「きれいになったね」なんて言わないで
肩に掛けたその手のまま
抱きしめて欲しかった
本当に欲しいのもを欲しいと言えない
素直じゃない私を知りながら
あなたはいつも微笑むだけで最後まで
問いかけてもくれない
応えてもくれない
あの時 胸の奥にしまった言葉
そして今しまう言葉
想いはつのるばかり
あなたにとって私は夜さく花
あなたと過ごした過去(とき)の
周りの記憶がない理由(わけ)は
あなたしか見えていなかったから
今になってわかるなんて
惹かれあっても離れる運命(さだめ)を
また改めて思い知った
あなたにとって私は夜なく鳥
あなたのその変わらない"くせ"が
私の胸を締め付ける
今誰とどこにいるか聞かなかったのは
あなたをまぼろしにしたかったから
あこがれはあこがれのままに
私が出逢ったのは アスファルトに出来た
真夏の蜃気楼
あなたにとって私は夜とぶ蝶