岩手日報より転載
陸前高田「一本松」鎮魂の調べ 特製バイオリン披露
東日本大震災の津波に耐えた陸前高田市の「奇跡の一本松」と長野市産の木材で作ったバイオリンが完成し、長野市で7日、演奏が披露された。当初、長野産だけで作る計画だったが、完成間近の4月に熊本地震が発生。製作者が「皆が二つの天災を忘れないよう奏でてほしい」と急きょ、楽器の心臓部に一本松を用いた。
製作したのは東京都渋谷区のバイオリン修復家中沢宗幸さん(75)。長野県にも工房を構える中沢さんは「自然豊かな長野を象徴するバイオリンを」との要望を受け、地元産のアカマツなどで製作を進めていた。
熊本地震を受け、一本松を楽器内部で音を響かせる「魂柱」と呼ばれる、直径6ミリ、長さ約5センチの棒に加工した。陸前高田市の流木で弦楽器を製作したことがきっかけで、一本松の一部を譲り受けていた。
【写真=「奇跡の一本松」と長野市産木材で作ったバイオリンを献奏する高校生=7日午後、長野市の戸隠神社】
(2016/05/08)
陸前高田「一本松」鎮魂の調べ 特製バイオリン披露
東日本大震災の津波に耐えた陸前高田市の「奇跡の一本松」と長野市産の木材で作ったバイオリンが完成し、長野市で7日、演奏が披露された。当初、長野産だけで作る計画だったが、完成間近の4月に熊本地震が発生。製作者が「皆が二つの天災を忘れないよう奏でてほしい」と急きょ、楽器の心臓部に一本松を用いた。
製作したのは東京都渋谷区のバイオリン修復家中沢宗幸さん(75)。長野県にも工房を構える中沢さんは「自然豊かな長野を象徴するバイオリンを」との要望を受け、地元産のアカマツなどで製作を進めていた。
熊本地震を受け、一本松を楽器内部で音を響かせる「魂柱」と呼ばれる、直径6ミリ、長さ約5センチの棒に加工した。陸前高田市の流木で弦楽器を製作したことがきっかけで、一本松の一部を譲り受けていた。
【写真=「奇跡の一本松」と長野市産木材で作ったバイオリンを献奏する高校生=7日午後、長野市の戸隠神社】
(2016/05/08)
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