「 雪が無くなったと思ったら 少し白くなったわね♪ 」
「 あら? この雪の跡は何? どうしてここだけ雪があるんだろう 」
「 こんなの初めて見たわ! パパこの雪どうしたの? 雪がまるで影みたいになってるよ! 」
「 歩道橋にも影のような雪が積もってるしぃ 」
「 この工事用のコーンに掛けてある ポールにも影の様な 雪が積もってる! 」
「 これって ホントに不思議よね、 二宮さんに訊いてみようかな? 」
「 次の ガンツの第4巻を早く借りてこなきゃ! これ止められないよな! 」
「 うっせぇよ、今、いいところなんだから 喋んなよ! 」
「 いきなり怒られちゃった! どうしてよぉ (怒) 」
「 カジって ぶっ倒してやろうか? えっ? 」
「 うえーん! それだけはカンベンをー 」
「 フン! 分かればいいのよ! 」
「 ふう、やっと静かになったよ、やれやれ、 続き読まなきゃ♪ 」
「 あれ? アタイは 二宮さんに何を訊きに行ったんだっけ? 」
影のような雪の跡は 道全体に薄っすら積もった雪に
少しの間 日が射して その影になった部分にだけ 雪が残り
日が射した場所の雪が きれいに溶けたのです。
残った日陰の部分の雪も この後 すぐに消えて無くなりました。