王将リーグ1回戦、郷田九段戦。

2017-09-30 | 対局
後手番で角換わり腰掛け銀。一進一退の攻防が続きましたが、終盤で受け損ねて敗勢に。

図から▲32金△同竜▲同銀成△同玉▲43金△22玉▲32飛△13玉▲15歩とされると後の▲34飛成が詰めろ馬取りになるので、もうどうしようもなく、▲32金あたりで投了のつもりでした。
実戦は図で▲24歩だったので△77歩成で先手玉も嫌な格好になり・・・



直前に逃げ間違えがあって図では先手玉に詰みが生じています。残りは4分でしたが詰みを発見出来ず、実戦は△57角▲68歩△67桂▲69玉まで。正解は図から△88銀打▲69玉△47角の追い方でこれなら詰んでいました。
これが詰将棋なら△57角や△46角を読んで、詰まないとわかったら△88銀打を考える、という順序なんですが、△57角△46角が4分で諦めきれず、△88銀打まで思考が及びませんでした。終局直後に△88銀打を指摘されて両者「あっ」となったので、筋さえ見えれば簡単、というやつです。自分レベルでは気が付くまでに10分、15分は必要だったかもしれませんが、これが実力です。終盤は互いにミスがあったということで両者ボヤキが多い感想戦でした。

黒星スタートとなりましたが、巻き返しの10月になるように取り組みたいと思います。
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明日対局。

2017-09-28 | 将棋
明日29日(金)は王将リーグ1回戦、郷田九段戦。

2ヶ月で6局行う王将リーグが開幕します。昨年は3-3で残留でしたが、それ以上を目指したいところ。7名中、年齢が上から3番目になるのは初めてのことですが、もう33ですからね。。。

※本局は携帯中継があります。
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叡王戦予選2回戦、塚田九段戦。

2017-09-27 | 対局
塚田九段との対局。先手番で矢倉模様、作戦負けの将棋でした。



直前の▲22歩が悪手で苦しくしていて、図でじっと△47銀成なら不利でした。次の△46角が厳しく、先手からそれを上回る手がありません。
ただプロはこういう銀を1手掛けて生かす手は「ぬるい」と判断しがちなのが幸運でした。
実戦は図からの△65歩に▲86桂の切り返し。対して△84飛だと▲75銀と逃げて△65歩が空振るので▲86桂△66歩▲74桂の取り合いになりましたが、▲86歩と逃げ道を空けた格好が寄りにくく、勝ちになりました。

次は16名での本戦ですが、3勝が必要な決勝7番勝負を目指して頑張りたいと思います。
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今日対局。

2017-09-26 | 将棋
珍しい題ですが、夜の対局なので当日の告知にしました。
26日(火)は叡王戦九段予選2回戦 19時~ 塚田九段-鈴木九段(14時)の勝者と対戦します。

ニコ生
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出張。

2017-09-24 | 将棋
昨日は日帰りで大阪。棋王が行う京都新聞の新春紙面に載る指導対局だったんですが、もうそんな時期ですか。日帰りで大阪に行くのは珍しいですが、新幹線ではマンガを読んだり、将棋欄の連載を持っている「週刊新潮」の原稿を書いたり。これを担当して4年が経ちましたが、書くには調べることが多いので記録とか棋士の年齢には詳しくなりました。


木曜日の将棋、感想戦に兄弟子の宮田六段がやってきて「今のって△77香は?」



この図を目の前にして「どこで△77香?」と聞き返したら「ここで、いま」と言われて「えっ?いま?……」としばらく意味が分からなかったほどの鋭い手が隠れていました。
自然な△68香成は▲同銀でむしろ先手の連結が良くなるので、△77香と捨てて▲同金なら△69香成▲88金△79成香で寄り筋と。(▲97銀は△42角が睨んでいる)
取れる金を逃がす△77香は気が付きません。



↑は成香だけで攻めが細く見えますが▲86歩と角道を遮断しても△89成香▲同金△85桂まで。こうして見ると▲33歩がいかにひどい手か分かります。
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王位戦予選1回戦、井出四段戦。

2017-09-22 | 対局


図は▲33歩と攻めたところ。次に▲32歩成と馬を通し、▲21と、で飛車を通すまでに2手かかる歩打ちですが、間に合うのでは、と思っていました。
実戦、▲33歩に△96歩から猛攻されるのは当然ですが、どの変化も思わしくないのが誤算。先手の敗因は仕掛け周辺までさかのぼるかもという検討になりましたが、こんなにも端を攻めさせるという将棋の作り、大局観が悪かったです。反撃のターンが回らず▲12飛が使えないまま敗れました。隣では菅井王位が対局していましたが、王位への道は予選1回戦であえなく終わりました。来週は2局あるので、切り替えてやりたいです。
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明日対局。

2017-09-20 | 将棋
昨日の王座戦第2局。第1局解説会の時に「両者による前回の2013年はスコアも3-2だし、平均22時前のところ、23時超えが2回もあった」という話をしたんですが、昨日も熱戦でした。将棋の波長が合うというか、内容面での相性もあるんでしょうね。

明日21日(木)は王位戦予選1回戦、井出四段戦。

※本局は携帯中継があります。
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銀河戦。

2017-09-18 | 対局
銀河戦の放送が済んだので、まとめて振り返ります。
ブロック最終戦は広瀬八段と。後手番角換わりから最後は攻め合いに。


▲43銀と迫られていますが△45桂打と中央に殺到。▲46銀打に△57桂左成から再度の△45桂で優勢になりました。桂地獄の攻めが上手くいった将棋。

トーナメント1回戦は高見五段、先手番で横歩取り。青野流から激しい将棋でしたが、研究通りの進展でした。


図の▲16角が決め手。△49竜が逃げれば▲42馬△同金▲61金以下後手玉は詰み。実戦はこの手まで、となりました。

2回戦は羽生二冠。後手番で対中飛車。初手に▲56歩と突かれて予想外で固まる。。。というシーンは前にもありましたね。


図から▲76銀とタダ捨てして△同飛に▲43馬が好手順。図で単に▲43馬は△32金ではっきりしませんが、飛車を76に呼んでおくのが好手でした。後は的確にまとめられての負け。
羽生二冠戦はこれで34-35。一時は貯金3でしたが、そこから4発で借金1になってしまいました。竜王戦第1局が70局目で、順位戦もあるのでこの秋冬で局数は伸びますが、100番指しが達成できるかは今後の自分の活躍次第です。

今期の銀河戦はベスト8での敗退となりました。
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ポスター撮りとか。

2017-09-16 | 将棋
昨日は竜王戦のポスター撮りと取材。今回は例年とは違う装いで撮影しました。いつも(スーツ)と違う、といったら将棋界では1つしかないですが。
第1局は渋谷のセルリアンタワー・能楽堂で行われますが、舞台は白足袋の着用が必要なため、報道の方や関係者はスーツ+足袋になるんだとか。スーツに足袋・・・そちらに目が行ってしまいそうです。

撮影後は免状。9月下旬から対局が増えて署名にくるタイミングも難しくなるので、集中して枚数多めを意識しました。米長先生の署名を見たことがありますが、流れるようにサラサラといいスピードで、中原先生は1枚1枚時間を掛けて書かれていたそうです。これも人それぞれですね。

明日17日(日)のイベント。
「白瀧あゆみ杯争奪新人登竜門戦 」 準決勝戦・大盤解説会のお知らせ

モバイル中継もあります。今年も決勝戦は立会いをさせてもらう予定です。

今週末はプロ野球で優勝が決まりそうですし、マンユナイテッドはルーニーが移籍したエヴァートン戦とスポーツ観戦で楽しみなシーンが多いです。
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竜王アカデミー。

2017-09-14 | 将棋
昨日は竜王アカデミー。小中学生を対象に将棋観戦記をはじめとした新聞記事を使って「将棋の読み方」「新聞の読み方」「文章の読み方」を考えるという講座です。
渡辺明竜王と藤井猛九段、小学生らに指導対局(読売新聞)

当時の観戦記を元に竜王戦の局面から指導対局をするという企画では永世竜王を懸けた2008年の将棋を久しぶりに並べて懐かしかったです。
この七番勝負、第1局では佐藤康光九段が「右玉ルネサンス」と評した羽生さんの大局観、打ち歩詰めの第4局、そして双方1分の第7局。そもそも永世竜王が双方に懸かるというだけでも異例なのに、内容的にも色んなことがありました。将棋世界のプレイバックでも7局中、3局が入るのは珍しかったですし、周囲の期待が対局者をも飲み込んでそれが内容に反映された、と思っています。ここまでの七番勝負はなかなか発生しないでしょうが、今期はどうなるでしょうか。

今日は藤井四段の対局でニコ生とAbemaの中継がありますが対局予定(将棋連盟)に表示されるようになったんですね。これで見落としも減りそうです。
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