これ!どう思います?

マスコミがあまり報道しない様な問題を、私なりに考えてみます。

私とKGB

2022-03-26 08:47:14 | スパイ
【プーチン氏は根っからのスパイです!】
 ロシアのプーチン大統領は、ソ連国家保安委員会(KGB)のスパイでした。(KGBに16年間も在籍していた様です。)大学(レニングラード国立大学)を卒業して→→厳しい訓練を受け→→5年間ほど旧東ドイツで諜報活動し→→中佐になりました。 ソビエト崩壊後の1996年に政治家に転身しました。 1995年にロシア連邦保安庁(FSB)と言う機関が出来てKGBと同じような諜報活動をしています。政治家になったプーチン氏は、1998~99年までFSBの長官を勤めました。

 1999年に首相→→2000年~08年大統領→→08年~12年首相→→12年~現在・大統領 プーチン氏は23年間程も君臨しているのです。 弊害が山の様に積もっていると思われます。 韓国から優秀な専門家を雇って、『積弊清算』の粗治療をする必要が有ります。

 プーチン氏がスパイだったと言う記事は沢山出ていますが、KGBがドンナ事をやっていたのか?と言う報道は有りません。 多くの方は、「KGBは日本では活動しなかった」と誤解されている様なので、私の経験を書きます。

 ウイキペディアによると、FSBの要員は35万人もいるそうです!

【ソビエトとの商談】
 1980年代の話です。当時はソビエト連邦の時代でした。ソビエトから十数億円の商談が入り、モスクワでの長い商談の末・サイン寸前までこぎ着けましたが、何故かサインをしてくれませんでした。私は現地には派遣されなかったのですが、三人モスクワに足止めされていました。

 男性が東京本社に来て、「(ソビエトの衛星国の)某商社(A社)に〇百万円現金を届けたらサインする。私を信じられないと思うので、最後の交渉の時の出席者名を記載した席の配置図を持参した」と言うのです。

 私は直ぐに、大手企業の懇意にして頂いていたベテランの営業マンに相談に行きました。ソビエトと商談する人達の間では、次の❶~❹は常識だと言われました。

❶ A社はKGBが活動資金を調達する機関で、要求された現金を渡さないと、サインして貰えない。(A社は、日本を代表する有名な某ホテルの一室を事務所にしている。)

❷ モスクワから東京本社に掛けた電話や、ホテルでの会話は全てKGBに盗聴されている。 商談は日本で行うべきで有るが、ソビエトでする場合は盗聴されている事を前提にする必要が有る。 (現地での交渉内容は、逐次・担当の重役に電話で報告されていました。)

❸ 要求金額を呑んでも、貴社が契約するとKGBは判断している。( 逆に、契約金額はA社に渡す裏金を含んだ値になっている。)

❹ KGBが、日本で活動する為に足の付かない『円』が必要なので、ソビエトとの取引ではA社に金を渡す必要がある。

(注記) A社に渡す金は、税務署は経費として認めてくれませんから、裏金を作る必要が有りました。

【ハニートラップ】
 綺麗な女性諜報員が、色仕掛けで男性を誘惑して、情報を得る事を『ハニートラップ(honey trap)』と呼びます。

 1980年から4年間ほど、私は東京本社勤務でした。 友人達と若いマスター一人でやっている十数人しか入れないカウンター席だけの呑み屋に、月に一、二度行っていました。 客は大手企業の三十歳代の男性がほとんどで、四十歳代と二十歳代が少しいました。 女性は一人も見た事が有りませんでした。

 皆さん、目的の高級クラブから「重役さん達が帰ったから来て」と電話が掛かるのを待っていたのです。 そんな分けで、入れ替わり立ち代わり・客は出入りしましたが、店にいる間は皆で愉快な話をしました。

 ある晩、「B君が、初めてモスクワに出張するらしいので、乾杯をしよう!」と叫んだので、皆で盛り上がりました。(B君は大手商社の社員でした。) 10日程して、その店で呑んでいたら、B君が入って来ました。 B君が得意満面の顔で、「僕は日本ではモテないけど、ロシアではモテた!」と言い出しました。

 「モスクワの呑み屋からホテルに帰る途中で、若い綺麗な女性が英語で話しかけてきて、二人で飲みに行ったのだそうです。 その夜中に、ホテルのドアを叩く音がして、開けたら先ほどの女性が立っていたので、朝まで楽しんだ」と得意げな顔で言いました。

 四十歳代の男性が、「ロシアで流暢な英語を話す若い女性は100%・KGBのスパイだ!」、「後日、ホテルで楽しんでいる写真を持った男が近づいて来て、KGBに協力しないと写真をばら撒くぞ!と脅迫する」・・・B君に十分気を付けろとアドバイスしました。

 その次に呑み屋に行ったら、B君がいたので「その後、どうでした?」と聞いて見たら、『会社の近くの道を歩いていたら、日本人の男性が近づいて来て、封筒からホテルの夜の写真を見せて、「KGBに協力しなかったら、この写真をばら撒くぞ!」と脅した。「僕は独身だから、ばら撒かれても困らない」と言うと去っていった』と言う様な話をしました。 スパイの女性の顔が写っているのですから、写真はくれなかったそうです。

 B君は大手商社の社員でしたから、ソビエトとの商談時に内部機密情報(どこまで値引き出来るか?)をリークさせようとの目論見だったと推察されます。

 貴方の恋人や旦那さんが、ソビエトやロシアに出張した事が有ったら、「ハニートラップ引っかかった事が有るのでは?」と疑った方が良いかも知れません。

 貴方の周りで、「ロシアがウクライナに侵攻したのは、ウクライナと西側諸国にも責任が有る!」と主張される方がいたら、ハニートラップに引っ掛かった哀れな人では?と疑って見るべきです。

【スパイ防止法】
 1985年に自民党が議員立法として『国家秘密に係るスパイ行為等の防止に関する法律案』を提出しましたが、審議未了で廃案になりました。 現在でも、日本にはスパイ防止法は無く、スパイ天国と呼ばれています。

 ソビエトが崩壊したのでKGBは廃止されましたが、その後はロシア連邦保安庁(FSB)が諜報活動を行っています。FSBは、日本でKGBと同じ様な事をやっているのでは?と思われます。

 前述のA社に闇の金を渡すのは違法行為です。バレると担当者と企業は罰せられますが、A社を取り締まる法律は有るのでしょうか?!

 B君に接触したのは日本人の男性でした。KGBで日本人も暗躍していたのです。 その為に『円』が必要なので、A社が金集めをしていたのだと思いました。