実に変更があったのなら、きちんと大々的に訂正して謝罪すべきだと。第1弾と第2弾の記事で、文春は変更はしてるが、僕からしたらしれっと変更したなと。これはやり方違うんじゃないのと、散々インタビューの時に言ったんです。その後(文春は)きちんと記事化して」
「ただ最初は、僕のオンライン記事の最後に、しれっと訂正した感じだったんだけど、この訂正の仕方は違うんじゃないかと色んな人が言ったら、文春はフジテレビの会見後の28日、正式に大々的に訂正と謝罪をした。もう少し早くやった方が良かったんじゃないか」
と。(以上は、1月29日付 カンテレ(関西テレビ)の記事引用)
文春は責任のある対応をすべきで、それがないと、今後、文春の記事の信ぴょう性に疑問が付くことになります。
これだけ言われて、文春はどうするのでしょうか。
【言いっぱなし】
昨日、書ききれなかったことを書きたいと思います。
ただ、この内容の引用は「1月28日付 文春オンライン」の記事です。1日経って、『文春自身にも言える内容ではないか』となってしまいました。
『デマや誹謗中傷でついに死者が 「流言」を言いっぱなしにする立花孝志氏と「真実を知り全てがつながりました」と言っていた有権者は..』
「以前は産経新聞を購読していたのですが、今では新聞はもちろん、テレビも一切見ない。その代わりユーチューブとXで偏りなく情報を集め、考えが凝り固まらないようにしています」
これは昨年11月におこなわれた兵庫県知事選での「斎藤元彦氏を支持する50代女性」の言葉だ。日刊ゲンダイが選挙戦ルポで紹介していたとのこと。
斎藤氏支持のこの女性は、「立花さんのおかげで真実を知り全てがつながりました」 とも述べていたとのことです。
立花さんとは、もちろんN国党党首の立花孝志のこと。(敬称略します。」付けません)
11月の兵庫県知事選の斎藤氏の出直し選挙では、立花も立候補したけれども、当初から「自分には投票しなくていい」「斎藤氏を支援する」と言っていた訳で、これが『2馬力選挙』と呼ばれ、立花が立候補し、選挙活動で斎藤氏を支援したことで、単純に選挙で使える道具が2倍になった訳で、これは「公正は選挙」とは言えない「不公平」な状態。ただ、それを取り締る法律がないのが現状。
先の都知事選で、選挙ポスターを張る掲示板を「売り出した」ことも含め、立花は「法律の抜け穴」と巧みに突いてくるところがあり、法律を見直すきっかけにはなっていますが、「誰もそんな事すると思っていない」「そんな事をしようとも思わない」。でも、それが現れてしまった。ということです。
この辺りの「法改正」については、残念ながら聞こえてきていませんが。
立花は、選挙期間中に、自死された竹内元県議に対する攻撃を行い、事務所を守っている奥さんを含め、「乗り込むぞ」と脅しをしています。
「SNS上で、竹内氏の自宅に行くと予告したことなどで「家族の生活が脅かされる恐れが生じた」と説明していた。辞職後も誹謗中傷が続いていたという。」(神戸新聞NEXT1月19日)
立花は、「1月18日に竹内氏が亡くなり、自死とみられる」ということが19日に報じられると、
「竹内氏が県警から任意の事情聴取を受け、近く逮捕される予定だった」といった内容をSNSで発信した。更に、「こんなことなら逮捕してあげた方がよかった」などとも。
ただ、これには兵庫県警も看過できず、県議会の場で、県警本部長が異例の
「全くの事実無根」と否定した。
メディアも立花氏のデマについて報じ、立花氏は20日に公開した自身のユーチューブチャンネルで訂正して謝罪した。今回はメディアが速やかにデマを否定したことで立花氏も無視できずに謝罪に至ったように見えた。こうした報道姿勢は今後も必要ではないか。 (文春)
一方で立花氏は、謝罪動画を出した後もなお、「竹内県議がでっちあげをしていた」との主張は変えていなかった。すると『報道特集』(TBS系)が立花氏を問うた(25日放送)。立花氏は何を根拠に竹内元県議の主張を「でっちあげ」としたのか直接、立花氏を問いただしたのだ。
立花氏は、「でっちあげというか僕は疑惑と言ったつもり。(竹内氏は)疑惑に対してちゃんと弁明されたらよかった」「疑惑とでっちあげとなると、ちょっと印象が違いますよね。僕でっちあげなんて言ってませんよね。疑惑ですよね」と否定したが、1月20日の自身のユーチューブで「デッチあげ」とホワイトボードに書き、発言していた事実を突きつけられた。
立花氏は動画を公開したわずか4日後に「疑惑と言ったつもり」と発言を変えていたのだ。しまいには「僕はそういう疑惑があるということを言っているだけ。そんなことに対して僕は別に興味がないから言ってないもん」と言い出した。正体見たり、という衝撃映像だった。(以上、文春)
長くなってしまいましたが。
そろそろ、締めに入るとして。
最初の50代有権者の話。
その発言をした方が、「竹内氏が亡くなった後のこと」についての報道を観たかどうかは分かりません。仮に観ていたとしたら、考えは変わったのでしょうか。
ロシアがウクライナ侵略を始め、その状況が毎日の様に報道され、特に「ブチャの悲劇」について報道された時に、日本に居るロシア人が、ロシア国内に残る親に対して「ロシアはこんな事をしているんだ」と訴えたところ、「あなたの方が騙されている」と反論されたと。
ロシア国内では、情報統制され、国営テレビなどからは「プロパガンダ」の映像や報道ばかりで、ネット統制をかいくぐって西側の情報に触れている若者と違い、国営放送など官製メディアからしか情報が得られない年配の人は、「プロパガンダ」を信じてしまうということです。
選挙期間に入ると、オールドメディア(新聞、テレビ、ラジオなどのメディア)は、全ての候補者に対して「公平」であらねばならない部分があり、また、候補者に関連するニュースも控える傾向にあります。それは、ある意味「常識」なのですが。
オールドメディアでは、「知りたい情報は流れてこない。得られない」と感じ、ネット上の動画やSNSからは『本当の事』『知りたかった情報』が提供される。なので、オールドメディアは信用できず、ネットやSNSが正しい。という論理になってしまいます。
そのネットの世界では、各プラットホーム(XやTikTok、Instagramなど)が独自のアルゴリズムで、ユーザの検索、視聴履歴などを分析し、ユーザの興味のあるコンテンツを(勝手に)推薦し、優先的に表示する機能があります。
その仕組みを意識しないと、同じ様なものだけ「見せられる」ことになり、誤った情報を含め、次々と目にしてしまうことになります。
なので、簡単に「ネット、SNSの情報の方が正しい」と判断するのは危険です。逆に言えば、そこの心理をうまく突けば、自分の意図する方向へ誘導できてしまう、ということにもなります。
そして、ネットやSNSの内容については、例え誤った内容であっても『言いっぱなし』で、間違いやウソが発覚しても訂正されることは稀です。非常に無責任。
発信する者は、「誤った情報」「ウソ」が、どれだけ社会や個人に影響を及ぼすのか。時に、人の命に係わることもあります。兵庫県の竹内元県議もその犠牲者と言えます。
イギリスで、ある少年犯罪が起き、その犯人について、ある主婦が「犯人はイスラム教を信奉する不法移民の子どもだった」と誤った情報をSNSで発信したのですが、それがイギリス国内で拡散され、「不法移民追放」のデモがイギリス全土で起こり、約1700人の逮捕者を出したという事件がありました。
その過程で、警察が「犯人はアフリカ系で、イギリス国内で生まれた人物」との情報を流したのですが、一向に反応がなかったとのこと。
「バタフライ エフェクト」というのがありますが、何気ない「つぶやき」が大問題を引き起こすこともあります。ましてや、『意図的に』誤った情報やウソを発信するのは論外。
「正しい情報」を得るための「努力」と「工夫」、身に着けていきたいものです。みんなが。
長くなりました。
では、また。