封じ手の次、▲67銀のところ(図)は手が広いので夢に出てくるほど一晩考えましたが、先手にとって嬉しい展開は見つけられませんでした。本譜の▲67銀は金銀が逆形なので嫌な感じはしたものの、具体的にどう攻められるかが不明だったので選択。しかし△77桂打で逆形を突かれてしまうんですね。。。
こうして見ると矢倉と雁木の性能の差が良く出た局面で、先手の右桂は目標がないので跳べない。後手は▲77銀取りに桂を跳び、取られる間に一仕事する。矢倉と違って△45歩から△33角の活用がある。うーむ、やはり矢倉は古い戦法なんでしょうか。桂と引き換えに歩を2枚もらうような仕掛けが普通に見られるようになったのは以前にも書きましたが、自分は昔ながらの桂得のほうが大きい、という考えからなかなか離れられません。なので桂で攻められても怖くない、という考えになってしまい、雁木の流行にも懐疑的だったんですが、時代についていけてないですね。
大船渡へは2013年以来でしたが、いくらか建物が増えた印象でした。移動中に通った陸前高田は広い更地に何十台ものトラック。2020年の完成を目指しているという復興祈念公園の作業をしていて、大変な災害だったことを改めて感じました。
帰りは単独行動で大船渡の近くから出ている南リアス線で釜石→花巻というルートで帰りました。東京へは少し遠回りですが、本隊と1時間しか変わらなかったのと、南リアス線は2015年に来た時に強風で乗れなかったので。南リアス線は「あまちゃん」で有名な三陸鉄道、海沿いを走るので景色が良く、機会があれば北リアス線も乗ってみたいです。釜石も大船渡と同じく建物が増えた印象でした。ただ、どちらも更地が残っているので復興したと言えるまでは時間が掛かることを忘れないようにしたいと思います。リアス線で海を見て、釜石線で紅葉を見るというのはなかなか良かったです。
叡王戦は今日の対局で本戦が出揃いますが、早速、明日1日(水)本戦 組み合わせ抽選会の放送があります。