


オイラの父ちゃんが10年程前に脳梗塞になり、入退院を繰り返し、(退院というより出されてしまう)
どんどん経過は悪くなってきて、今では病院ではなく老人看護支援センターという
所にいます。 前にも何度か書きましたが、現在寝たきりの状態で、もうオイラの
顔を見てもオイラが誰なのか分かりません、喉の自律神経もうまく働かないので
食べ物が気管に入らないように胃に穴を開けてそこにチューブを通し、点滴みたいにして
2時間くらいかけて栄養を取ります、これを一日二回、ですから食べ物は食べてません、
動かせるのは ほんの手先と目くらいなもので、口も開けたりは出来ますが 声は
出せませんし、もちろん顔の表情なんかもウマく表すことなど不可能です。
両足は膝を抱えたような形に硬直して、真似出来ないほどの角度になっています。
座った状態のミイラみたいになってます。 分かりますかねぇ、
ですので、寝返りなどは自分では無理ですし 何処かにポンと置かれたら そのままの状態に
なっている事でしょう、
どうして こんな事を書いているのかと言いますと、
ブログ仲間の 「 なおさん 」のブログを見ているうちに、オイラの父ちゃんの事を
思い出したからです。 なおさんは、右足を骨折して 自分でリハビリに励み
不自由な足で一生懸命 小さな子供を育てている頑張り屋のお母さんです。
でもその中にも やっぱり落ち込みとか、色々ありましてブログの中に、その時の
気持ちとかが ヒシヒシと伝わってきます。
【 なおさんの ブログの記事です。 】 ←よろしければ読んで下さい(*^_^*)

今の父ちゃんは もう天井だけ見ながら一日一日が過ぎてしまってますが
4年前はオイラの事を、オイラが誰なのか解る日のほうが多かったよね(*^_^*)
そして歩くリハビリ、 先生はリハビリを止めるとすぐに足が動かなくなるからと
リハビリとマッサージを行っていました。
ボケたオイラの父ちゃんのために、先生方は一生懸命頑張ってくれました。
リハビリの時間になると、車いすのままエレベーターの中に連れて行かれます。
エレベーターに消えると、オイラは別にする事も無いので 家に帰ります。
そして、また病院に行くとボケた父ちゃんは 車いすに座らせられて 動けないように
車いすに縛られてました。 身体がマトモに動かないのに、常に何かしようとして
よくベッドや車いすから 転がり落ちていたからです。 縛られている父ちゃんは
ナースセンターに置かれていました。 少しすると、 父ちゃんと 同じような爺ちゃんがいて、
父ちゃんと二人、車いすで並べられていましたねぇ^^;
病院では、3~4か月位経つと、 病院を出され 次の病院に転院します。
これは 父ちゃんだけでなく、 そういうシステムに なっているみたいです。
オイラは父ちゃんのリハビリとかは見たことは ありません、
でも 最後の日に、リハビリ担当の先生から こんな事を教えてくれました。
「 あなたのお父さんは、 凄く頑張り屋です。 辛いリハビリも泣く事も無く
頑張り抜きました。 かなりキツかったと思いますよ! 」
オイラはリハビリとか言われても ピン!とは来ませんし、
何よりも、正直言って こんなボケた老人がリハビリとか、考えてやっているとは
思えなかったからです。 先生は そのまま「 ジイちゃん、頑張ったもんな、 」
と、父ちゃんの手を握りしめて言うと、父ちゃんのは、オイオイ泣いていました。
今回、「 なおさん 」のリハビリとかの辛さ、読んでいましたら、
もしかして、 ボケた父ちゃんも なおさんみたいに 痛い目をしながらリハビリや
マッサージとか受けていたのかなぁ・・・。
先生は、お世辞とかではなくて、ホントにそう言ってくれたなら、
オイラは、 大変失礼な態度で聞いていた事になります。
そして、父ちゃんがもし、前向きにリハビリをいていたなら、バカにして聞いていた
オイラは もっとバカ者だと思いました。 父ちゃんはあの頃はまだ少しだけ
声が出せました。 頭も少しだけボケてないような時もありました。
そんな時でも、オイラは小さな子供に、モノを言うような扱いをしてました。
本当にリハビリで努力していたのなら、 オイラは父親に 取ってはならない態度で
父ちゃんを見てました。
病院が変わると、リハビリは行いませんでした。 すると 1ヵ月位で 足が硬直して
折り畳まれたような足の形になってしまいました。
誰が見ても、もう二度と足は延ばすことは出来ないだろう!と思えるような足の形です。
それを見て、あらためてリハビリの重要性を思い知りました。
もう 自分の意思では身体を動かす事は不可能になってしまって、魂も抜けてしまったような
表情ですが、オイラの父ちゃんは、まだ何とか生きています。
身体が動かなくても、声は出なくても、頭が呆けていても、
昔の、しっかりとした父ちゃんの 姿と声がオイラの頭の中には残っています。
オイラも これから たどる道です。
昔も今も、そしてその先もオイラの父ちゃんは ずっとオイラの父ちゃんです。

「 あたい、昨日まで 子守りで 大変だったのよ! 」

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