ELKのティータイム

子育ても終わり、のんびり普通に過ごす私のつぶやきです

優秀な教員って何だ!

2008-01-25 17:36:11 | PTA・教育
今日は、仕事が程々に早く終わった。
ゆっくり新聞を読みながら、昼食をとっていた。


教師 特別選考を拡大 県、新年度から 試験短縮も 「争奪戦」に対応
優秀な教員を幅広く確保するため、県教育局は2008年度実施の教員採用試験から、試験の一部を免除する「特別選考枠」を増やすほか、2日間だった小中学校・養護教員の1次試験を1日に短縮するなど、試験の負担軽減を図る。教員の大量退職に伴い、都市部を中心に教員採用枠が拡大され、いい人材の“争奪”は激化する一方。県教育局は「受験しやすい環境を整えることで、より多くの志願者を集め、教員の質を確保したい」としている。
 特別選考は現在、「社会人」や「障害者」など7種類あり、07年度実施の試験では、志願者全体の5%にあたる334人が受験。うち約半分の152人が合格した。
 新たに設ける特別選考は、〈1〉大学推薦を受ける「小学校大学推薦」〈2〉県内公立学校で臨時的任用教員の経験がある「臨時的任用教員経験者」〈3〉青年海外協力隊で国際貢献活動した「国際貢献活動経験者」――など5種類。1次試験のすべて、または一部(一般教養、教職科目)が免除される。
 小中学校・養護教員の1次試験(筆答試験、集団面接、適性検査)は従来、2日間で実施したが、適性検査を2次試験に回すことで1日に短縮する。
 さらに、2次試験は8月の暑い時期に行われるため、試験会場は従来までの小中学校ではなく、エアコンがある大学に変更する。
 教育局によると、公立学校では第2次ベビーブームの1970年代に大量採用された教員が退職時期を迎えている。県内の公立小中学校の退職者は2013~14年度にピークを迎え、07年度の約1・4倍の約1450人に膨れる見通し。
 首都圏のほかの都県も例外ではなく、それぞれ採用枠を拡大して対応している。この結果、教員採用試験は「広き門」となっており、埼玉県の07年度実施の小中学校・養護教員試験の志願倍率は4・9倍と、10年前の14・4倍に比べ大幅に低下。教員の質をいかに確保するかが大きな課題となっている。
 県教育局では、児童数の減少で採用が抑えられている東北地方から教員志願者を呼び込もうと、06年度から仙台市でも1次試験を実施している。東京都と千葉、神奈川県では既に1次試験を1日に短縮しており、担当者は「1次試験が2日間にまたがると、宿泊する志願者の負担が大きい。1日にすれば東北地方の志願者にも、受けてもらいやすくなるのでは」と期待している。
(2008年1月25日 読売新聞より引用)



この記事の『教員の質』『優秀な教員』とは、一体それは何を指しているのだろう?

集団面接と言うものに遭遇したことがある。
県民の意見を取り入れるとか何とかの理由で、教育局以外のものが審査に加わることがある。
しかし、その面接の内容からは、何を読み取るのだろう?
テーマを素早く読み取り、当り前の常識的意見を我先にと発言していく。

実際に受験したわけでもないし、採用の決定をしたわけでもないが、この一面を見ただけでは教員の質も何も読み取ることはできないと思った。
それ以上に、この方たちがどのような教員になっていくのか・・・
心配な限り。

友人の指導教員から聞いた話
子供たちの前にいるよりも、指導教員といる時間がホッとする・・・
と言われて、複雑な思いをしたと言う。

県教委は、倍率が下がるなら、より多くの受験生を集めて、少しでも良さげな者を採用しちゃおうって感じに受け止められる。
私の臍が曲がっているのかしら?


この記事の脇には、大手の学習塾の創業者の話が載っていた。
公立校は、パブリックに育てていくのが使命。
と言っている。

公立校が、私学をまねして進学重視だの何だのとやっているが、本来の使命が違うのではないか?
確かに、上の学校へと受験をするのだから、その対策も必要だと思う。
公的な施設なのだから、それだけではないのではないかな~。

基本的に私は、学校は「生きる力」を学ぶ所だと思っている。
学力だけでは生きていけない。
それが、今の社会で見え初めているのではないかな。
学力をつけるのなら、塾だけでもいいけれど、そうじゃないから学校が必要なんだと思う。
だから、私の言う優秀な教員や教師の質って、一緒の生きる力を考えられる教師なんだと思う。
大げさだと思うけれどね。
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4 Comments

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その通りと思う (公立学校の真実)
2010-04-26 19:13:23
最近、新任はきちんとしている。言い方を変えれば、はみ出し野郎がいない。

魅力ないな。指導要領通りの人物も必要だが、個性は消えつつある。

だから、子どもの個性やパワーに追いつけない。

現場は、はみ出し野郎の先生が欲しい。
そう思います (ELK)
2010-04-26 21:58:32
以前は、個性のある先生がいましたよ。
自分のポリシーがあるから、はみ出せるところもあって…

この記事をアップしてから2年経ち、次男坊が大学で教職をとるようになりました。
採用試験を受けるかどうかはわかりませんが、学校の役割や生徒にとって先生と言うものが、どういうものなのか、よく考えて欲しいと考えています。
負け惜しみと言われそうですが・・・ (せるじお)
2013-09-08 21:20:14
はじめまして

古い記事ですが、検索をしていたら、言い得て妙!なELKさんのブログに遭遇しました。

申し遅れましたが、私は現場の教員です。厳密にいうと、正規採用の教員ではなく、臨時教員です。私学の非常勤や、公立学校の臨時教諭を経験し、いまも、大学院で実践研究をしながら、非常勤講師で学費を払いながら、次の教員採用試験の機会を待っています。

本年度も、S県、K市、M県の教員採用試験を受験しました。一律に感じたことは、専門教養(教科の試験)の重箱をつつくような知識偏重の問題構成への疑問です。勉強しなかった、そのぐらい知ってて当たり前と言われればそれまでです。しかし、負け惜しみになってしまうかもしれませんが、こっちとら、数年の実践歴があり、大学院くんだりまで行って、日々、教科の教育法も含めて広く深く研究しています。

私は、S県の「特別選考」で試験を受けました。国際貢献活動をした人に開かれている選考枠です。1次試験の教職教養が面接に代えられるという「優遇策」です。しかし、ここにトリックがありました。その試験法の評価方法です。専門教養100点、面接100点という配点。

平たく言えば、教科のことだけ知っている頭でっかちの人物だけでなく、広く社会を経験してきて、上のコメントで言えば「はみだし野郎」も採用しよう、というのがこの特別枠の趣旨なのではないでしょうか?

でも、実際は、「頭でっかち」点も「はみだし具合」点も、まったく同点数。つまり、「はみだし具合」が多くどんなに個性的な人でも、やっぱり「頭でっかち」の部分が相当の基準に達しなければ、採用されない。というより、1次試験ではねられてしまう。結局、この「特別枠」って教委のポーズだけなんじゃないの?って、不合格通知が来た当時は、相当頭に来ていました。

実際、合格した受験番号を見たら、「ペーパー試験で高得点を挙げやすい大学生の現役」が多く合格していました。これでいいんでしょうか?教員採用試験。

「はみだせる教委」「はみだせる管理職」「はみだせる文科省役人」が出てきてほしいと思っています。最近私は、上記のことを、教育学研究の研究者たちに広め、制度に口を出すようにそそのかしています(^^)/ただじゃ、起きませんとも。やられたら、倍返しです(笑)
こんにちは (ELK)
2013-09-09 14:22:39
せるじおさん、コメントありがとうございます。
最近は、ご無沙汰しちゃっているこのブログへ、コメントがあったことにすごく驚いています。

負け惜しみと言われたって、いいじゃないですか。こんな風に主張出来る事、大きな宝物ですものね。
国や行政が打ち出す方策は、やっぱり形だけにしかみえませんよね。
教育って最終的には、子どもたちにどうプラスできるか…
そこなんだと思うんです。中々、結果は見えてこないけれど、その為に必要な人材は、何が必要なのか?そこを考えて欲しいですね。つけ刃ではなく…

教職をとっていた次男は、教員志望ではなかったのでリタイアしました。そして進んだ道は、肉体系公務員です。
こちらも、気力や体力よりも「頭でっかち」点で1次で弾かれてしまうことが多いようです。
これから、本命の試験が始まります。応援しかできない母心、次男は気づいてくれています。
それだけでも、子育ては成功なのかな~なんて、小さな喜びを感じてます。

せるじおさんも、子どもたちの将来を一緒に見つめられる先生になってくださいね。

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