八面山だより

八面山 神護寺からのお知らせ&日常

2010-11-06 23:09:43 | インポート
長年生きれば生きる程に愛着の品が一つ一つ増えていく。

特に移住がなく同じ場所に定住してると選別せずに部屋の奥にずっとある!って感じで…。それが前々へ出てきて…。


『捨てたら』『使うときがあるかも』って会話で…。結局そのまま。

亡くなった後に片付けをした子供さんは、離れて暮らしてても遺品を見るとどういう暮らしをしてたか解った気がした。
と『毎年、子供や孫が送った服は大切にタンスに、なおしたままだった』

うちに来て『コレいいやろ、娘が贈ってくれたんよ』と誇らしげにはなされていた。




『物を整理しましょう!二年使わない服は一生きませんょ』『家の中身を要る物要らないに分け心もリセット』とよく言われてますし私達世代は飛びきり高い物って言うより使い捨てのような物が多いので直ぐに思い切ってが出来るのかなあ?

私が使ってる鏡台は信者のお婆ちゃんの若くして亡くなった娘さんの遺品です。『結婚もせんで仕事ばかりして自分で頑張って買った物と思うと捨てれんけん。あきサン達姉妹で分けて使って』とカバンやコートやセーターと共にいただいた物の一つです。

お婆ちゃんは私が小さな時には何年も一緒に住んでたので娘さんは知らなくても 、色々な話しを聞いていたので使わさせて頂いてます。


『要らなくなった物』とは認めたくない。けど自分では使えないから。との思いがひしひしと伝わりました。

お婆ちゃんは娘さんが退職したら一緒に暮らせるからとの想いが叶わず。


晩年は九州から遠くで暮らす長男サンの元で亡くなられました。


物は亡くなったら持っては行けない!

でも大切な物をしまって置きたい気持ちも大事だと思います。


でも、まだまだ使える物は誰かに貰ってもらったり。

バザーに出したり。
リサイクルに出したり。

ボランティアを探して発展途上国に送料を添えて寄付したり。


物を生かせたら物も幸せかも!

私は捨てられない!って方は遺された方に託すのもアリだと思います。生きた証しとして!

七五三の時期が近ずきチビッコも晴れ着を着せる準備。

着物は大阪のお母さんにお宮参りの時に買っていただい物です。

帯や小物は今年亡くなった婆ちゃんが私達に買ってくれた物です。なんかジーンときますね。

大切に片付けてくれてた、Rオバチャンにも感謝です。


大切に遺し伝えてく。大切にされた物は次の代の方にも伝わると思いますが…。

とにかく写真に残し小さな時から繰り返し昔話を聞かせた方がいいですょ。

『コレはこういう昔話があるのよ』って。

結構覚えてます。


明日、剪定する木々も開山から歴代の信者さんと住職さんが山の為にと遺してくれた物の一つです。



信者さん皆さん方が昔話を教えてくれるので助かります。


明日は皆さん、よろしくお願いします。


何でも大切にしなきゃいけないのは当たり前だけど執着すると守るのが大変になったりするから。

物の価値とか考えてたら『う~ん』ってなりますね。


大切に使い必要無くなったら貸したり、あげたり。形を変えて使ったり。

物は変化してく境内の木も『何十年もたったら杉の木の大きさが本当に変わったわ』と古い信者さんが言います。

とにかく。その時代で善いと思われる山を残したいですね。

昔からの歴代の方々の木(山寺)への想いを考えながら。



ちなみに明日、枯れた木や間伐の木は蒔きストーブの焚き物に使って貰える事が今日決定しました!

エコです。