今年の9月6日に北海道胆振地方中東部を震源に発生した
北海道胆振東部地震
は土砂崩れ、大規模停電、新千歳空港閉鎖をはじめとする交通インフラの停止など北海道各地に被害をもたらしたことは記憶に新しいかと思います。
実をいうと、その地震が発生する前日9月5日は私は北海道に遠征でいました。でも、その日のうちに北海道を出ていたため、結果的に地震の影響を避けることが出来たのですが、当日は台風21号の影響で交通に混乱が出ているという状況の中で難しい判断を強いられていました。
今回はこれにまつわる話をしたいと思います。
話の初めは地震2日前の9月4日の夜から始めます。
当日は予定を消化し、
釧路
に到着し、ホテルに投宿しました。当日は台風21号が近畿を通過し、関西空港をはじめとする近畿各地に被害をもたらしていました。これはニュースやSNSなどで情報を知りました。北海道は日本海側を通過するという予報で、釧路はすでに強風や雨が出ていました。
そこで、台風における交通の影響を確認するために駅へ向かうと、明日は午前いっぱいまで
運行見合わせ
と告知されていました。その時点で明日の予定が崩れてしまいました。当初の予定は釧路→厚岸→釧路→帯広→新千歳空港というもので、午前中JRが止まるとなると、厚岸へ行くことが出来ません。バスがあるけど、本数が少ないのと明日中に北海道を出たいという気持ちが強かったため、厚岸行きは断念。午前中は釧路にいるしかなくなったので、計画の練り直しです。乗る予定していたスーパーおおぞら6号が運休なので、釧路を午後に出るスーパーおおぞら8号に変更してもらいました。これに乗らないと新千歳空港からの飛行機に乗れません。
ホテルに戻ってくしろバスの時刻表を片手に持って計画の練り直しをしました。スクール系統の撮影も視野に入れていたのですが、綿密な計画が必要なので、断念して駅で撮影ののち乗りバスにしました。
そして、9月5日の朝、天気は曇りでした。普通に起床して、駅前でバスの撮影。
収穫はまあまあでした。
このあとは乗りバスを楽しみました。
乗りバスを楽しんでいる最中、
午後からの運行再開が怪しい
という情報がネット上に飛び込んできました。千歳線などで倒木があり、復旧に時間がかかるというものでした。このままでは当日中に北海道を出るのは難しくなってしまいます。難しい判断を強いられました。
乗りバスから釧路駅に戻り、バス案内所に航空の運航情報が出ているのでこれをチェックすると、条件付きが出ているところがあるものの、とりあえず運行しているという情報が出ていました。これで
「飛行機で行こう!」
と決めました。釧路発14:40の新千歳行きANA4874便に空席があることを確認し、ネットで予約しようとしました。しかし、当時私のスマホにはゴーストタッチという不調に悩まされていて、予約を進めようとしてもゴーストタッチで元に戻ってしまい、予約完了まで行けないという状態でした。
そこで、頭を働かせて釧路駅の中にあるJR北海道の旅行センターの「ツインクル」へ駆け込み、予約を依頼しました。旅行センターで予約すると手数料を取られるのですが、これは仕方ありません。とにかく確保です。結果、無事に予約完了。因みに手数料の領収書をもらったのですが、JRの切符そのものでした・・・。
その時、駅の改札口では列車の運行再開を待つ客で満杯で、急遽駅の会議室?などから多数の椅子が運ばれてきていました。みどりの窓口は当然長蛇の列です。12時ごろにスーパーおおぞら8号の運休が発表され、切符の払い戻しをしました(当時は払い戻し専用の窓口が開設されていた)。ちなみに当日は釧路発最終の12号のみ走ったらしいですが・・・。
13:10発の空港連絡バスに乗車して釧路駅を出発し、空港へ向かいます。車両は元東京空港交通?のセレガでした。
無事に空港に到着し、飛行機に乗ります。乗車予定の4874便はとりあえず運行されるのことで、一安心。このまま搭乗し、定刻で新千歳へ向かいました。
15:25定刻に新千歳空港に到着しました。飛行機はとりあえず予定通り運航されているようで、本日中に北海道を出る見込みが立ち、一安心です。しかし、到着ゲートを出ると、なんやら長蛇の列が・・・。JR線はまだ動いていないようで、札幌中心部へ向かうリムジンバスに乗客が集中していました。こんなシーン初めて見たので、驚いた同時に空港~札幌間の需要の大きさを改めて感じました。
でも、飛行機まで3時間半あります。その空いた時間を千歳でバスの撮影に充てようと考え、千歳方面のバスに乗ります。JR運行見合わせの影響で立ち客が出るほど混んでいました・・・。
千歳の新顔たちをとりあえず撮影し、空港行きのバスで空港に戻りました。空港行きはガラガラでした。
そして、予定していた青森行き航空便に搭乗し、北海道を発ちました。
無事に青森県内の宿泊地に投宿し、就寝していたのですが、午前3時7分、揺れとともに飛び起きました。これが
北海道胆振東部地震
でした。TVを付けると、地震の報道をしていました。北海道で大きな揺れ・・・、えっ、信じられない気分でTVを見ていました。大きな地震となると交通インフラは当然停止となりますが、衝撃的だったのが大規模停電です。そこで、私の頭の中によぎったのが
「もし、計画変更で北海道に留まっていたら・・・どうなってたのか・・・。」
「空港で見かけた長蛇の列に並んでいた人たちは地震の影響を受け・・・」
というものでした。本当に背中がぞーっとしたものです。
「9月5日中に北海道を出ることにこだわって計画変更したのがかえってよかったのだと・・・」
という安堵も・・・。
しばらくした後、私が北海道へ行くことを知らせていた方々から安否確認が来ました。もちろん、大丈夫だよと伝えました。
こうして、9月6日は予定していたスケジュールをこなして一日を終えました。
旅ではトラブルは付きものです。これまでに列車ホテルで寝たり、運行見合わせで島から出られなくなったりといろんな経験をしてきたのですが、今回は判断が明暗を分けた形になったので、いい経験になったかと思います。でも、
「いろんなトラブルに対処することが旅の魅力」
であることは事実です。経験になるとともにスキルも身に付きますし・・・。
被災された皆様に心よりお見舞い申し上げるとともに皆様の安全と被災地の一日も早い復興を心より お祈り申し上げます。
以上です。
北海道胆振東部地震
は土砂崩れ、大規模停電、新千歳空港閉鎖をはじめとする交通インフラの停止など北海道各地に被害をもたらしたことは記憶に新しいかと思います。
実をいうと、その地震が発生する前日9月5日は私は北海道に遠征でいました。でも、その日のうちに北海道を出ていたため、結果的に地震の影響を避けることが出来たのですが、当日は台風21号の影響で交通に混乱が出ているという状況の中で難しい判断を強いられていました。
今回はこれにまつわる話をしたいと思います。
話の初めは地震2日前の9月4日の夜から始めます。
当日は予定を消化し、
釧路
に到着し、ホテルに投宿しました。当日は台風21号が近畿を通過し、関西空港をはじめとする近畿各地に被害をもたらしていました。これはニュースやSNSなどで情報を知りました。北海道は日本海側を通過するという予報で、釧路はすでに強風や雨が出ていました。
そこで、台風における交通の影響を確認するために駅へ向かうと、明日は午前いっぱいまで
運行見合わせ
と告知されていました。その時点で明日の予定が崩れてしまいました。当初の予定は釧路→厚岸→釧路→帯広→新千歳空港というもので、午前中JRが止まるとなると、厚岸へ行くことが出来ません。バスがあるけど、本数が少ないのと明日中に北海道を出たいという気持ちが強かったため、厚岸行きは断念。午前中は釧路にいるしかなくなったので、計画の練り直しです。乗る予定していたスーパーおおぞら6号が運休なので、釧路を午後に出るスーパーおおぞら8号に変更してもらいました。これに乗らないと新千歳空港からの飛行機に乗れません。
ホテルに戻ってくしろバスの時刻表を片手に持って計画の練り直しをしました。スクール系統の撮影も視野に入れていたのですが、綿密な計画が必要なので、断念して駅で撮影ののち乗りバスにしました。
そして、9月5日の朝、天気は曇りでした。普通に起床して、駅前でバスの撮影。
収穫はまあまあでした。
このあとは乗りバスを楽しみました。
乗りバスを楽しんでいる最中、
午後からの運行再開が怪しい
という情報がネット上に飛び込んできました。千歳線などで倒木があり、復旧に時間がかかるというものでした。このままでは当日中に北海道を出るのは難しくなってしまいます。難しい判断を強いられました。
乗りバスから釧路駅に戻り、バス案内所に航空の運航情報が出ているのでこれをチェックすると、条件付きが出ているところがあるものの、とりあえず運行しているという情報が出ていました。これで
「飛行機で行こう!」
と決めました。釧路発14:40の新千歳行きANA4874便に空席があることを確認し、ネットで予約しようとしました。しかし、当時私のスマホにはゴーストタッチという不調に悩まされていて、予約を進めようとしてもゴーストタッチで元に戻ってしまい、予約完了まで行けないという状態でした。
そこで、頭を働かせて釧路駅の中にあるJR北海道の旅行センターの「ツインクル」へ駆け込み、予約を依頼しました。旅行センターで予約すると手数料を取られるのですが、これは仕方ありません。とにかく確保です。結果、無事に予約完了。因みに手数料の領収書をもらったのですが、JRの切符そのものでした・・・。
その時、駅の改札口では列車の運行再開を待つ客で満杯で、急遽駅の会議室?などから多数の椅子が運ばれてきていました。みどりの窓口は当然長蛇の列です。12時ごろにスーパーおおぞら8号の運休が発表され、切符の払い戻しをしました(当時は払い戻し専用の窓口が開設されていた)。ちなみに当日は釧路発最終の12号のみ走ったらしいですが・・・。
13:10発の空港連絡バスに乗車して釧路駅を出発し、空港へ向かいます。車両は元東京空港交通?のセレガでした。
無事に空港に到着し、飛行機に乗ります。乗車予定の4874便はとりあえず運行されるのことで、一安心。このまま搭乗し、定刻で新千歳へ向かいました。
15:25定刻に新千歳空港に到着しました。飛行機はとりあえず予定通り運航されているようで、本日中に北海道を出る見込みが立ち、一安心です。しかし、到着ゲートを出ると、なんやら長蛇の列が・・・。JR線はまだ動いていないようで、札幌中心部へ向かうリムジンバスに乗客が集中していました。こんなシーン初めて見たので、驚いた同時に空港~札幌間の需要の大きさを改めて感じました。
でも、飛行機まで3時間半あります。その空いた時間を千歳でバスの撮影に充てようと考え、千歳方面のバスに乗ります。JR運行見合わせの影響で立ち客が出るほど混んでいました・・・。
千歳の新顔たちをとりあえず撮影し、空港行きのバスで空港に戻りました。空港行きはガラガラでした。
そして、予定していた青森行き航空便に搭乗し、北海道を発ちました。
無事に青森県内の宿泊地に投宿し、就寝していたのですが、午前3時7分、揺れとともに飛び起きました。これが
北海道胆振東部地震
でした。TVを付けると、地震の報道をしていました。北海道で大きな揺れ・・・、えっ、信じられない気分でTVを見ていました。大きな地震となると交通インフラは当然停止となりますが、衝撃的だったのが大規模停電です。そこで、私の頭の中によぎったのが
「もし、計画変更で北海道に留まっていたら・・・どうなってたのか・・・。」
「空港で見かけた長蛇の列に並んでいた人たちは地震の影響を受け・・・」
というものでした。本当に背中がぞーっとしたものです。
「9月5日中に北海道を出ることにこだわって計画変更したのがかえってよかったのだと・・・」
という安堵も・・・。
しばらくした後、私が北海道へ行くことを知らせていた方々から安否確認が来ました。もちろん、大丈夫だよと伝えました。
こうして、9月6日は予定していたスケジュールをこなして一日を終えました。
旅ではトラブルは付きものです。これまでに列車ホテルで寝たり、運行見合わせで島から出られなくなったりといろんな経験をしてきたのですが、今回は判断が明暗を分けた形になったので、いい経験になったかと思います。でも、
「いろんなトラブルに対処することが旅の魅力」
であることは事実です。経験になるとともにスキルも身に付きますし・・・。
被災された皆様に心よりお見舞い申し上げるとともに皆様の安全と被災地の一日も早い復興を心より お祈り申し上げます。
以上です。