1日(金)は王座戦本戦１回戦、増田(康)六段戦。

この状況下なので普段通りというのは難しいですが、対局をやる以上は精一杯、戦えればと思います。

※本局は将棋連盟ライブ中継でご覧になれます。

今週は１日(金)に王座戦の対局があります。自分も対戦相手もその日まで健康に過ごせたら、ですけど。その後は未定なので、対局がポツン、ポツンという感じになってオンオフの切り替えが難しいです。
タイトル戦の場所と日程が決まると、そこで指しているところを想像しながら、気持ちが高まってくるんですが、５月19日から予定されている名人戦についてはまだイメージは湧いてきていません。
緊急事態宣言の期間である５月６日が迫り、今週あたりに国からの発表があるのかどうか、その内容によって５月に向けた気持ちも変わってくると思います。
(個人的な意見、感想です)

土曜日に放送中のAbema TVトーナメント「自分たちはCリーグなので少し先」と書いた記憶があるんですが、Bリーグの間違いだったようで、次週からの放送となります。

緊急事態宣言から2週間が経って、平日検査分の感染者数という意味で昨日、今日は注目していたんですが、なかなか目に見えた減少には転じません。５月６日まではあと２週間。緊急事態が解除されないと延期になっている東西交流、タイトル戦、等が行えないと思いますが、いよいよ先が見えなくなってきた感があります。(個人的な意見、感想です)
NHK杯戦も5月は再放送になっているんですね。テレビドラマと同様に収録がストップしているのかもしれません。

将棋界ではオンラインの指導対局も増えてきたようで対局以外は電車に乗らずに過ごしている棋士が多いのではないでしょうか。自分も４月は１回も電車に乗らずに終わりそうですが、個人で気を付けることと言えば「ジョギング、散歩でもウイルスをまき散らす可能性」という記事を読んだので、走ったり散歩する際はスポーツ・ランニング用のマスクを着用したいと思います。これは普通のマスクより息が楽なもので、ジョギング・散歩は欠かせないという方は検討してみてはいかがでしょうか。

前回の記事はトラベルニュースで記事にしてもらったり、反響がありました。タイトル戦で伺うだけでなく、旅行が趣味でもあるので、また何かあれば紹介していきたいと思います。

23日で36歳になります。26歳ー35歳の10年間はどう伸びしろを作るかという事をメインに考えましたが、ここからはどうやって維持していくかが課題になります。

加藤一二三九段との共著が間もなく発売されます。

天才の考え方(中央公論新社)
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本の構成としてはまず加藤先生との対談。今と昭和の時代の将棋界の違いなどについて。それぞれの項では勝負哲学や考え方などを語っています。宜しくお願いします。

今日、東京都の感染者数は200に乗ってしまい、今の状況も長引きそうで、どこも大変そうです。自分に出来ることはないか、と考える中でクラウドファンディング系のページを見るんですが、
種プロジェクト

このサイトはクラウドファンディングのホテル、旅館版のようなものです。このような状況だと観光地、宿は本当に厳しいと思いますが、5月に叡王戦が予定されている新潟・嵐渓荘さんも登録がありました。自分はここでは２０１７年の竜王戦第４局で対局していて、相矢倉で羽生さんに△68飛という決め手が出た将棋です。この対局では新潟県三条市さまに大変、お世話になりました。
今まで将棋でお世話になった全ての人、土地、宿に支援することは出来ませんが、何かできること、は考えていきたいと思います。
少し先ですが５月に対局も決まったので、少しずつ将棋の状態も上げていきたいですね。

名人戦が延期になってからの１週間は特に何もせずに終わってしまいました。そして明日で緊急事態宣言が出て１週間になります。外出自粛は正しくやれば２週間で効果が出るとも言われているので、その結果が悪いといよいよ正常化への目途が立たなくなり、タイトル戦も含めてどうなってしまうんだろうと。
今までも一か月先まで対局がない、ということはありましたが、休みには限りがありました。今回のは次がいつなのかが分からないので、コンディション調整するにも逆算が出来ず、なかなか研究が始まらないでいます。
対局はもちろん、用事もないのでブログの更新間隔は空くと思いますが、また何かあれば書こうと思います。

名人戦に続いて叡王戦も延期、さらに東西交流の対局を当面見合わせが発表になりました。(関東同士、関西同士の対戦は行う)
これにより佳境を迎えている王位戦リーグ、棋聖戦挑戦者決定トーナメントは来週以降、しばらくの間、進捗しないことになります。当たり前のことですが、これらが進まないことには挑戦者が決まらないので、タイトル戦は始まりません。例年だと棋聖戦は６月頭、王位戦は７月頭に始まりますが、東西交流の再開はいつになるでしょうか。
そうなると焦点は緊急事態宣言がいつ解除されるのか、ということなんですが、感染者数も日を追うごとに増えていますし、先が全く見通せません。名人戦、叡王戦に続いてタイトル戦がどんどん後ろにずれていくことも十分に考えられます。私もそうですが、次の対局が未定、という棋士も少なくないと思います。

11日(土)Abema TVトーナメントが開幕します。
予選Aリーグ 第一試合＜チーム豊島 VS チーム久保＞

明日から毎週土曜日、お楽しみ下さい。チームと組み合わせはこちら
自分は弟弟子２人と組んでCリーグでの出場になります。おそらくA、Bという順に放送で１リーグが３チームの総当たりで３週、Cリーグはしばらく先ですね。

本来であれば今日は名人戦第１局の１日目でした。元々の日程であれば「タイトル連戦の疲労は抜けてないけど将棋の状態的には仕上がっている」という中での開幕になるはずでした。延期になったことで「疲労は抜けているけど実戦不足かも」という今とは真逆の状態で臨むことになります。これらは一長一短なので、どう転ぶかは分からないですけど。
もっとも、新たに名人戦の開幕時期に設定された５月中旬に日本がどうなっているかは分かりません。自分の趣味で言えばプロ野球、海外サッカーがなくなり、最近は競馬と囲碁を見ることが楽しみだったんですが、囲碁界は当面の対局延期が昨日、発表になりました。将棋界は今のところ対局は行っていく予定ですが、何かあれば状況は一変するでしょうし、先行きは見通せません。

東京では20代、30代の感染が全体の40%を占めているそうで「若いから大丈夫」という関心の低さが一因と考えられているそうです。自分も1月ー3月は1日に40万人以上が利用する東京駅を通って、全国各地へ週２往復のような生活をしていましたが、まぁ大丈夫かなと考えていましたし、このニュースを見てはっとしました。

さっき、名人戦の記念扇子が届きました。名人戦が開幕すれば新調した和服を着て、この扇子を持って対局に臨むことになると思います。

将棋・新型コロナで名人戦開幕を延期　5月19～20日の対局を開幕局で検討(毎日新聞)

将棋名人戦、開幕延期が決定　新型コロナ感染拡大を受け(朝日新聞)

名人戦の延期が発表されました。東京では日を追うごとに状況が悪くなっていましたし、こういうこともあるかなとは思っていました。むしろ、あるかどうか分からない対局に向けては研究のモチベーションが上がっていかなかったです。延期については今日、報告を受けました。

対局については先日、以下の発表がありました。
新型コロナウイルスの特例措置について(将棋連盟)

要点としては具合が悪い場合は対局15分前までに連絡する。挑戦者決定戦などに近い対局ほど「棋戦進行上、延期措置が困難な場合」に該当し易くなるので延期が出来ない、(不戦敗になる)ということです。
実際、この１週間でも２局の延期例が出ました。まず、自らにいつ症状が出るかも分からないし、当日行ったら対戦相手が来れない、ということもあります。指せるかどうか分からない対局に向けて研究をするというのは簡単なことではないので、かなり難しい状況を迎えたと言えそうです。

第47回将棋大賞受賞者のお知らせ

2013年以来、２度目の最優秀棋士賞を受賞しました。１年前は２冠、という状態でしたが、３冠＋名人挑戦権に持ってこれたので、成功と言える年度だったと思います。ただ、１年後はどうなっているのか分からないのが勝負の世界の厳しいところなので、持続できるように考えて取り組んでいきたいです。

明日４日(土)は19:00～Abema TVトーナメント ドラフト会議が放送されます。

収録は１月上旬に行われましたが、放送時に世界がこんなことになってるとは思いもしませんでした。そんな中ですが、見所を紹介します。
今回のトーナメントはタイトル保持者＋A級棋士の12名がリーダーとなり、２名をドラフトで選出して３人１組のチームを作ります。
野球ファンの方には説明不要と思いますが、指名が重なった場合(競合)はクジ引きとなり、それに外れたら再度指名を行います。野球では「外れ１位」という言い方をしますが、この場合は他チームが１位指名を終えた段階での指名となるので、いい選手は既に取られていることになり
「クジ引きで外れるくらいなら、競合は避けてみんなが２番手～６番手あたりの評価をしている選手を取ったほうがいいな」という考えが出てきます。競合にならず、クジ引き無しで指名に成功することを「１本釣り」といいます。
野球とは違ってリーダーを含む３人でチームを作るので、チープのコンセプトから逆算、という発想も出てきます。競合、１本釣り、チームカラーといったことを考えながらリーダーは指名する棋士を選んだのではないかと。棋士が棋士を選ぶというのは将棋界では初めての試みなので、ぜひお楽しみ下さい。

王将戦から戻ってきて、名人戦などで使う色紙を大量に書いたり、掃除をしたり、休んだりしています。王将、棋王のダブルタイトル戦は何度か経験していますが、今はソフト研究による理詰め度が増して、必要な事前準備の量が４～５年前とは違い、同じ過密日程でも以前より大変だったように思いました。AIが出てくる前は序盤の研究といっても限度がありましたし、正しいかどうか分からない研究をそんなにやっても仕方がない、という意識を棋士が持っていたと思います。