河北新報より転載
弘前市民オンブズ、「違法」市長を提訴
弘前市の第三セクター「弘前ウォーターフロント開発」の特別清算に、市が補助金を支出するのは違法だとして、弘前市民オンブズパーソンなどが葛西憲之市長を相手に、市が予算化した862万円の支出の差し止めを求める訴えを14日、青森地裁に起こした。
訴えによると、同社が運営していた市民ゴルフ場は赤字が続き、9月末に地裁弘前支部に特別清算を申し立てた。市は、同社の清算手続きを円滑にしようと、ゴルフ場会員に対する配当金の確保を目的に補助金の支出を決めたという。
原告らは8月に補助金の支出の差し止めを求め住民監査請求をしたが、市監査委員は10月、「ゴルフ場は住民福祉の目的に供され、公益的性格を持つ」と棄却した。
オンブズパーソン代表幹事の葛西聡弁護士は「私企業の手続きであり、特定の債権者の配当率を上げるために公費を支出することは許されない」と主張している。
葛西市長は「訴状が届いていないため、コメントは差し控える」との談話を出した。
2014年11月15日土曜日
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