C級1組順位戦は8日に一斉に行われるのですが竜王戦第2局とぶつかるため、早めて指すことになりました。
次の更新は3日の夕方以降になります。例によってそれまでトラックバックは一時停止とさせていただきます。
24日東京駅から新幹線で福島県会津若松市へ。今期は飛行機での移動は第4局の熊本のみ。羽田が遠いので助かります
郡山駅から車で一時間半で「今昔亭」に到着。部屋には大きなお風呂。もちろん温泉です。
17時~検分。盤は第5期の谷川-羽生戦で使用されたもので、13年振りに駒が置かれることに。
18時~前夜祭。昨年も感じましたが、地方のファンは本当に熱い人たちばかり。「良い将棋を見せなくては」と気が引き締まります。
少し控室に顔を出して、談笑。
23時~ありのりを見て23時半に就寝
25日。7時起床、7時半~朝食。
8時~和服に着替え。今回から自分で着ることにして、練習もしに行ったのですが、帯のやり方が思い出せず木村七段の着付けを終えてチェックに来た白瀧社長、嬉しそうに「そうじゃないかと思ってたよ(笑)」
8時50分過ぎ、対局室に入室。振り駒で後手番に。一手損角換わりは予定通りの作戦です。将棋ファン、将棋関係者の驚く顔を想像しながら△8八角成。
相腰掛銀の定跡型になり、1日目はゆったりとした進行。木村七段が封じ手をして一日目が終了。
部屋に戻って帯の練習。なんとか思い出しました 19時~夕食。
22時、就寝
26日。6時に起床して部屋の風呂へ。7時半~朝食。
8時~和服に着替え。帯をスムーズにクリアしたのですが、社長にダメ出しをくらって初手からやり直しになる可能性があるのでそこで待機。チェックに来た社長、「う、う~ん。いいんだけど、ちょっと形がね」ということで初手から(爆) 「渡辺さんゆっくりやりましょう、竜王戦が終わる頃には完璧になってるよ」だといいんですが・・・。
9時、封じ手開封。大方の予想通り、▲7三角でした。
前例2局は△7五歩でしたが△3五歩と変化。ここから未知の戦いです。▲4六角成△8二角に▲3五歩が読みになかった好手でした。△4六角▲同飛△2八角があるので盲点になっていました。△2八角と打つと▲3六飛△1九角成▲3四歩から攻められて▲6六角が絶好打になります。本譜は角交換後、△6六歩と▲6六角を防ぎました。
ここで△9五香▲同香△7六飛▲6七銀△5五角で優勢。が読み筋だからひどすぎます(笑)△5五角が王手になると錯覚していました。泣く泣く予定変更で△7六飛▲6七銀△7二飛ですが先手陣がまとまってしまいました。
ここで▲2四歩がうまいタイミングだと思いました。△同歩は▲2三歩△同金▲6六飛なので△同銀ですが▲6二馬まで進んで「うまくやられた」と思いました。仕方なく△3五銀と出ましたが▲3三歩も利かされてさすがにピンチと思いましたが△8二飛まで進んでみると大変な局面に。どこでどうなったのかは感想戦でもはっきりしませんでした。
▲3八歩が読みになかった手で動揺。△3六馬と引いた際に駒が滑って2、3筋の駒がバラバラにここでさらに動揺してしまいました。
ここでは竜を8三に移動させたのも微妙で、おかしな流れになっています。▲9七香△同香成▲同馬もしくは▲同玉とされたら指す手がわかりませんでした。感想戦で出た▲7六歩も有力そうです。本譜は▲9二竜△9八銀と進んで勝ちになりました。
双方1分将棋の大熱戦でした。2局目以降も良い将棋が指せるように頑張ります
20時半~打ち上げ。熱戦の満足感からか、いつもより多めにビールを飲んだ気がします。2時過ぎに就寝。
昨日、免状を書いたので今日は家。
床に座っている時に手を出すと喜んで飛びついてくるのに、ママに抱っこされている時に手を出すとかなり嫌がります。「ママ>>>パパ>床」みたいです 今日は柊とプロレスごっごをして遊びました
今週末は第3回 国際将棋フォーラムです。コンピューター部門は例年以上の注目を集めそうですね。
そして日曜日は菊花賞。1994年のナリタブライアン以来の三冠馬誕生をしっかりと見届けたいと思います無敗での達成は1984年のシンボリルドルフ以来、21年振りです。まだ3日前なのですが、楽しみで仕方がありません。馬券のほうは日曜までもう少し考えます。
そして月曜日は竜王戦第1局の移動日です。福島県会津若松市で開幕です。
王位リーグまでは4勝が必要。王位戦はリーグシードが4人しかいないため、初戦からA級対若手の対局が組まれることもあります。僕も新四段の時、初戦で加藤九段と当たって迫力に圧倒されました 桐谷七段とは初対戦。相矢倉に。
桐谷七段は雀刺しが得意で、端を突き越してきたので「こりゃ雀だな」と早合点して銀を早く進出。これが疑問で雀刺しを放棄され、対抗型に戻されて作戦負けに。
(便宜上先後逆)
桐谷七段が△4二角~△5三角としたのでこちらが先手番と同じことに。図の一手前の△2二玉で△4五歩▲同銀△8五歩▲7七銀△2六角と進んだのが平成12年5月の対小林(宏)六段戦。5年も前の将棋なので記憶があやふやですが先手不利だったような。まぁ、作戦負けなので仕方がないんですけども。
図から▲3五歩△8五歩▲7七銀△4五歩▲同銀△3五歩に▲3四歩が定跡通りの進行。
△4四歩で銀が死ぬのですが▲5四銀と捨てるのが妙手で△同金▲3五角と強攻して先手良し。
△同銀▲同飛で▲3三銀が猛烈に厳しい。ただし、第1図で▲1五歩を入れるのは指し過ぎで▲3五角に△3六歩と垂らされて▲同飛△2五銀▲同歩△4五金で後手ペースとなるところ。
この手順は子供の時(多分、小学2年~4年)に通っていた「歩みの会」で普及指導員の原豊治さんに何度も何度も教わった順。原先生は矢倉専門で相矢倉をたくさん教わりました。懐かしいなぁ。
実戦は第2図から△3一玉▲1五歩△同歩▲3三歩成△同桂▲同桂成△同銀▲6五桂以下攻めて勝ち。
感想戦終了後、免状を2時間程書いて帰宅。