昨日は研究会から帰宅してビデオで競馬観戦。途中でチャンネルを回していたら四段の時に指したお好み対局(香落ち)の再放送がやっていました。数分間見たのですが、ひどい手ばっかり指してて呆れました(笑)こんな弱かったかなぁ
10年後に今指している将棋を並べて「ひどい手ばっかり指してるなぁ。こんなに弱かったのか」と思えるくらい強くなっていたいものです
嫁さんの実家で体重計に乗ったら体内年齢31歳と表示されてショックちょっと危機感を持ったので肉体改造に取り組む所存です。
思い出せる範囲でざっと二日間を振り返ります。
読売新聞・第18回高校竜王戦のページ18日、大会1日目。
開会式で挨拶。前日、風呂の中で何をしゃべろうか考えたのですがいざマイクの前に立つと緊張してしゃべろうと思っていたことを全部しゃべる前に終わってしまいましたアドリブでやったほうが良かったかもしれません。
予選1回戦の将棋を30分程観戦して控室にて色紙と扇子に揮毫。
会場に戻ると2回戦が勝負所に入ったところでした。四間飛車対居飛車の将棋で、僕が本に書いた局面がちらほらと出現していました。本を読んでくれたのかもしれませんね
13時~チャリティーサイン会。
昨年は谷川九段、森内名人のところに列が出来て、僕のところはほとんどお客さんがいない状態でした。人気商売なので仕方がないとは言え、あれは辛すぎます今年はさすがにそんなこともなくホッとしました(笑)
14時~小学生への指導対局。
地元の小学生に指導対局。昨年の高校竜王戦時の指導対局に来ていて、福岡での竜王戦第3局前夜祭にも来てくれて僕の絵と手紙をくれた子が来ているかなぁと気になっていたのですが、やはりいました
二枚落ちで対局。
下手は囲いが定跡のカニ囲いとは違うものの仕掛け手順はほとんど完璧。銀桂交換の戦果をあげましたが上手は金銀が働いているので下手が勝つのは容易ではない局面。▲2二銀と打ちたくなりますが、それは△7五歩ぐらいで大変になるところ。遊んでいる▲2六銀を使わないと勝てません。そんなわけで正解手は▲3七銀なのですが、なんとノータイムで指してきたので驚いたと同時に嬉しくて一人で笑ってしまいました終盤もきっちり寄せられて見事に負かされました。これからも頑張れ
15時~敗退した選手への指導対局。
敗退したと言っても皆、都道府県の代表選手なので飛落ちと角落ちが中心でした。さすがに高校生ともなると皆、慎重かつ冷静に指してくるので飛落ちは勝率2割程度、角落ちでようやく勝率5割くらい。こんなに厳しい指導対局はありません
17時半までやって一日目は終了。大会のほうはベスト4までで準決勝以降は2日目。
宿舎に戻って、電車男と熱闘甲子園を見て就寝。
19日、大会2日目。
7時起床、8時出発。8時半~準決勝と最後の指導対局がスタート。この日も長手数の詰みを読みきられるなど、上手大苦戦。手を抜いているわけではないのにほとんど勝てないので、たまに勝つと嬉しかったりします(笑)
10時~決勝戦がスタート。前年度優勝の古屋皓介君と岩手県代表の1年生、土橋惇郎君の対戦になりました。向飛車対居飛車穴熊の戦いになり、大会史上初の連破を狙った古屋君がリードを奪ったのですが土橋君の辛抱が実って逆転。1年生での優勝は見事来年は連破を目指して頑張って下さい。
14時の飛行機で羽田へ。飛行機の中では高校野球を聴いていたのですが大阪桐蔭が追い着いたところで着陸してしまいました帰宅して結果を確認すると駒大苫小牧が勝って連覇にあと一つ。
高校竜王戦では昨年の伊藤君に続いて、今日も古屋君が連覇に挑みましたが達成ならず。「連覇」というものの難しさを痛感したばかりなので、明日偉業が達成さるのかどうか、とても注目しています。
将棋祭りでの棋譜を解説してくれとの要望があったので簡単に振り返ります。その前に今日のことを少し。
午前中、連盟にて免状書き。連盟に来るのは久しぶりのような気がしました。一週間以上行かないのはこの時期だけかもしれません。60枚程書く。
息抜き中に地震がありました。職員の方に「揺れてる」と言われても連盟で地震に遭遇した経験がほとんどない僕には分かりませんでした。やがて、僕でも分かる程の揺れに。結構揺れていたので一瞬、本当にヤバイかもと思いました。東京は震度4だったそうです。被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。
将棋祭りは渋谷東急→大阪近鉄→長野東急の順に出演。どこも多くの人で賑わっていました、ご来場いただいた皆様ありがとうございました。
全ての会場でサイン会をやりました。字を練習しておいて良かったですでも、石橋師匠に先日の甲子園記事の字を「強弱がない」とダメ出しされましたこの借りは将棋のダメ出しで必ずや。
東急では子供達10人チームと対局しました。当日の日記にも書きましたが、本当に良く指してくれました。悪い手はほとんどなかったですからね。
その将棋の最終盤戦。子供チーム大チャンスの図です。
▲6二馬と王手して△7三桂打(銀打、金も同じ)に▲8五歩△同玉▲9六金△同香▲8六銀△同玉▲8七金以下後手玉は詰んでいました。もしかして詰まされるかなと思ってこの局面に誘導したのですがさすがに難しすぎたようで、終局後に聞いたところ気が付いていた子は一人もいませんでした。みんな声を揃えて楽しかったと言ってくれたので良かったです
近鉄将棋まつりでは山崎六段と対局。棋譜は1日目レポをご覧になって下さい。
四間飛車は予定通りですが、予定外に穴熊に組まれて猛攻をされてしまいました。途中ではどうなることかと思いましたがなんとか一手違いの終盤戦に。ハイライトは96手目からです。
図から△9六銀と捨てて▲同玉に△9一香▲9五歩として△4一角が狙いの一手。
▲9七玉△9六銀▲8八玉に△4四飛とすれば△4一角の効果で後手玉は詰みません。▲同桂に△8七銀成以下先手玉は即詰み。これが僕が描いていた格好良過ぎて困っちゃうシナリオでした。
しかし図で▲8五銀の中合が絶妙手。△同角だと▲9七玉と引かれて今度は△4四飛と取ると▲3二金があります。仕方がなく△4四飛と取りましたが▲同桂ではなく▲3二金とタダで捨てて△同角に▲4四桂で勝負あり。世の中うまくいかないように出来ていますね(笑)
長くなったので今日はこの辺で。