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H

2018-09-10 | 作家別諸々(は行)




平野啓一郎
『マチネの終わりに』★★★★



書店で目について気になっていた本
装丁の青と黄色のハードカバー

しかし・・こんなにもどかしく思った本は今までなかった。
読んでいてやきもきした。
そう身悶えするってこういうこと!
小説なのは分かっているのに現実のように「なんで?どうして?」って。
めずらしく展開が知りたくてぱらっと先まで読む始末・・
(STOP必須!)

大人過ぎる恋愛小説
この歳だからこそ分かる部分もあり、考えさせられた。
人それぞれな恋愛のカタチ
歳は関係ない いや 関係なくはない。
読んでいて思ったのは若いころの勢いがある恋愛との差
相手を慮ることに対して暴走が半端ない!
逃げと諦め
逢って話をするってどれだけ大切なことか。逢うということ。

精神的なつながりが存在するのは実感として分かる。
プラトニックってやっぱり想像力を掻き立てられる。
自然と美化され崇高なものになってゆく。

胸に響くところはあるけど、現実恋愛恋愛って言ってもいられない。
そこまで没頭出来るかと言うとそうでもあり、そうでもない。
生活がある。

運命の別れ道ってあの時だったんだ なんてね(笑)
「運命的な愛の行方を追う」
https://k-hirano.com/lp/matinee-no-owari-ni/



---



午後の演奏会 マチネ

そのマチネの終わりに、



土地柄、虫の集きもなく、(すだき)



「華がある」というのは、こう言って良ければ、やはり一種の才能なのだった。
その有無は誰の目にも残酷なほど明らかだが、いざ、それが何であるか説明しようとすると、結局は、「華があるというのは、つまり、華があるということだ。」という同語反復に陥るより他はなかった。



「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えているんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?」







……彼らは、きっともう失敗しないでしょう、



---

























現実もこれに似たプラトニック!?
思いがけない出逢いで一気に接近し、その後二度目の再会、
三度目での距離が上手くゆかず、今回一年ぶりの四度目・・
そう思わず自分に重ねて考えてしまった。
あるある(笑)
美化していた部分はあったと思うけど、
でもやっぱり見た目は「ダンディー」中身は「成熟した大人」行動は「スマート」
陽の元の下で逢えば見えるものはたくさんある。

気遣いが半端なくて苦笑「うちのお母さんみたい」
背中が冷えないように温めたタオルをかけてくれるって何!

お酒を飲みながら他愛のない話をしていた幸せな時

今朝「おはよう!」って挨拶^^


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