上野四段から依頼があった大盤解説会のお知らせです。王将戦第4局解説会(2月8日)
フレッシュコンビと書いてありますが、上野さんってもうさんじゅ・・・・いやいやいやなんでもないです
それはさておき、面白く分かり易い解説をしてくれますのでぜひ見に行って下さい
昨日はNHK杯戦の放映日でした。告知を出せなくてすいませんでした。後でコメントを見て「今日だった」と気が付いた始末です。
竜王防衛直後の対局。戦型は相掛かりでした。野月七段は攻めの棋風なので攻めさせないべく先攻しようと思っていました。
が、さすがにこの攻めは強引でした
▲5五角に対して△6四角と合わせましたが▲同角△同歩で玉のコビンが開いてしまったのが痛すぎます。中住まいでここを開けて勝つということはほとんどないですから。
終盤、△5五銀を狙いましたが▲7四飛が決め手。うまく指されてしまいました。
昨年は準優勝だったNHK杯戦、今年はベスト16で敗退。残念ですが来年頑張りたいと思います。
久保八段とは2年振り2回目の対局。振り駒で先手番に。久保八段のゴキゲン中飛車に丸山ワクチンで対抗。
竜王戦第2局での遠山流△7二金は後手が主導権を取りに来る将棋ですが本局は△6二玉からお互いに銀冠に。先手がどこから仕掛けるかという将棋になります。ここから穴熊に組み替えたのですがなかなか仕掛けを得ることができず作戦失敗。ここから先手は打開、後手は千日手を狙う攻防が60手近く続きました。
既に98手。残り時間は▲27分△32分。▲2八飛△3二金▲4八飛△4二金・・・と失敗を認めて千日手も立派な選択ですがもう少し打開を狙ってみようと思い▲7七銀。△5七角から馬は作られるのですが角を打ってもらえば金銀の動きが自由になります(打ち込みを気にしなくて良いので)
残り時間は▲19分△16分。▲8七銀右~▲7八金引と出来ればかなりの堅陣なので打開が狙えます。それは許せないということで△3五歩▲4六飛△6五歩とようやく駒がぶつかりました。僕自身、これだけ残り時間が少ない状況での仕掛けは初めてかもしれません。動かれたというよりも動かせたという感じなのでまずまずかと思いました。
▲2四歩と突き捨てた局面。ここで▲1四歩と取り込んだのですが緩手で形勢を損ねました。後手から△6五桂▲8七金△4七馬▲3四飛△5七桂成の攻めが見えているので先に▲5五歩と突くべき。実戦は後でこの歩を突いたので1手遅れてしまいました。プロなら一目の▲5五歩を逃しているようではお話になりません。188手で負けて1勝1敗の決戦に回ることになりました。