Kayaとののんびり生活 どいちゅらんど 

人生の半分ちかくになったドイツ生活のブログです。

終戦の日。

2021-08-15 | ひとりごと



私は小さい頃、夏休みがあまり好きではありませんでした。
周りの子が、田舎のおばあちゃんの所へ行くと言っているのに、
私は高学年になり一人で祖父母の所にいくまでは、
ラジオ体操もけっこうスタンプが押してもらえた記憶があります。(笑)
そう、結構退屈な夏休みを過ごしていたんです。

小学生の頃は、夏休みの宿題で必ず戦争がテーマの物がありました。
そして、「平和のための京都の戦争展」を見学して、感想を書くという課題も。
もうそれが本当に苦手でした。
東ベルリンにいた頃に、ベルリン郊外の収容所の見学をして以来
本当に戦争が怖くて、苦手というのが心に残っていたんだと思います。
大人になってからも、日本から来た友人の希望で2度ほど訪ねた以外は
これは、本当に避けていたテーマでした。

ただ、ドイツ人の友人と話したりしていて、ドイツでは本当に過去の戦争についての
授業がしっかりありいろんなことをみんなが自分の意見を持っていることを知りました。
それで、私も自分の国がしてきたことを知る必要があるな、
と思わされたのがきっかけになり、自分から本を読んだり、
大学でそれをテーマにしたりして調べたりしました。
本当に、日本にいたら何も知らない、興味のない人になっていたと思います。(笑)

加害者としての戦争・・・
どうして、そういう道に進んでしまったのか・・・
こういうことを学ぶことの大切さをここ数年痛感しています。

そうしたら、最近読むようになっていたブログの記事に、
本当に私が思っていたこととぴったり合って、
同年代の友人たちにこれを読んで!!!って勧めてしまいました。(笑)

OGPイメージ

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SAMEJIMA TIMES

 

こういう堅い話にも付き合ってくれる友人に感謝です。

誰かが書いていたのですが、
「経験したことがないことを想像する歴史的想像力」
を私たち世代はちゃんと養わっていないとまた間違いを起こそうな気がします。
事なかれ主義や無関心主義は本当に罪だなって最近思います。

自分の国を離れたいまだから、暮らしていた頃より自分の生まれ育った国が好きだし
誇りに思いたいって思うことが増えました。

でも、離れているとどんどん悲しくなるような国の方針に悲しくなることが増えました。

ドイツでは、今回のコロナで行動制限の法律を作るときなども、
東ドイツ出身で自由を縛る危険性があるということを知っているメルケル首相は、
法律を作るときも憲法改正をするのではなく、
今ある法律のなかで補償もセットにして、
ルールも国民に分かりやすく説明して行ったので、
春以降はスムーズに行ったように思います。


日本は、今憲法を改正して議論をとか国会も開かずにいっているのを聞いていると
本当に私の生まれ育った国はどうなるんだろう?と不安になります。
信頼できない政府に緊急時に限ってと言えど、権限を強化する可能とすることが必要とか本当に怖すぎる・・・


なんて、76年目の終戦の日にこんなこと色々と考えりした日曜日でした。