明日30日(火)は王座戦第3局▲羽生王座-△木村八段戦が行われます。羽生王座が勝つと4年連続!のストレート勝ちとなりますが、どうなりますか。
王座戦中継ページにて。
また対局場の新潟県南魚沼市「龍言」では近藤六段、阿久津六段、鈴木女流初段による指導対局会があり、まだ若干の空きがあるとのこと。もちろん、解説会も行われます。
王座戦 指導対局会について:龍言HP
藤井九段とは研究会が一緒でよく指していますが、公式戦は久々(2年半ぶり)
振り駒で先手に。
元は角交換型の向飛車でしたが、角を打ちあって1図に。後手だけ△7三桂と跳ねているので、堅さは優勢。
満を持して▲3五歩△同歩▲2六銀と仕掛けましたが▲2四歩△同歩も入れておくべきでした。いつでも入るものを先に突き捨てるのは精密さに欠けると思ったのですが、後だと入らなかったので。堅さで優るので、細かいことは気にせずに行けば良かったようです。
▲5三角△6三飛▲4四角成と馬を作って受けに回る手も有力に思いましたが▲4四馬と▲3五銀の斜め駒2枚のダブりが気になりました。
実戦は▲4四銀△5六銀▲5三銀成△6四飛。5三の成銀というのは△4四角と△6四角の両取りの筋と△5二歩の逸らしの手筋があるので(実際そうなった)良い位置ではないのですが、3五に残ってしまうよりはマシと判断しました。
終盤、▲9三歩△同銀としたところ。3図から▲5七飛と成桂と取って△同成銀に▲7三桂が穴熊流の攻め。相穴熊戦では先に相手の守備駒をはがすのが大きな得点になります。実戦も△7一歩▲8一桂成△同玉▲7三銀と攻め続け、勝つことができました。
これでベスト8。棋王戦はベスト4以上は2敗失格制なので、次は大きな勝負になります。
感想戦終了後、同じく対局だった戸辺、天彦の両氏と夕飯。天彦君は新人王戦3番勝負第2局の対局で、途中はかなり模様が悪そうだったので負けたのかと思っていたのですが、逆転したとの事。2連勝で見事に優勝です。
王位戦最終局▲羽生名人-△深浦王位戦は本日26日(金)が2日目。
流行の1手損角換わり-早繰り銀で1日目からとても激しい戦いに突入しました。中継は北海道新聞;王位戦ページにて。
収録がかなり前だったので(8月4日)すっかり忘れていましたが、今日はNHK杯戦の放映日でした。簡単に振り返ります。
1図から△5三桂で次に△7五歩▲同銀(馬)△8七銀不成(成)で寄りという予定で進めていたのですが、△5三桂には▲6五銀と立つ手があることに気が付きました。6六の地点を空けられると△7五歩には▲6六玉で△8六銀が動いてしまうと7五が抜けるので、寄りがありません。
予定変更で△7五歩▲同馬△8七銀不成としましたが、これでは▲6五玉から入玉されています。
以下敗勢になりましたが、最後は運良く勝つ事ができました。一目散に入玉を目指されていたら、はっきりダメだったと思います。
戻って・・・
2図から△8五桂と打ちましたがこれが疑問だった感も。やはりダイレクトに▲7三角成を許してはいけなくて一反は△6四歩と遮断しておくべきだったかもしれません。対して▲同歩~▲6三歩成ならば▲7三角成が一手遅れるし、▲7二馬から取りにくるのは▲2八角が取り残されるので、本譜とかなり違います。
まだベスト16と先は長いですが、昨年以上(準決勝敗退)を目指して頑張ります。
後手番に相矢倉に。
流行の▲4六銀型に△9五歩型から△9三桂~△8五桂と単騎桂。前例は1局しかなく、▲4六銀型の中では比較的未開拓な形です。
1図から▲7五歩△同歩▲同銀と先手は盛り上がり、後手は△9二飛と端攻めで対抗。
端で桂香交換になりましたが、先手が1歩得。後手からは手が出せず2図では△1二香の組み換えくらいしか浮かびませんでした。以下▲3五歩から嫌味を付けられて苦しい展開。
△9八とと、金を取ったところ。先手の中段玉が寄らない形です。実戦は先手の攻めを遅らせながら△8八と、△8七金、△7七金▲同角△8七とと地道に攻めましたが・・・
ようやく先手玉が見える形になったものの▲5九角と冷静に逃げるのが決め手でした。後手玉は詰みませんが、先手玉に詰めろが続きません。
終局は日付が変わって0時55分、残りは▲2分△1分。熱戦と言えば熱戦ですが「こうやっていれば」という手はなく、終始苦しかった感じです。
これでリーグ成績3勝3敗。パッとしませんが、引き続き全力を尽くします。