キハ40系の置き換え用としてJR九州が世界初の交流方式による蓄電池電車の
BEC819系
を投入し、筑豊本線折尾~若松間で営業運転を開始しました。そのBEC819系に乗車してきましたので、レポートします。
BEC819系はクモハBEC819形+クハBEC818形の2両編成を組んでいます。非電化区間を走るとはいえ、蓄電池によって動くので、電車扱いなんですね・・・。車体は817系に準じたものになっていますが、カラーは地球をイメージした青色となっています。
BEC819系は
DENCHA
という愛称がついており、蓄電池電車をイメージしたデザインを車体の各所に配置されていました。一目で蓄電池電車であることがわかりますね・・・。
蓄電池電車で最大のポイントである
蓄電池
はクハBEC818形の床下に設置されており、色も青色になっているのですぐにわかります。そこにはマンガン酸リチウムイオン電池を採用しており、非電化区間ではその電池に蓄えられた電力を使って走っているんですよね・・・(蓄電地走行モード)。
パンタグラフはクモハBEC819形に設置されており、そこで架線から電気を充電し、かつ電化区間ではパンタグラフから電気を得て走行することもできます(架線走行モード)。BEC819系は蓄電地走行モードと架線走行モードのいずれかを選択できることがポイントです。
こちらは充電を終えてパンタグラフを降下させているシーンです。普通の電車だと乗客からあまり目にしないのですが、蓄電池電車では駅で普段に見ることができるんですよね・・・。
こちらはパンタグラフを降下させた状態です。今は停車中なので、蓄電池からの電気で照明や空調を動作させているんですよね。走行となると、蓄電池からの電気でモーターを動かすことになるんですね。
車内です。817系2000番台と同じく
オールロングシート
となっています。最近、ロングシートの採用が増えていますね・・・。ロングシートの座席も305系や817系2000・3000番台と同じ形状です。
クハBEC818形の車端部には便所、車いすスペースが設置されています。便所は車いす対応で少し広めにとっていますが、なんか、225系より狭いような・・・。そして、車いすスペースには介護者用座席も付いていました。JR九州の新型車両にはこういう座席が付いているようですね。
クモハBEC819形の車端部には機械室が設けられています。蓄電池電車は蓄電池を置いている関係でスペース的にはどうしても足りなくなってしまうんですよね・・・。その機械室の壁面にはマルチサポートビジョンが設置されており、架線・蓄電池・主電動機等の間のエネルギーの流れが表示されるようになっていました。通常の案内に加えた形です。モニタでは上が力行状態、下がブレーキ状態です。BEC819系は回生ブレーキを採用しているため、ブレーキをかけると電気を電池へ戻す仕組みになっているんですよね・・・。
運転台です。構造は基本的に817系に準じた簡易的なスタイルになっています。BEC819系はワンマン運転対応ですが、運行区間は駅収受式を採用しているため、運賃箱や運賃表示器がないんですよね・・・。また、運転台の側面にはパンタグラフの上下スイッチや蓄電池への充電ボタンなどが設置されているそうで。
こちらは305系より採用されたドア開閉ボタンです。JR九州ではスマートドアと呼ばれているそうで・・・。そういえば、JR九州は全体的に温暖なところを走ることもあり、ドア開閉ボタンは採用していなかったんですね。ドア開閉ボタンによって開閉するときは車内案内表示にその旨が表示されていました。私の地元の225系ではそんな案内ないんですがね・・・。
車内案内表示です。JR九州ではこれをマルチサポートビジョンと呼んでいるようです。停車駅、ドア開閉位置、車両の位置などが表示されていました。なんか、デザインがJR東日本のE233系に似ているような・・・。
非電化区間を走行するBEC819系です。非電化区間を電車が走るなんて違和感に感じますが、これも少しずつ広がりを見せているようで、こういうのも当たり前になってくるんでしょうね・・・。
こうして蓄電池電車を見てきましたが、蓄電池の欠点である走行距離の短さや充電時間も少しずつ解決しつつあるようで、今後はディーゼルから蓄電池電車に代わっていくんでしょうね・・・。短距離から始めてやがては長距離も・・・、と思わせました。まさしく技術の進歩ですね。
以上です。
BEC819系
を投入し、筑豊本線折尾~若松間で営業運転を開始しました。そのBEC819系に乗車してきましたので、レポートします。
BEC819系はクモハBEC819形+クハBEC818形の2両編成を組んでいます。非電化区間を走るとはいえ、蓄電池によって動くので、電車扱いなんですね・・・。車体は817系に準じたものになっていますが、カラーは地球をイメージした青色となっています。
BEC819系は
DENCHA
という愛称がついており、蓄電池電車をイメージしたデザインを車体の各所に配置されていました。一目で蓄電池電車であることがわかりますね・・・。
蓄電池電車で最大のポイントである
蓄電池
はクハBEC818形の床下に設置されており、色も青色になっているのですぐにわかります。そこにはマンガン酸リチウムイオン電池を採用しており、非電化区間ではその電池に蓄えられた電力を使って走っているんですよね・・・(蓄電地走行モード)。
パンタグラフはクモハBEC819形に設置されており、そこで架線から電気を充電し、かつ電化区間ではパンタグラフから電気を得て走行することもできます(架線走行モード)。BEC819系は蓄電地走行モードと架線走行モードのいずれかを選択できることがポイントです。
こちらは充電を終えてパンタグラフを降下させているシーンです。普通の電車だと乗客からあまり目にしないのですが、蓄電池電車では駅で普段に見ることができるんですよね・・・。
こちらはパンタグラフを降下させた状態です。今は停車中なので、蓄電池からの電気で照明や空調を動作させているんですよね。走行となると、蓄電池からの電気でモーターを動かすことになるんですね。
車内です。817系2000番台と同じく
オールロングシート
となっています。最近、ロングシートの採用が増えていますね・・・。ロングシートの座席も305系や817系2000・3000番台と同じ形状です。
クハBEC818形の車端部には便所、車いすスペースが設置されています。便所は車いす対応で少し広めにとっていますが、なんか、225系より狭いような・・・。そして、車いすスペースには介護者用座席も付いていました。JR九州の新型車両にはこういう座席が付いているようですね。
クモハBEC819形の車端部には機械室が設けられています。蓄電池電車は蓄電池を置いている関係でスペース的にはどうしても足りなくなってしまうんですよね・・・。その機械室の壁面にはマルチサポートビジョンが設置されており、架線・蓄電池・主電動機等の間のエネルギーの流れが表示されるようになっていました。通常の案内に加えた形です。モニタでは上が力行状態、下がブレーキ状態です。BEC819系は回生ブレーキを採用しているため、ブレーキをかけると電気を電池へ戻す仕組みになっているんですよね・・・。
運転台です。構造は基本的に817系に準じた簡易的なスタイルになっています。BEC819系はワンマン運転対応ですが、運行区間は駅収受式を採用しているため、運賃箱や運賃表示器がないんですよね・・・。また、運転台の側面にはパンタグラフの上下スイッチや蓄電池への充電ボタンなどが設置されているそうで。
こちらは305系より採用されたドア開閉ボタンです。JR九州ではスマートドアと呼ばれているそうで・・・。そういえば、JR九州は全体的に温暖なところを走ることもあり、ドア開閉ボタンは採用していなかったんですね。ドア開閉ボタンによって開閉するときは車内案内表示にその旨が表示されていました。私の地元の225系ではそんな案内ないんですがね・・・。
車内案内表示です。JR九州ではこれをマルチサポートビジョンと呼んでいるようです。停車駅、ドア開閉位置、車両の位置などが表示されていました。なんか、デザインがJR東日本のE233系に似ているような・・・。
非電化区間を走行するBEC819系です。非電化区間を電車が走るなんて違和感に感じますが、これも少しずつ広がりを見せているようで、こういうのも当たり前になってくるんでしょうね・・・。
こうして蓄電池電車を見てきましたが、蓄電池の欠点である走行距離の短さや充電時間も少しずつ解決しつつあるようで、今後はディーゼルから蓄電池電車に代わっていくんでしょうね・・・。短距離から始めてやがては長距離も・・・、と思わせました。まさしく技術の進歩ですね。
以上です。