マイナビ女子オープンは甲斐二段の勝ち。甲斐二段は奨励会1級まで行った実力者で、里見初段も同じくらいは指すでしょうから、見応えのあるレベルの高い戦いでした。
苦戦だった里見初段が巻き返した局面。次の▲5四銀が敗着で△3四銀▲4三銀成△同銀と形良く取られて、銀損してしまいました。
せっかく銀を手放してもらったのだから、ここでは▲1四飛と逃げて△3三銀に触らない方針で指したかった。△2二角なら、そこで▲5四銀と打てば良い。
昨年、大旋風を巻き起こした里見初段ですが今年はベスト8でストップ。
準決勝は山田三段-甲斐二段。矢内名人-鈴木初段という組み合わせに。初代「女王」の座に輝き、賞金500万円を獲得するのは誰になるでしょう。
米長会長の「さわやか日記」に面白い記事が出ていました。以下引用。
久保八段と立ち話。
「おい、頑張れよ。ところで王将戦第2局で△7三王と逃げれば有利じゃないのかい?」
「それがですね。○○○という信じられない手があるんです」
中川大輔七段との会話。
「王将戦の第二局だけど。▲6六香を△同馬でなくて、王寄れば後手が良いんじゃないかと思ったけどね」
「△5三王ですか」
「いや、△7三王なんだ。久保君に聴いたら、それは駄目らしいんだ。驚いた手があるんだよ。それは次に会った時までの宿題だ。考えてみてくれ」
先日の王将戦第2局、▲6六香と打った局面。実戦の進行は△同馬▲同歩△9五銀でしたが、1図で△7三玉はどうか、と会長が聞いたら・・・
ここで信じられない手があって先手が有利とのこと。考えられる手は▲1三竜、▲7五歩、▲3一竜、▲6一香成、▲2二歩など。ただ、驚く手ということなので▲1三竜、▲7五歩、▲2二歩ではなさそう。正解発表が楽しみです。
昨日からマラソンを再開。帰りはどこかで道を間違えたようで、余分に走ることになってしまいましたすぐに効果は出ないと思いますが、地道に続けます。
明日から2月です。1日(金)はA級順位戦の8回戦、ラス前です。挑戦者が決定することはありませんが、残留争いは決まる可能性があり、目が離せません。東西の将棋会館では大盤解説会が行われます。