オイラの手話サークル

多分、32歳くらいの頃だと思うが、高校から続けていた空手をキッパリと辞め、

モトクロスもバイクとか売っぱらって何年か、乗っていなかった。その時はスキー

など1度もしたことが無かったので、仕事から帰ると、パチンコかビール飲むしか

楽しみが無かった。　で、あんまり毎日がつまらないので、何か楽しい事でも

ないかなぁと、町の広報誌を見たら、[手話の講習会を始めます]の

項目を見つけ、面白そうだったので、参加することにした。半年間の講習会は、

楽しく終わり、講師が「せっかくだから、このまま手話サークルを作ってはどうか

！」と提案し、メンバー達は喜んで賛成し、めでたく手話サークルが誕生した。

それでだ・・・まず会長を決めなければならないのだが、イヤな予感がが的中し

唯一の男性と言うだけで、オイラが会長に任命されてしまった

手話サークルは福祉の色が強く、オイラは年がら年中、サークルのために、

飛んで回ったり、色々な講習会に参加したり、ろうの人の家で勉強させてもらった

りで、ヒマな毎日から一転！ヒマなんてほとんど無くなり、精神的に、まいって

しまい　疲れてしまった。5年程経って、ちょっとした言葉(手話）の行き違いで、

ろうの先生と、いさかいになり　オイラは、手話サークルを辞めることにした。

無理を言って、副会長に 会長をお願いして、脱退した。

正直、疲れ切っていたので、その時は、せいせいした。でも少しすると、

メンバーの人達の顔が浮かんで、とてもすまない気がした。

今となっては、自分を成長させてくれた人達に感謝の気持ちでいっぱいです。

あの頃は、みんながオイラを支えてくれて、励ましてくれました。　　　　　　　　

　あれから10年近く経ち、頑張っていたオイラは、すでに無く、グータラで

　酒飲みのオイラが、ここに居ます


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