明日3月1日(月)は棋聖戦本戦2回戦、久保棋王戦。大阪での対局です。
翌2日(火)はA級順位戦最終局。
第68期A級順位戦最終局のテレビ放映(NHK)
大盤解説会は東京、名古屋、大阪。
(東京将棋会館)
(関西将棋会館)
A級順位戦最終局 大盤解説会、大須演芸場で来月2日 /愛知
(毎日jp)
2日に大阪から戻ってそのまま解説なので、次の更新は3日以降になりそうです。
振り駒で後手になり、角換わりを志向されたので、いつもの腰掛け銀ではなく、棒銀に。腰掛け銀の先後同型は羽生名人と佐藤九段に2連敗、しかもどちらも情けない内容だったので、変化することにしました。棒銀はあまり指したことがなく手探りでしたが、中盤で小林(裕)六段に誤算があったようでチャンスを捕えて優勢に。
図は終盤、▲3五歩と銀取りに打った局面。ここで△7八と、と引いて竜を通したのが詰めろになるのを25分で確かめて、はっきりした勝ちに。
受けるなら▲6九歩△同竜と近づけて▲5九金打ですが、それでは駒不足。△9九竜▲3四歩は後手玉に詰めろが行かない格好なので、そこで攻めれば後手の勝ちになります。
実戦、△7八とに▲3四歩は形作りで△3八銀成▲同玉△4九角以下の即詰みで勝ち。
途中で差が付いたこともあって、かなり早い3時台の終局でした。これでベスト8進出。次は間を空けず3月1日に久保棋王との対戦です。
梅田望夫さんの里見女流名人に関する記事、続編が更新されていました。交換日記ではありませんが、こちらも追記します。
続・ふたりっ子の世界は実現するか: ルール設計の試み(梅田望夫のModernShogiダイアリー)
アマチュア、女流棋士のフリークラス編入試験(プロ入り試験)条件は下記の通り。このルールは、奨励会と違って年齢の制限はありません。
『・受験資格 アマチュアまたは女流棋士であって、公式戦でアマチュア枠や女流枠から出場してプロ棋士(正会員)に混じって対局をし、良いところ取りで10勝以上し、その間の勝率が6割5分以上であること(アマチュア選手にとっては朝日杯将棋オープン戦、竜王戦、銀河戦、新人王戦、棋王戦がプロとの公式対局になる)。 上記かつ、プロ棋士(正会員)の推薦を受けた者であること。
・編入試験 四段の棋士5人(棋士番号の大きい順/過去2年間の奨励会卒業者の場合が多い)と対局が行われる。この対局に3勝以上すればフリークラスの四段として編入されることになる』
梅田さんも指摘されているように、このルールは瀬川アマ(現四段)がプロ入りした際に、今後のアマチュア選手向けに作られたものに「女流棋士も同様にする」としたもの。女流棋士がこの試験を受けて通った場合、女流棋士との両立が可能かどうか、という点までは決められていなかったように思います。現実的には囲碁の女性棋士のように、男性棋戦と女流棋戦の両方を指すことが認められるのではないでしょうか。と、これは個人的な見解ですけども。
王将戦第4局は△久保棋王のゴキゲン中飛車に▲羽生王将が角交換型の持久戦志向。▲羽生王将が攻勢に出たところで封じ手になりました。まだ戦いが始まったばかりで、明日は濃密な読み合いが展開されそうです。
今日は自宅での研究会。1月は遠山邸に伺ったので、今年初めて自室の掃除をしたかもしれません・・・(汗)
瀬川さんには、発売が決まった泣き虫しょったんの奇跡 完全版(講談社文庫)を頂きました。2006年に発売されて話題になった本ですが、加筆され、文庫版になったものです。この本は以前に読んでとても面白かった記憶があるので、これを機会に再読してみます!