みーことふーこの山ある記

山歩きや身近な話など、あれこれ書いてます。

ベネチア散策

2013-12-11 08:12:46 | イタリア・スロベニア・クロアチア
干潟に人工的に造られた117の小さな浮島を、400の橋がつなぐベネチア。
カナル・グランデ(大運河)を中心に177の運河が流れ、ゴンドラや水上バスが市民や観光客の足となっています。
車がいっさい入れないベネチアの町の路地は、狭くて曲がりくねっておりまさに迷路。
観光の手段は、徒歩か(自転車も禁止だそうです)船だけなのです。


←S.MARCO(サンマルコ広場へ)、←FERROVIA(駅へ)の案内表示を頼りに歩いているので、あとで地図を見てもいったいどの道を通ったのかさっぱりわかりません。
3日間のベネチア滞在中、何度もサンマルコ広場まで歩きましたが毎回違う道でした。
道に迷ってもとにかく案内に従って進めば、必ずサンマルコ広場にたどり着けるんですよね~。


散策中に食べたピザが、安いのにすごくおいしくて、もう一度食べたい!と翌日探し回ったのですが結局見つけることができず、残念。




船で野菜を売っています。




ベネチアといえばゴンドラが有名ですが、100ユーロくらいするらしいのです。
そんな予算のない私たちが選んだのは、トラゲット。


トラゲット乗り場の案内。


トラゲットというのは対岸への渡しゴンドラのことで、たったの0.5ユーロと格安でゴンドラ体験ができます。


私たちと同じく観光客のおふたりといっしょにトラゲットで対岸へ。


前回訪れたときにお世話になったお宿も健在でした。
基本的に(物価がかなり上がっていること以外?)町並みが10年前と何も変わっていないことにびっくりです。

後日、1955年に製作されたベネチアが舞台の映画「旅情」を観る機会があったのですが、50年以上も前だというのに私たちが見たベネチアとまったく変わっていないのです。
ずっと変わらないままってすごいなぁと改めて感心しました。


・・・
途中、いろいろあったものの何とか無事に旅を終えることができました。
最後までお付き合いくださったみなさま、ありがとうございました。

ベネチア周辺の島めぐり

2013-12-08 07:22:10 | イタリア・スロベニア・クロアチア
今日は周辺の島を巡ります。

トルチェッロ島は、ベネチア発祥の地。
かつては2万人以上の人が暮らし繁栄していたらしいのですが、マラリアの蔓延で衰退し、現在は数十人が暮らす程度。




手摺のない、通称「悪魔の橋」


ベネチア最古の教会、サンタ・マリア・アッスンタ聖堂(左)と、サンタ・フォスカ教会(右)


エストゥアリオ博物館。

漁業が盛んなブラーノ島は、どの家も鮮やかな色に塗られているかわいらしい島です。(一番上の写真も)
10年前と何も変わっておらず、のどかな漁村のままでした。


自分の家が遠くからでもわかるようにとの工夫なんだそうです。




ブラーノ島はレース編みでも有名。

サンマルコ広場

2013-12-05 14:27:00 | イタリア・スロベニア・クロアチア
ベネチアを訪れた人が必ず目指すのが、このサンマルコ広場と町のシンボルでもある鐘楼。



サン・マルコ寺院。


時計塔。写真では小さくてわかりにくいですが、屋上にムーア人のブロンズ像があり、正午に鐘を鳴らします。


ドゥカーレ宮殿。


ドゥカーレ宮殿内の天井が豪華な黄金階段。


ドゥカーレ宮殿の中庭。


溜息の橋を渡ったところにある牢獄。


外から見た、溜息の橋。
ドゥカーレ宮殿から牢獄へつながるこの橋で、囚人が現世に別れを告げて溜息をついたところから名前が付いたとか。


サン・マルコ広場と運河を隔てて向かいにある、サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会。

サン・マルコ広場だけで、あっという間に時間が過ぎてしまいました。

カナル・グランデ

2013-12-01 13:50:43 | イタリア・スロベニア・クロアチア
ようやくベネチアにやってきました。
実は約10年ぶりの再訪なのです。

まずはヴァポレットと呼ばれる水上バス(上の写真の左側の船)でスカルツィ橋をくぐり、サンマルコ広場を目指します。

町を二分するように大きく蛇行して流れる大運河(カナル・グランデ)沿いには、12~17世紀の建物が立ち並んでいます。
上はベッローニ・バッタジア宮。


カ・ペーザロ。


カ・ドーロ。


リアルト橋。


グリマーニ宮。


パパドーポリ宮。


カ・フォスカリ。


カ・レッツォーニコ。


ようやくサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会が見えてきました。
あれっ?工事中??
上の橋は木製のアカデミア橋。


ダリオ宮。


サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会。工事中なのがなんとも残念。


サンマルコ広場に到着です。

パドヴァのスクロヴィーニ礼拝堂

2013-11-29 07:34:08 | イタリア・スロベニア・クロアチア
ベネチアを通り越してパドヴァへ向かいます。
パドヴァ・スクロヴィーニ礼拝堂でジェットが描いたフレスコ画を観るのが目的です。

礼拝堂の見学は予約制。
窓口で聞くと、約2時間後の予約を取ることができました。

一回の入場は25人でカメラはもちろん荷物の持ち込みは一切禁止。
礼拝堂の中へ進むと、おぉ~~~~!!

写真を拝借しました。(C)Rastaman3000 2009

まず鮮やかな青が目に飛び込んできます。
そしてせまい礼拝堂内部にびっしり描かれた見事なフラスコ画。
感動です。
15分の制限時間、しっかり堪能してきました。

ちなみに、徳島県の大塚国際美術館で礼拝堂のレプリカを見ることができます。

アクイレイアの見事なモザイク画

2013-11-24 07:51:55 | イタリア・スロベニア・クロアチア
翌日はスロベニアを通過し、ようやくイタリアに。
目的地は世界遺産「アクイレイアの遺跡地域と総大司教座聖堂のバシリカ」です。



見どころは何と言ってもバシリカの床のモザイク。
教会の床一面に広がるモザイク画は世界最大級の規模だそうです。
4世紀に作られているのに、その後この上に新たに床が作られたため、ほぼ完ぺきな状態で残っています。

現在はガラス張りの廊下を歩いて床のモザイクが見られます。







どのモザイクも色が鮮やかで、動物や魚の生き生きとしていること!!


古代ローマ時代の遺跡。
建造物は残っていないのですが、アクイレイアは古代ローマ最大の都市ではないかとされているそうです。

クロアチア豆知識

2013-11-21 07:40:15 | イタリア・スロベニア・クロアチア
朝ドブロブニクを出発し、イタリアに向かってひた走ります
スプリットからイタリアのアンコーナにフェリーで渡り、サンマリノやラベンナの街に立ち寄りながらベネチアに戻る予定が大幅に狂い、来た道をただただ戻らなければいけないのがちょっと残念です。

1日中、ほとんど休憩もなく走り続けても先は遠し。
ドブロブニクから530キロくらいの街ノヴィ・ヴィノドロスキーで1泊です。


A:ドブロブニク B:目的地 アクイレイア(イタリア)
ちょうど地図のクロアチアの文字の”ア”の○が途中宿泊したノヴィ・ヴィノドロスキー

クロアチアの国ともそろそろお別れ・・・というところでクロアチアに関する話題を。
まずはこのクロアチアという国名。
日本でもクロアチアと呼んでいますが、これは英語名。
クロアチア語ではHrvatska(フルヴァツカ)なのです。
”ジャパン”と”日本”の違いみたいなものですね。

また、日本ではかなり知名度の低いクロアチアですが、実はネクタイ発祥の地なのです。
ヨーロッパの国々ではネクタイのことをクラバット(Cravat)と呼ぶようですが、これはクロアチア人を意味するクロアト(Croat)からきています。
クロアチアの兵士たちが首に巻いていたスカーフがフランスで人気となり広がったようです。

一番上の写真はクロアチアを代表する老舗メーカー「クラッシュ社」のチョコレート「バヤデーラ」。
ヘーゼルナッツとアーモンドクリームがたっぷりでおいしいですよ~!
おみやげにおすすめです。

ドブロブニクの城壁めぐり

2013-11-18 08:20:58 | イタリア・スロベニア・クロアチア
ドブロブニクの旧市街を囲んでいる、1周約2キロの城壁を歩くことができます。
ここがまた絶景の連続。
上は城壁からのドミニコ会修道院。


オレンジの屋根が美しい旧市街とロクルム島。


ミンチェタ要塞。
時期外れだったためか、城壁を歩いている観光客もまばらでのんびり散策できました。
観光シーズンにはこの狭い城壁に観光客が大渋滞を作るらしいです。


ミンチェタ要塞からの眺め。


城壁からのプラツァ通り。


海を挟んで見えるロヴィリエナッツ要塞。


城壁の外は切り立った崖になっているのに、のぞいてみるとカフェが営業中!


港に戻ってきました。これでほぼ1周。


最後にロヴィリエナッツ要塞からの旧市街の眺め。
あの城壁を歩いたんだとしっかりと目に焼き付け、ドブロブニクの町とお別れです。

ドブロブニクの町歩き 2

2013-11-14 17:06:26 | イタリア・スロベニア・クロアチア
パンフレットなどで見かける景色を探して、いったん旧市街を出ます。
坂道をしばらく登って行くと、これだ~~~!!

この景色が見たくてはるばるやってきた気がします。
途中いろいろあったことも忘れ、絶景に大満足。


夏になったら賑わうんだろうな。海の色が驚くばかりにきれいです。


プロチェ門を通って旧市街に戻ります。


聖母被昇天大聖堂。


青空市場が少し賑わってきました。


中世にタイムスリップしそうな細い路地が、網目のように延びています。

今はすっかり観光客で賑わうドブロブニクですが、1991年からのユーゴスラビア内戦で旧市街は破壊され、ユネスコの危機遺産リストに載せられました。
内戦終結は1995年。
私たちよりもはるかに若い人たちが戦争を経験しているんですよね。
それから街の修復・復元をし3年後に危機遺産から脱したのです。

ドブロブニクの町歩き 1

2013-11-10 11:13:25 | イタリア・スロベニア・クロアチア
いろいろありましたが、なんとかドブロブニクに到着できました。


ここまでの道のりです。
A:ベネチア国際空港 B:ブレッド C:洞窟城 D:モトブン E:ポレチュ
F:プーラ G:プリトヴィツェ H:シベニク I:トロギール J:スプリット
K:ドブロブニク

翌日はお天気も良く、朝からドブロブニクを歩きます
ここドブロブニクはクロアチアの最南端に位置し、「アドリア海の真珠」と呼ばれる世界遺産の町。
今回の旅で一番楽しみにしていた場所です。

上は旧市街の入り口、ピレ門。

ピレ門を入ってすぐの所にあるオノフリオの噴水。天然の湧水で飲むことができます。


町のメインストリート、プラツァ通り。朝早いためか人もまばらで、お店もまだ開いていません。


スポンザ宮殿。


プラツァ通りを振り返ってみると、少し人も増え、お店もそろそろ準備を始めたようです。

道路が通行止め! たどり着けるかドブロブニク

2013-11-08 07:23:16 | イタリア・スロベニア・クロアチア
スプリットからドブロブニクまでは約200キロの道のり。
アドリア海沿いの町はどこもオレンジの屋根が海の青さによく映えて、絵になる町ばかりです。

景色に感動しながら気分よく走っていると、突然「通行止め」???
どうすればいいの??と考える間もなく迂回させられることに

この迂回路がまた道幅の狭い山の中の田舎道。ひぇ~~~。
分かれ道に道案内などあるはずもなく、こっちでいいのかなぁ、方向違ってない???などと不安になりつつも進むしかありません。

50キロ以上走ったあたりでようやく元の幹線道路に戻ることができ一安心。
(あとで地図で見てみると、通行止めになっていなければあっという間の道のりをひたすら大回りしたことに。さらにおとなりの国「ボスニア・ヘルツェゴビナ」の国境ぎりぎりまで行っていたことも分かり、本当にびっくりでした)

あぁ~~、こんなに遠回り~~。


あとは何事もなく進めることを祈って、ドブロブニクへ向かいます。

古代ローマの宮殿に人々が暮らす、スプリット

2013-11-05 07:38:46 | イタリア・スロベニア・クロアチア
古代ローマ皇帝ディオクレティアヌスが造った宮殿に人々が住み、そのまま町になってしまった不思議な町、スプリット。
スプリットの史跡群とディオクレティアヌス宮殿が世界遺産に登録されています。

宮殿の南壁面にはカフェなどのお店や住居がびっしりはりついて建っています。
左手の横断幕の先が宮殿の正門。(めちゃくちゃわかりにくい・・・)


宮殿地下にもお土産屋さんなどが並んでいます。


ペリスティル(宮殿の中心に位置する中庭)


大聖堂


銀の門


対岸のイタリア・アンコーナに行くフェリー。


参考までに周辺の地図です。

当初の計画では帰りはこのフェリーでアンコーナに渡り、ベネチアまで戻る予定でした。
それが、レンタカーはフェリーに乗せられないと言われやむなく断念。

世界遺産 古都トロギール

2013-11-03 08:51:55 | イタリア・スロベニア・クロアチア
もともと本土と陸続きだった町の周りに堀を巡らせてできた、小さな出島「トロギール」。
ここも世界遺産に登録されています。

上の写真は旧市街への入口で開かれている青空市場。


街のシンボル聖ロブロ大聖堂。


聖ロブロ大聖堂の向かいにある時計塔。


街の南西にあるカメルレンゴの砦。


中世にタイムスリップしそうな、旧市街の路地。


城壁の外にはカフェが並び、リゾートの雰囲気も。


上空からのトロギールの町。(パンフレットから拝借しました)

クルカ川河口の町、シベニク

2013-11-01 05:11:28 | イタリア・スロベニア・クロアチア
シベニクはクルカ国立公園を流れるクルカ川河口にある、歴史のある町です。

まずは、聖アンナ要塞からの眺め(旧市街)。




こちらは新市街。


世界遺産に登録されている「聖ヤコブ大聖堂」。
レンガや木の補助を全く使わず建てられた石造建築の教会としては、世界で一番大きいのだそうです。


大聖堂の壁には、建設に携わったシベニク市民71人の顔の彫刻が。


石畳の旧市街。突き当りにあるのは聖バルバラ教会。


なぜ、鐘が地面に置かれているか??理由は不明。

クルカ国立公園

2013-10-29 12:12:57 | イタリア・スロベニア・クロアチア
クルカ国立公園を訪れてみると観光客はあまりおらず、地元の方たちが大半のよう。
プリトヴィツェ湖群国立公園があまりにも有名なために、こちらは知名度が低い気がします。


一番の見どころ「スクラディンの滝」は大迫力。
長さ800メートルの間に17段の滝が連なっています。


水量が多く、クロアチアで最初に水力発電所が作られたのだそう。
今もあちこちに水車小屋が残っています。


ここも遊歩道が完備されています。


さきほど歩いた遊歩道が・・・


支流の流れる森林に作られた遊歩道。


マイナスイオンたっぷりで、気持ちいい散策が楽しめました。