棋王戦。

2018-02-27 | 将棋


中盤、△86飛と走ったところ。この手を指した時点では候補手は▲87歩と▲87金だと思い、相手の考慮中に▲98玉の可能性に気が付きました。後手は当たっている大駒を切って攻めていくことになりますが、▲98玉は前述の2つの受け方よりも後に得になります。△86飛に▲98玉、という対応は滅多に出ない形なのでウッカリしましたが、大駒が2つ当たっていて両方は逃げられないので成立しました。
後手の△54金型は通常は金が四段目に出て行くのは良くないとされている形ですが、角換わりにおいてはむしろ好形とされています。ただし大駒を多く持たれると裏を取られやすくなり、実戦もその展開になり▲51角、▲41角、▲61角などに対して△54金が働かない変化が多く、苦しくしました。

金沢対局の夜は例年の楽しみであるブリしゃぶ。カーリングの3位決定戦と鍋を交互に見る忙しさで楽しい一時でした。準決勝の韓国戦、9回が始まる時点では日本が敗勢、逆に韓国は勝ったと思ったはずですが、そこから一手違いになるとは、勝負の怖さを改めて感じます。ある先輩が「楽観は角落ち以上」と言ってましたが、やはり勝負は最後の一手、一投まで、ってわかってるのに自分の将棋だと早めに勝ったと思ったり、萎えたりするのはなんでなんですかね。しかも同じことを何度も何十回も繰り返すんですが、性格だからどうしようもないんでしょうか。
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棋王戦第2局。

2018-02-25 | 対局
解説図面付きは火曜日に更新します。
序盤は互角くらいの分かれだったと思いますが、そこからの細かい折衝での精度を欠いて▲98玉を見落としてはっきり苦しくしました。敗着は何かと言われると難しいのですが、昼休再開後らへんで形勢を損ねているのかもしれません。
1勝1敗のタイになり、改めての格好です。
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明日対局。

2018-02-23 | 将棋
24日(土)は棋王戦第2局。

棋王戦中継サイト

ニコ生:将棋

Abema TV:将棋
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NHK杯4回戦、稲葉八段戦。

2018-02-22 | 対局
棋譜画像はNHK杯棋譜ページから拝借しています。毎週、放送後に棋譜が更新されていくので、見逃した方はこちらのページが便利です。



この単騎の桂跳ねを見落としていて、ここからは苦戦。後手は△82飛の横効きが止まっているのがどうも具合が悪い格好です。



終盤、△87飛成と攻め込みましたが次の▲21馬が竜を視界に捕えて厳しい一手でした。先手玉は右辺に逃げれば広く後手玉は角2枚の攻めで意外に狭いです。
ベスト8での敗退となりました。と書いてて今年度はベスト8敗退が多いなぁと思って振り返ったら王座戦、銀河戦、叡王戦、朝日杯、でも同じでした。ベスト4の準決勝くらいからは大詰め感が出てきてテンションが上がってきますが、しばらくそういう気分になってませんね。いけません。
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竜王戦1組2回戦、稲葉八段戦。

2018-02-21 | 対局


中盤、中央9マスに駒が密集する珍しい形になりました。先週、放送されたNHK杯でも稲葉八段に▲55桂を打たれたので阿部寛の口調で「ふふ、またか」と言いそうになりましたが、そんなことを思ってる場合ではなく局面は難解。ここからの2、3手で1時間使いましたが、何も分かってなかったです。次の手は△65銀としましたが、△65金との比較でメリット、デメリットを整理するのも難しかった。



図は終盤の変化図でここから▲82飛は合駒を使わない△41玉で後手勝ち、ただ▲72飛があって△41玉には▲33桂△31玉▲71飛成から迫られます。よって▲72飛には△62桂と使うことになって、そうすると先手玉が寄らないので負け、と読みましたが▲72飛にも構わず△41玉が成立していました。▲72飛に△41玉を考察するに至らなかったのは見た目が危ないのと、仮に危ない思いをして桂を温存できても先手玉が必至級かどうかは分からなかったから。実際は先手玉は桂を残せれば寄り、桂が無いと▲66銀打で受かる、という場面だったと思います。
実戦はこの変化を逃しての負けでした。負けて4位決定戦に回り、本戦へは2連勝が必要となりました。

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明日対局。

2018-02-19 | 将棋
昨日、放送があったNHK杯の振り返りは後日にします。
明日20日(火)は竜王戦1組2回戦、稲葉八段戦。

※本局は携帯中継があります。
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朝日杯。

2018-02-18 | 将棋
決勝の▲44桂は18歳羽生竜王の▲52銀に匹敵する語り草になる手だと思います。自分もテレビで見ていて思わず声が出ました。その前、▲56銀と戻した手は浮かばなかったですが、中学生にしてあの緩急の付け方とは。
ただ谷川先生が「20代、30代の棋士に対しては『君たち悔しくないのか』という気持ちもある」というコメントを出されたように自分も手放しで驚いたり誉めていればいい、という立場ではないです。まだ対戦してないし順位戦や竜王戦のクラスも違うので競争相手として意識したことは無いんですが、これから、この圧倒的な才能と対峙していかなければいけないのかと思うと。。。
棋戦優勝を果たして次の興味は初タイトルはいつか、となります。それにしても昨日の連勝でまた11連勝なんですかw
と草が生える勝ちっぷりですよね。中1の息子が「藤井君、何円もらえる?」と聞いてきましたが同じ中学生とは思えないw
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朝日杯とか。

2018-02-17 | 将棋
昨日は仕事で将棋会館へ。チョコレートが来てなかった、あはははは、って書こうと思ってたんですが、実は連盟から段ボールが来たんですよ、マジで。将棋ブームの恩恵を受けてしまいました。ありがとうございました。広報課によれば今年は全体的に多かったそうで関西本部が「藤井五段へのチョコは郵送で」ってツイッターに書いた影響があったのではないかと。これは逆に言えば連盟に送れば棋士に届けてくれる、ってことですからね。今まではチョコを届けたくてもどうすれば良いかも分からなかった、という状態だったので。銘柄まで指定してる図々しい自分にこんなに頂けて感激しました。

今日は注目の朝日杯。間違いなく将棋界の歴史に刻まれる対局で楽しみです。1年前は藤井五段の連勝が始まったあたりで「まぁ新四段はみんな強いからね」という感じでしたが、そこから29連勝、順位戦1期抜け、そして朝日杯のベスト4で、もう普通ではないのは明らか。後はどこまで既存の記録を塗り替えるか、という点に興味が移ってきています。今日がその第一歩となるのか目が離せませんね。

3連勝と絶好のスタートを切ったカーリング女子が今日は朝と夜のダブルヘッダー。先日の韓国戦は一手指したほうが良く見える好局で最後の一投で勝ちか負けかが決まるのは心臓に悪いです。選手の作戦会議がすごく良く聞こえるんですが、マイクを付けてるんですね。将棋のNHK杯も以前はマイク装着は感想戦だけでしたが、10年くらい前からだったか、対局中も付けるようになりました。カーリングの場合は選手自ら現在の状況、次の手の比較、それに対する相手の予想手、まで全部解説してる感じです。
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棋王戦、オリンピック。

2018-02-15 | 対局
終局20時は遅いほうで打ち上げの時間もあったので感想戦は簡単に切り上げました。詳しくは観戦記などでご覧下さい。

前夜祭での佐藤会長挨拶。

「宇都宮といえば餃子です。渡辺棋王も宇都宮では毎年対局されて餃子を楽しみにしていると思います」
(えー、突然だな。しかもそんなこと言ったことあったっけ?)
「一方の永瀬七段は実家がラーメン屋ということで餃子は食べ飽きたかと思ったらメニューに餃子がないそうです」(場内爆笑)
(おいおい、それが言いたいがために「渡辺が餃子を楽しみにしてる」は前フリじゃないかw)

餃子を翌日のお昼に食べて帰ったことはありますが、宇都宮は終電が23時近くまであるのでそれで帰ることが多いです。対局後はどうせ頭が冴えて眠れないので、家のほうが暇が潰せますし。前夜祭で知ったんですが宇都宮対局はこれで5連勝中だそうで、永世宇都宮として餃子食べ放題券とかもらえないかなw
次局は恒例の金沢対局、ブリなど冬の味覚が楽しみです。

昨日から予選が始まったカーリング、一手毎に選手がナイス、危なかった、など感想をはっきり言ってくれるので状況が分かりやすいです。将棋はさすがに声には出さないので動きや表情から推察するくらいですからね。しかし肉眼で判断できずに円周率を測るようなメジャーが出てきて、それでも何周もして判定、のシーンであの1点が逆なら日本も危なかっただけに1mm以下の勝負なんですねぇ。
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棋王戦第1局。

2018-02-13 | 対局
先手番で対雁木。序盤は歩をたくさん持ってまずまずの感触でした。



▲71角の両取りが決まったところではここから100手、4時間も掛かるとは思ってもいませんでした。控室も同じだったと聞きます。



少し進んでここでは後手陣がまとまってきて、嫌な感じが出てきました。この後も決め手がなくついには入玉を許したところでは負けすら覚悟しましたが、なんとか捕まりました。手数は189手、最後のほうはこっちも頭の体力がなくなってきて、▲27飛成と引っ張ったあたりは竜と飛車が隣合わせで成れない飛車を成るんじゃないか、と混乱しました。
感想戦では自分がはっきりとした勝ちを逃したのは149手目▲24歩に代えて▲51角くらいで、あとは代案はあるものの、決定打はなかったようです。途中の△35歩、△39馬は受け一方の手なので読んでいませんでしたが、こういう手を指せるのが永瀬七段の強さなんだなと感心しました。大変な番勝負になりそうですが、2局目以降も頑張りたいと思います。
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