安全保障関連法案をめぐり、「合憲」と「違憲」の代表的な憲法学者2人が、22日の衆院特別委員会で「対決」することが19日、分かった。

 合憲派の西修・駒大名誉教授と、今月4日の憲法審査会で違憲と主張した小林節・慶大名誉教授で、与野党推薦の参考人5人の中に選ばれ、15分ずつ意見陳述する。法案の憲法解釈をめぐる対立が激しくなる中、合憲VS違憲の学者が国会で対決するのは、4日の審査会以降、初めてだ。

 西氏と、同じく「合憲」の百地章・日大教授はこの日、都内の日本記者クラブで会見。集団的自衛権は主権国家に認められた固有の権利とした上で、政府の見解は限定的な行使容認で、憲法違反には当たらないとあらためて主張。その上で、百地氏は「政府の説明は、細かくてよく分からない。『木を見て森を見ず』というが、木の説明ばかりしている。急いで法整備する必要を、もっと積極的に説明すべきだ」と指摘。合憲派の学者が少ないと指摘された西氏は、「学説は数ではない。信念を伝えることが大事」と強調した。

 

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            百地章日大教授(左)と西修駒沢大名誉教授

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【安保法制】憲法学の2教授「安保法案は合憲」 - 産経ニュース