これ!どう思います?

マスコミがあまり報道しない様な問題を、私なりに考えてみます。

真子様と小室氏の問題

2021-05-22 10:58:58 | 天皇制
【はじめに】
 マスコミ各社が、真子様と小室氏の問題を面白・可笑しく報道して『金(かね)』を稼いでいるのを見て、私は腹立たしく思っています。 従って、この手の報道は殆ど見たり、読んだりしていません。 新型コロナとの戦争中なのに、報道が過熱するので、急遽ニュース記事を拾い読みして私の考えを書く事にしました。

 1994年6月に松本サリン事件が起こりましたが、私は、その一、二か月後に松本市に出張して、河野義行家の近くのホテルに泊まりました。夕方、現場周辺を歩いて見ました。 「河野家で農薬が見つかったから、河野氏が犯人だ!」と言う様な報道をマスコミ各社が流し始めました。

 自宅の庭で猛毒のサリンを作るわけが無い! 化学の知識が全く無い、悪質で愚鈍な警察官がリークした内容を鵜呑みにしてマスコミ各社が騒ぎ立てるのを腹立たしく思いました。小室圭氏に関する報道も腹立たしく思っています。 1社でも、小室圭氏を擁護する記事を出したら、日本の民主主義は健在だと言えます。

【小室圭氏の文書】
 小室圭氏が4月8日に公表された文章は、次で検索すると読めます。 そんなに長文では無いので、短時間で読めますが、面白い内容では有りません。
https://www.asahi.com/images21/fbox/edit5/202102/20210408123948.pdf

【問題の本質】
 戦後、天皇の戦争責任が問題視されて、GHQから天皇制廃止の要求が出るのでは?と懸念されていました。 吉田茂がGHQから英文の憲法草案を提示された時、天皇の存続が認められていたので、殆ど抵抗しないで受け入れたのだと推察します。

 GHQの草案では『The Emperor shall be the symbol of the State and of the Unity of the People, ・・・.』となっていました。『symbol』とは何か?多分・吉田茂のスタッフ達も理解出来なかったと思われますが、取敢えず『象徴』と翻訳したのでしょう!

 吉田茂は、「数年もしたら、GHQはいなくなって・日本は独立国家になるだろう! その時が来たら、憲法や皇室典範を改正すれば良い!」と考えていたのではないか?、と私は想像しています。

 他国の干渉無しに日本国民の意思で憲法や皇室典範を改正出来る状態になったのに、歴代の政府は「皇室の問題点を真剣に検討せずに、放置して」、更に「皇族に中途半端な民主主義を適用した」ことが小室圭氏の問題を起こしたのだと私は考えています。

【結婚と皇室典範並びに憲法】
 現在の皇族の結婚(配偶者の選択)に関する規定は、そんなに多く有りません。男子の場合は皇室典範の定めで、「皇室会議の議を経る」となっていますが、女子の場合は庶民と同じです。 自分で自由に結婚相手を選んで良いのです。その代わり、皇族以外の男性と結婚したら、皇族で無くなり、離婚しても皇族には戻れない事になっています。

皇室典範第10条 :立后及び皇族男子の婚姻は、皇室会議の議を経ることを要する。
皇室典範第12条 :皇族女子は、天皇及び皇族以外の者と婚姻したときは、皇族の身分を離れる。

憲法第24条 :婚姻は、両性の合意のみに基づいて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。
2 配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。

(余談 :同性結婚) 憲法第24条で「婚姻は、両性の合意」となっているので、日本では同性結婚が認められていません。 然し、近年・アメリカの一部の州、フランス、イギリス、ドイツ、カナダ、・・・多くの国で同性結婚が認められる様になっています。 日本でも、2015年に渋谷区が『同性パートナー条例』を制定するなどの動きがあり、将来は憲法を改正して同性結婚を認める様になると私は予想しています。

 皇族の同性結婚を認めるのか?否か?・・・真剣に議論する必要が有ります。 女性天皇?女系天皇?・・・と言う議論と同時に、「国民に同性結婚を認める場合、皇族にも認めるのか?」についても考える必要が有ります。

【皇族の自由と権利】
 皇族の方々は勿論・日本国民ですが、日本国憲法に定められた権利の多くが剥奪されています。

 日本国憲法と皇室典範は1947年5月3日に同時に施行されました。 その後、日本では「何と無く民主主義的な考え方」が広がり、定着してきました。 然し、皇族に対しては民主主義の一部を適応していない事を、国民の多くが気付いていません。

 皇族に与えられていない権利 ;選挙権/被選挙権、信仰の自由、表現の自由、職業や居住場所を選択する自由、・・・。 皇族には戸籍が有りません。 皇族は海外に出るときだけパスポートが与えられます。 多分、マンナンバーは無いと思います。 要するに、日本人なのか?不安定な存在なのです。

 皆さんは、「民主主義とは何か?」と言う議論を誰かとされた事が有りますか? 私には、そんな記憶が全く有りません。 日本人は、それぞれ違った民主主義の定義を持っているのだと思います。 繊細な硝子食器の様で、ちょっとしたショックで砕けてしまう脆弱な民主主義です。

 今回の真子様の報道を見ていると、内親王に与えられた数少ない権利の一つで有る「伴侶選択の自由」さえ、「そんな権利を国民は与えていないですね!」と世論操作をしている様に見えます。 そして、多くの国民が、「そうだ!そうだ!」と叫んでいる様です。

 マスコミ各社の結婚適齢期の社員に、「貴方の恋愛相手に視聴者が反対したら、どう思いますか?」、「交際をやめますか?」と聞いてみたいです。 既婚社員は、「早く言ってくれたら良かったのに!」と言うかも? 世の中とはそう言うものです!

【帝王学を皇室典範に明記すべき?!】
 国民に民主主義に関する教育をする事は抵抗も予想され、短時間では不可能です。 従って、皇族の方々の権利を現在以上に縮小して、国民の多くが納得する結婚をされ、模範的な言動や生き方をして頂く以外にないように思われます。(私は反対ですが。)

 その為には、皇室典範を改正して、「皇族の男子は、学習院の幼稚園・初等科→中等科・高等科→学習院大学に進むこと」、「皇族の女子は、学習院の幼稚園・初等科→女子中等科・高等科→学習院女子大学に進むこと」にしたら良いと考えます。 皇族の子供が所属されるクラスのメンバーは、宮内庁が参加して慎重に選べば、今回の様な問題は回避出来るでしょう。

 昔から、多くの国で王家や有力な家では、その子息を幼少の時から跡が継げる様に特別な教育をして来ました。これを、『帝王学』と呼びます。 皇族が国民の賛同を得られる相手としか結婚してはならないのなら、帝王学を復活する以外に手は無いですね! そして、宮内庁の重要な任務として、「結婚相手を探すこと」と皇室典範に規定してはどうでしょうか?

【小室圭氏は犯罪者では有りません!】
 小室圭氏は、普通の国民で有り、犯罪者でも有りませんから、日本国民に与えられている全ての権利を持っています。 従って、彼のプライバシーは保護されるべきです。

 一般国民が、皇族の方と親しくなるのを禁止する法律は有りません。 逆に、今回の問題の反省から「皇族と一般人の親交を禁止する法律」を閣議決定したら私は反対デモに参加します。 皆さんは、どう思われますか?

 現在の日本では、「犯罪を犯しても、刑期を満了すれば過去の罪は問わない」のが常識になっています。 就活の履歴書に前科を書く欄が無くなっており、面接官が前科の有無を聞くのはタブーになっています。 余程の事が無い限り、マスコミが刑期を終えた人間の過去の犯罪を報道する事もタブーになっています。

 もしも小室圭氏に前科が有ったら、マスコミはその事を報道出来ませんから、こんなに過熱する事は無かったと思われます。 宮内庁が前科を問題にする様な発言をしたら、マスコミ各社は逆に小室圭氏を支持する報道をしたかも知れません。

 小室家の金に係わる問題は犯罪では無いと思われるので、マスコミはプライバシーを侵害しています。 「小室圭氏が真子様の相応しい相手では無い!」と言う様な報道は、報道の自由を超えていると私は思います。 「小室圭氏が立派な家庭を築く事が出来るか?」は神のみぞ知るです!

(余談) 私には息子が二人います。 「自分で好きな女性を探して結婚して欲しい」、「暴力団と親戚付き合いをする自信がないから、ヤクザの娘と結婚したら、親子の縁を切る」と私は言っていました。幸いにも、二人は素晴らしい女性を見付けてくれました。 来年、民法が改正されて男女とも18歳になったら、親の同意無しに結婚出来る様になります。 真子様は二十歳を過ぎておられるので、親の同意は不要です。 結婚されたら皇族では無くなるのに、どうして、国民や宮内庁の同意が必要なんでしょうか?

【天皇制の変遷】
 天皇は中央集権的な日本国の統治者でした。 武士が力を持つ様になって、武士の統領が、天皇の権威を借りて日本国を収める様になりました。これが、日本独特の封建制度です。

 江戸時代を見れば明らかですが、天皇は国民の為に存在したのでは無く、徳川家が国を治める正当性を得るために存続していたのです。徳川家にとっては、天皇が力を持つのは困るが、天皇家の存続は絶対に必要だったのです。

 明治維新の時に、薩長土肥は自分たちの正当性を主張するために天皇を担ぎ出したと思われますが、何故か?天皇を現人神の様な存在に祭り上げて、『天皇の親政』を復活させました。(大政奉還の時、明治天皇は弱冠15歳でした。) 富国強兵政策を進めて、覇権主義国家になって行きました。 明治、大正、昭和初期の天皇は、「良きに計らえ!」と言うスタンスで、「日本が、覇権主義に邁進した責任の多くは政治家と軍人に有った」と私は思っています。

 第二次世界大戦後に、天皇は『日本国の象徴』とされましたが、天皇も国民も『日本国の象徴』とは何か?を理解出来なかったと思います。 明仁天皇(上皇)は種々努力されて、「天皇が国民に寄り添って、国民の自発的な尊敬を得て、国民が国を愛する(大切に思う)運動の中心に天皇がなる事だ!」と考えられて、実践されたのだと私は思っています。

【私にとっての天皇制】
 私は、自分が嫌いな事を他人に強制しないように心がけてきました。 他人から強制されるのも我慢出来ない質(たち)です。 天皇や皇族の方は、「明日、〇✕屋の寿司を食べに行こう!」、「今夜は、銀座のクラブ✕〇に行こう!」と言う自由が有りません。 天皇には、〇✕屋やクラブ✕〇に行ける休日が全く与えられません。 貴方は、天皇や皇族になりたいですか? 私は、真っ平御免です!

 私は、「皇室の力を借りなくても日本は、平和な民主主義国家を維持出来る様になっている」と考えるので、天皇制は廃止すべきだと思っています。

【とんでもないコメント】
 思わず笑ってしまう、とんでもないコメントが有りました。 マスコミ各社は、皇族の方を芸能人と同列に扱っています。 昔だったら、不敬罪に問われたでしょう!

① 昨年から話題になっている『皇女制度』を引き合いに出して、「真子様は皇女になる可能性が有るから、国民の納得する相手を選ぶべき!」と主張するコメンテーターがいます。 まだ閣議決定に至っていない法律(?)で拘束するのは愚の骨頂です。

② 「内親王(女性の皇族)は天皇にはなれないが、摂政にはなる可能性が有るから、内親王が自由に結婚相手を選ぶのは如何か?」とのコメントが有りました。 結婚されたら内親王ではなくなりますから、摂政になる事は有りません。

③ 「将来、結婚されたら小室圭氏が天皇の義兄になる可能性が有るので、相応しくない」と言うコメンテーターがいました。 私には六人義兄がいて、好ましくない義兄とは適当に付き合いました。天皇には宮内庁が付いていますから、上手に対応できると思われます。

④ 皇室経済法に定められている『一時金』を「辞退すべき!」とか「何処か?に寄付すべき!」と言うのも可笑しな議論です。 「結婚されるまで我慢してください、その代わり結婚される時はお金を渡します」と国民が約束しているのです。 約束した側から、辞退すべきと主張するのは如何なものでしょうか?

(余談) 私が、真子様の大学の同級生だったら、積極的に真子様に近づいて「皇族の身分を離れなさい。一緒に『真子株式会社』を設立しよう!」と唆したでしょう。 皇室御用達以上の効果が期待できるので、きっと繁盛したと思います。



金正恩は賢いのか?

2020-01-04 13:41:48 | 天皇制
 今年は、北朝鮮とイランで何か起こりそうです。 今回は、北朝鮮の金正恩へのアドバイスのつもりで書きました。 トランプ大統領は、「金正恩は約束を守る、賢い人間だ」と言っていますが、貴方はどう思われますか?

【私の持論を変える必要が有りそうです】
 私は、昨年まで「金正恩は、アメリカに終戦条約を締結させる為に、核兵器や長距離弾道ミサイルを開発している」、「終戦条約を結べたら、核兵器や長距離弾道ミサイルを破棄する」と考えていました。 昨年の言動から、『次の二点をアメリカに認めさせた上で終戦条約を締結し、経済制裁を解除させる」と考えている様に思います。

① 新たな核兵器や長距離弾道ミサイルの開発は行わないが、現有の物は廃棄しない。
② 恐怖政治による統治には干渉しない。

【金正恩に自制を求めます】
 2019年12月の年末に、四日間も朝鮮労働党中央委員会を開催し、『新たな戦略兵器』とか『衝撃的な実際行動』とか、内外に威勢の良い発信をしました。 評論家は次の様に予想しています。

① 今年の軍事パレードで、強力な新兵器を公開する。
② 人口衛星の打ち上げと称して、射程10,000km以上のロケットを打ち上げる。
③ 射程10,000km以上の大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射する。
④ 射程2,000km程度の、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の実験をする。

 ①か④のケースであれば、アメリカは殆ど問題にしないと思われますが、②か③のケースでは、経済制裁を更に厳しくしようと動く可能性が有ります。 (核実験の再開の可能性は低いと、私は思います。)

 ②か③の行動に出たら、二、三年の内に経済制裁が緩和される事は無いでしょう。 「アメリカを脅して、屈服させる事は出来ない」のだと、金正恩に悟って欲しいと考えています。

【大店のボンボン】
 江戸時代の大店では、主人が亡くなると、大番頭や番頭さんが店を切り盛りしながら、世間知らずのボンボンに仕事を教えたり、アドバイスして育てた様です。 ボンボンが、煩いからと言って番頭さんを辞めさせた話を聞いた事が有りません。

 金正恩は27歳ほどの若さで、2011年に父の後を継ぎました。 2013年には叔父の張成沢を処刑し、父親に仕えていた重臣達を次々に粛清/排除してきました。 当時、評論家の一部は、「金正恩の後ろに権力を握った複数の長老がいて、彼を操っているのでは?」と言っていました。 今では、長老説は誤りで、金正恩の考えで恐怖政治とアメリカに対するチキンレースを進めていると考えるべきです。

 大番頭や番頭に相当するスタッフがいなくなっているので、金正恩を諫めたり、アドバイスする人がいません。 ボンボンは、海千山千のトランプや習近平と、一人で悩んで交渉しなければならないのです。 「相談する人が誰もいなくて、何時・反逆するか分からない取り巻きの中で、ボンボンは暮らしている」と想像して見て下さい! 正常を維持する事すら、難しいと思いませんか?

【徳川家康は!】
 尾張、紀州、水戸の御三家を設立する時、徳川家康と二代将軍秀忠は附家老(つけがろう)制度を採用しました。  附家老たちに幼少の藩主を支え、政務を執られたのです。 尾張藩の祖・義直は5才ほど、紀州藩の祖・頼宣は17才ほど、水戸藩の祖・頼房は6才ほどでした。

 附家老を準大名扱いとして、御三家の当主でも勝手に附家老を殺したり、改易出来なくしたのです。 金正日は、若く経験の乏しい金正恩を後継者に指名しただけで、金正恩を支える体制(集団)を設けませんでした。 金正恩が権力を確たるものにする為には、反逆する可能性が有る重臣達を粛清せざるを得なかったのかも知れません。

(余談) 私の故郷の田辺は、紀州藩の附家老の安藤家(38,000石)が明治になるまで治めました。 安藤家は国家老、新宮を治めた附家老・水野家(35,000石)は江戸家老、それぞれ役割を分担していた様です。 田辺には銘菓『三万五千石』が有りますが、創業者から直接聞いた話ですが、「三万八千石」にするか?「三万五千石」の方が良いか?悩んだそうです。

【北朝鮮の核兵器はアメリカの脅威?】
 金正恩は核爆弾と、それを運ぶミサイルはアメリカの脅威になると考えている様です。 マスコミ各社の論評も、脅威論で一致しています。 然し、私はその考え方には賛同しません。

 核兵器は使用出来ない兵器です。 敵国に攻めさせない為の兵器です。 但し、超大国が、核兵器を持たない弱小国に使用する事は出来ます。 例えばの話ですが、中国がタジキスタンに核爆弾を二、三発落としたとします、世界各国は非難の声を上げるでしょうが、軍事介入するとは思えません。 中国に経済制裁を科すのも難しいでしょう。 中国は常任理事国ですから、国連は殆ど何も出来ないと予想します。

 北朝鮮が、核ミサイルをアメリカや韓国に発射したら、数十倍の反撃を受けるのは必至(ひっし)です。北朝鮮にとって何もメリットが有りません。

 北朝鮮から屈辱的な非難をされても、韓国政府や国民の多くが黙っているのは、国境から近いソウルに人口と富が集中していると言う弱点が有るからです。 現有の北朝鮮の通常兵器だけで、十分・壊滅的な打撃を与える事が出来、核兵器は必要有りません。 韓国の方が圧倒的に豊かですから、「金持ち喧嘩せず」で、韓国から戦争を仕掛ける恐れは殆ど有りません。

【北朝鮮の潜水艦は脅威か?】
 北朝鮮が弾道ミサイルを発射出来る3,000トン級の大形潜水艦を建造したと報じられていますが、私は、殆ど使い物にならない試作品で、アメリカの脅威にはならないと考えています。

 水中の潜水艦を探知する技術が発達しています。
① ソナー(水中音波探知機:SONAR) :艦船や潜水艦に装備されています。
② 磁気探知機(MAD) :飛行機に装備されていて、空から潜水艦を監視します。

 日本周辺の海底には、ソナーの一種の水中聴音機が沈められていて、潜水艦が潜って通過しようとしても、感知される可能性が極めて高いのです。 アメリカ軍はソナーのデータ(音のデータ)を蓄積していて、艦船や潜水艦の国籍と機種を特定する(顔認証システムの様な)ソフトを持っています。(多分、自衛隊も持っています。)

 太平洋まで出れたとして、某国に魚雷で撃沈されても、北朝鮮が事故か?撃沈か?判断/証明する事は不可能です。

(余談) 常温常圧(25℃、1,013hPa)の音の速度(音速)は346m/sですが、水深1,000mの音速は1,482m/sもあります。 今・発生した音を、10秒後には15kmも先に沈められた水中聴音機にキャッチされてしまうのです。 津軽海峡の一番狭い幅は、20kmほどです。 日本の許可無しに、北朝鮮の潜水艦が通る事は不可能です。

【北朝鮮の恐怖政治は問題か?】
 連座制(一族諸共を罰する制度〉は、中国の殷の時代に始まり、朝鮮半島や日本にも伝わりました。 李氏朝鮮(1392年~1910年)では、儒教によって身分制度が厳格になり、下層階級の人は人間とは認められなかったのです。 刑罰は人間以下の動物に対して行うのですから、見せしめの為に公開され、想像を絶するほど残酷なものでした。 その一例が『凌遅刑(りょうちけい)』です。・・・『凌遅刑』で検索して見て下さい。

 1392年から現在までの約630年の内、北朝鮮で『連座制による恐怖政治』と、『惨い公開処刑』が廃止されたのは日本が統治した35年間だけで、600年間ほど続けています。 (北朝鮮は、李氏朝鮮の慣習を続けているだけなのです。) 二十一世紀の現在でも、北朝鮮の殆どの国民は、民主主義についての知識がなく、その素晴らしさを知らないで暮していると、私は想像しています。

 金正恩は、4年間ほどスイスに留学しましたから、「恐怖政治は時代遅れだ」と認識しているはずです。 然し、金王朝を維持する名分が有りませんから、他に方法が考え付かないのでしょう。

 最近、中国のウイグル人に対する圧政が少しだけ、国際問題になっていますが、トランプ大統領も文大統領も北朝鮮に非人道的な強制収容所の廃止を要求していません。 核兵器は『戦争抑止の兵器』で『使用する兵器』では有りません。 北朝鮮を核保有国と認めても”差し迫った問題”では有りませんが、北朝鮮の強制収容所では、毎日・罪の無い人達が死んでいます。

 国連の人権理事会は毎年、北朝鮮の人権問題を取り上げていますが、各国は具体的な動きをしてこなかったのです。 常任理事国の中国とロシアは、国連が人権問題で積極的に活動する事には反対するでしょう! 換言すると、北朝鮮の恐怖政治が国際問題に発展する可能性は極めて低いと思います。 (残念ですが!) 

(余談) 私は、北朝鮮の強制収容所の記事を読むと、何時も心が痛むのですが、北朝鮮の人民にとっては極当たり前の存在になっているのかも知れません。 韓国の大半の人達にとっても、たいした問題では無いようです。 韓国の人達が強制収容所の廃止運動をしない限り、存続し続けるでしょう!

【北朝鮮への投資】
 トランプ大統領が北朝鮮の核兵器と恐怖政治を認めて、経済制裁を全面的に解除し、終戦条約に署名したとします。 法律よりも金正恩の考えが優先される北朝鮮に、日本を含めた欧米諸国の企業が投資するでしょうか? 中国人は真っ先に投資しそうです。 多分、韓国の一部の企業も投資すると思われます。

(余談) 鄧小平の誘いに乗って、欧米の企業が中国に投資したのは、「中国が豊かになったら、民主化するだろう!」と安易に考えたからです。 「北朝鮮が法律を整備して、法治国家で有る事を証明しない限り、欧米諸国の企業は投資しない」と私は思います。 アメリカ人の青年オットー・ワームビアさんの事件を覚えていますか? 投資した企業の北朝鮮駐在員が、理由不明で拘束され、拷問される恐れが有ります!

 2019年から、中国とロシアは「国連の経済制裁を緩和すべきである」と主張しています。 北朝鮮が兵器の開発を止めて、アメリカを刺激する発言も止めれば、一、二年後に緩和される可能性が有ります。 そうなっても、法治国家で有る事を証明しない限り、投資するのは中国と韓国の企業だけでは無いでしょうか?

老後2,000万円

2019-06-15 13:56:15 | 天皇制
 金融庁が老後資金に2,000万円必要と公表した事が物議を醸しています。私は前期高齢者の分類に入れられていますが、結構楽しく充実した日々を送っています。お金以外にも、老後の為に若い時から心掛けて置いた方が良いと思う事を書いてみます。 (憲法の続きを書く予定でしたが、急遽変更しました。)

【目くじらを立てて騒ぐ問題では無い!】
 金融庁の役人が、老婆心で「国に金が無くなったので、十分な年金を支払う事は出来無くなっています。若い時から老後の事を少しは考えて貯金した方が良いと思いますよ!」とアドバイスしただけです。確かに、少し”おせっかい”でした! 同じ事を金融機関が言ったら、物議を醸す事はなかったです。

 警察がもしも、「警察は多忙で、空き巣や強盗対策に手が回らなくなっているので、各家や町内会で防犯カメラを設置した方が良いですよ!」と公表すると問題でしょう! 電気店や防犯カメラメーカーが、同じ発言をしても誰も問題にしません。

【50歳になる前に老後について考えました】
 25年前、私が48歳の時に、会社が主催する『老後の準備についての勉強会』に抽選で当たったと言う通知が来ました。同僚と、「申し込んでいないのに何で?」と話していたら、部長が「僕が申し込んでおいた。是非参加しなさい!」と言われました。私は何時も極めて多忙だったのですが、「部長命令だ!」とまで言われたので、渋々参加しました。一泊二日の勉強会でした。

 会社に余裕が有った頃は、昼休みだけで無く、お茶を飲みながら/タバコを吸いながら同じ趣味の仲間が集まって雑談したものです。48歳になった頃は、雑談はしなくなっていました。部長は、私が仕事一筋の人間と誤解されて、心配してくれていたのです。

 勉強会は、老後にはお金だけでなく、趣味を持つ事が重要などなどがテーマで、私にとっては非常に有意義でした。部長には今でも感謝しています。その後、会社の経営は益々厳しくなったので、この種の勉強会は、一回限りだった様です。

【25年前は1,500万円でした】
 その勉強会で、老後の経済について研究されていた大学教授が、「日々の生活費以外に発生する出費を整理して、まあまあ人並みの余生を送るには、定年時点で1,500万円の貯えが必要である」と話されました。

 この金額は、ある大手企業を定年まで勤め上げ、ローンを完済して、借金が無い等々の前提条件で算出された金額です。企業を特定していますから、平均どのくらいの年金が貰えるかも勘案しての話しです。

 近年、年金は国民年金、厚生年金、共済年金に統合されましたが、この三種類の年金でも支給額は大幅に違います。大手優良企業には”企業年金”もあり、医療従事者には日本医師会が年金制度を設けています。年金の支給額は”ピンキリ”なんです。長く派遣社員として働いた方を知っていますが、御夫婦は国民年金だけです。

(余談;1) 私の会社に共稼ぎの方が多数おられました。奥さんが学校の校長先生や市民病院の婦長だったりして、旦那よりも高給だったカップルを何組か知っています。世の中は色々です!

(余談;2) 東大出の野党議員が、麻生大臣に「自分の年金について考えた事があるか?」と言う愚門をしました。彼の論法は、「金持ちは貧乏人の事を考える事が出来ない。」→「金持ちは政治家や大臣になるべきでは無い。」なのでしょう。鳩山由紀夫.、細川護熙、吉田茂、ジョン・F・ケネディ・・・は政治家失格者ですか?

【若い時からの健康管理も大切です!】
 私は、入社してから運動を余りしませんでした。50歳で某小企業に出向したのですが、社長が何時も万歩計を身に着けておられ、「毎日、一万歩以上は歩く」と言われました。私も早速万歩計を買いました。出勤日は5,000歩~6,000歩でしたが、雨の休日は1,000歩以下で我ながらビックリしました。

 家から700歩程の私鉄の駅まで歩き→途中でJRに乗り換えていたのですが、家から1,700歩のJRの駅を利用する事にしました。昼食は外食だったので、少し遠い店に行ったので、ほぼ一万歩の目標が達成出来る様になりました。休日には必ず1時間程散歩しました。現在でも、毎日1回スマホをポケットに入れて(4,000歩を目標に)散歩しています。他に、簡単な体操もしています。

 年金生活に入ってもう直ぐ10年になりますが、歯科に延べ10日ほど行っただけで、他には医者のお世話にはなっていません。医療費の自己負担率が20%の年になっていますが、病気がちだったら生活は苦しいだろうと思います。

【趣味は人生を楽しくしてくれます!】
 退職後の生活を楽しくしてくれるのは趣味です。 若い頃に読んだ本に、「趣味は年とともに変わっていく。変えるべきでもある!」、「趣味は動物から植物へ、最後は鉱物へ!」と有りました。

★ 動物とは、身体を使う趣味です。例えば、ゴルフやスキーなどです。体力が衰えると、身体を使う趣味は難しくなってきます。足腰が悪くなって、出来なくなるかも知れません。(異性が好きなのも、「動物の趣味」の範疇だそうです。)

★ 植物は、盆栽や花壇で花を育てる事です。
★ 鉱物は、絵画や陶磁器製/ガラス製の食器や置物などです。音楽鑑賞も入ると思います。

【私の趣味談義】
① クラッシック音楽 ;大学の頃から交響曲、ピアノソナタ、ピアノ協奏曲などが好きで、演奏会にも時々行きました。以前はLP盤のオーディオセットでしたが、10年ほど前から、CDより少し高音質なSACDを買って、少し高価なヘッドホンで楽しんでいます。年取ると根気が無くなってきて、ヴェートーベンの第九を聞く時は、途中で休憩が必要になっています。

② 陶器のコーヒーカップ ;私は、お茶は滅多に飲みませんが、コーヒーを日に数杯飲みます。40歳頃から、陶器のコーヒーカップを少しずつ買ってきました。専用の飾り棚も買いました。立杭焼き陶工に私の趣味にピッタリの方がおられ、十客ほど集まりました。青備前も好きです。

③ ガラス製等々の酒器 ;ガラス製や陶器製の酒器も集めています。私は酒は少ししか飲めませんが、甘い酒以外は何でも好きです。親戚から頂くか安く売って頂くかして、高級な酒が種々入手出来ましたので、毎晩楽しんでいます。私の好きな酒は、日本酒では西宮・万代大澤醸造の”しずく酒”と伏見の琥珀光、ブランデーはヘネシーのXO、量産品で安いいのはバーディネのXOがお勧めです。ウイスキーではディンプル12年、バランタインの12年、(芸術品だと思う)サントリー響21年です。ワイン、紹興酒、テキーラ等々何でも好きです。年を取ると、残念ながら酒の香りが楽しめなくなって来ます。(嗅覚は大切です!)

④ 絵画の鑑賞 ;私は出張が多くて、全都道府県に行きました。地方都市にも美術館が出来てきて、日帰り出張で済む時でも自費で一泊して美術館に行きました。東京に4年強勤務したのですが、当時は隔週の土曜日が出勤日で”半ドン”でした。半ドンの午後は、神保町で古本を纏め買いするか、美術館巡りをしました。今でも時々、関西の美術館に行きます。私の好きな画家は、ジョルジュ・ルオー、棟方志功、神田日章・・・です。入社して直ぐに大原美術館に行った時に、初めてルオーの作品を見ました。その時の感動は今でも忘れません。神田日章の絵は、昔は札幌の美術館に展示されていました。札幌に出張が多かったので何回も見にいきました。

⑤ 陶磁器、漆器、ガラス器 ;東京勤務の時は銀座線を利用していました。赤坂見附に神戸のケーキ屋のベルが出店していて、時々買って帰りました。直ぐ近くにサントリー美術館があり、素晴らしい陶磁器、漆器、ガラス器を展示していたので、月一の頻度で入りました。客は殆どいなくて、ジックリ鑑賞出来ました。窯変天目茶碗を鑑賞したのはサントリー美術館だったと思います。サントリー美術館が六本木に移ってからも何回か行って見たのですが、絵画展でした。研究員に、陶磁器などはどうしているのか聞いて見ましたが、要領を得ない答えでした。

⑥ 中之島の東洋陶磁美術館 ;私の勤務した会社の大阪支店が中之島の近くに有ったので、出張のついでに東洋陶磁美術館には何回も行きました。陶磁器に興味が無い方でも、一度は行って見て下さい。私が行った時は何時も人が少なく、ジックリ鑑賞出来ました。

⑥ ラグビー観戦 ;学生の頃からTVでラグビーの実況中継を見ていました。1986年に、松尾雄治が新日鉄釜石に入ってからは釜石ファンになりました。私が勤務した会社にもラグビー部が有り、寮の隣室にラグビー部員が二人住んでいました。毎晩、ラジオをつけっぱなしで寝るので大迷惑でした。何時も負けてばかりだったので、時々注意してやりました。1986年頃に平尾誠二と大八木淳史が入社してからは、会社のラグビー部のファンになりました。

 大八木は190センチの大男で、体力で突進するタイプで私のラグビー理論とは違いました。TVで観戦していると、例の通りボールを抱えてゴール寸前まで独走しました、目の前に敵の選手が二三人立ちはだかっていましたが、何時もならそのまま突進するのですが、なんと!フォローして走っていた選手にパスしたのです。(生意気な事を言いますが)大八木はやっとラグビーが分かったと私が感動した瞬間でした。

 それ以来、球場に応援に行っています。今の仮住まいは、花園ラグビー場まで1時間以内で、電車代は往復500円も掛かりません。有線テレビが普及し始めて直ぐに、有線テレビに加入して海外のラグビーの試合を観戦しています。

(余談) 数日前に待ち合わせをしました。私の方が20分程早く着いたのですが、そのビルの柱等に大理石を貼っていました。天然の大理石では化石が見られます。化石を探していると、20分なんて直ぐに経ってしまいます。貴方もやって見ませんか!

日本国憲法 (その5)

2019-05-25 10:46:28 | 天皇制
 今回は、”国民の権利及び義務”についてです。民主主義の根幹を規定する、(憲法の中で)最も重要な個所だと思います。

【国民の権利及び義務】
 国民の権利及び義務は、第三章の第10条~第40条に規定されています。
 憲法改正の議論は、ほとんど第9条についてされますが、私は第三章についても見直すべきだと思います。GHQに押し付けられた民主主義を、国民の大半は抵抗なく受け入れ、定着させてきました。戦後、70年以上になり(誇らしいことに)憲法に書いている以上に、民主主義の考え方が進んで来たと思います。

【民主主義】
 最近、インターネットで読んだワシントンポスト・日本版の記事の話しです。故ケイ・コバヤシ氏は、戦前に渡米して、大戦が始まると日本人を隔離するための収容所に入れられていましたが、徴兵で軍隊に入り、戦後にGHQの通訳として来日しました。日本人から「民主主義って何ですか?」とよく質問され、答えられなかったそうです。当時の彼の住所は、なんと”収容所”だったのですから!

 私の認識では、1945年頃のアメリカは、まだまだ人種差別の酷い社会でした。キング牧師が暗殺されたのは68年です。GHQで日本の憲法草案を担当したスタッフは、母国もこんな民主主義の国になって欲しいと願いながら作成したのだと私は思います。

 ヨーロッパでは、民衆が血を流して(革命を起こして)自由/権利を獲得しましたが。日本は、GHQが民主主義を押し付けたのです。第三章の内容が、既に古くなったと言えるほど、日本の民主主義化は進みました。憲法を現状に会う様に改正しようと言う運動が起こらないのは不思議ですね!

【御用組合の禁止】
 第28条は、〔勤労者の団結権及び団体行動権〕についてです。憲法が制定された頃は、労働組合は元気過ぎるほどでしたが、段々と御用組合が増えてきて、大人しくなりました。法律で御用組合は禁止していますが効果が有りません。憲法に明記したら、『○○会社は憲法違反!』とマスコミが書き立てますから、効果覿面です。

 御用組合を禁止する労働組合法は、1949年に制定されされました。皮肉にも法律制定後に御用組合化が進み、現在は大手企業の労働組合の多くが御用組合になっています。(会社の締め付けの程度はまちまちの様ですが。)企業の不正が時々発覚してニュースになりますが、不正が起こる原因の一つは御用組合の存続ではないかと私は見ています。

 私が長く勤務した会社の組合は、典型的な御用組合でした。表立って組合を批判する事はタブーになっていました。(若い時に組合を批判したため、その時点から定年退職に至るまで、昇級が完全にストップした方を知っています。) 会社と組合がほぼ一体ですから、会社の不正を見ても発言出来ない堅固な社内風土が出来てしまっていました。近年も不正が発覚し、経営者は『コンプライアンス(法令順守)』を叫んでいますが、御用組合はそのままです。きっと、また不正が発覚して株価が下がります。

【請願権】
 第16条で請願権が認められていますが、政府や地方公共団体が請願をどのように処理しなければならないとは書いていません。「請願書の審査、対応については、別途定める法律による」としては?と思います。

 昔、知人が国会の請願書の担当をしていました。彼の話しでは、「提出された請願書は、請願者の数を記載した紙と一緒に束にして保管するだけだ」と言っていました。「国会議員が目を通す事は無いので、請願書を出しても効果は期待出来ませんよ!」と言っていました。それでも、私は何回も請願書に署名しました。

【通信の秘密】
 第21条の2 :通信の秘密は、これを侵してはならない。

 後述の第34条(弁護士)と第38条(証拠)を厳密に適用したり、更に改善する方向に憲法や法律を改正すると、警察や検察の取り調べが難しくなると予想します。最近、”司法取引”が認められる様になりましたが、巧妙な組織犯罪が増加していますから、”通信の傍受”や”おとり捜査”などについて検討すべきと考えます。先ずは、欧米の民主主義国で認められている捜査方法を勉強してはどうでしょうか?

(余談) 厳しい取り調べを受ける覚悟が必要ですが、中国に行かれたら、ホテルの部屋で,スマホで『六四天安门事件』と発信してみてください。30分後にはドアの外に公安(警察官)が立っている可能性が有る様です。こんな社会にはなりたくないですね!

【性同一性障害者への配慮】
 第24条は、〔家族関係における個人の尊厳と両性の平等〕です。性的にノーマルである事を前提とした内容で、性的少数者には配慮していません。

 台湾は今年(2019年)に、同性婚を認める法律を制定しました。日本も検討を始めるべきです。日本では、男性が、手術で性器を除去したら戸籍の性別を変更出来る様にはなったようです。手術費用を国が出すとか、色々検討/改善する必要がある様です。

(私は性的少数者を理解出来る様になりました!) 1980年前後に、私は東京本社に勤務していました。気心の知れた友人三人で、月に2~3回、東京ならではと言う数軒の呑み屋で飲みました。その内の一軒の話しです。 田町駅の海岸の近くに、倉庫をリフォームした様な広い店が有り、時々行きました。店に入ると長いカウンター席が有って、その後ろに結構広いスペースが設けられていました。スペースの周りにテーブル席が有り、一番端の席に私達は何時も座りました。男性は普通の男の服を、女性も同様でした。時々、皆で楽しそうにダンスを始めます。人生を楽しんでいると言う雰囲気で、見てる私達も楽しくなりました。

 私は考えてしまいました。『東京にしては安い!ちょっとしか注文しないのに、長居しても文句を言われません。どうして?この店はやって行けるのか?多分、性的少数者に理解の有る金持ちがオーナーなのか?』などと考えました。

(余談) 数年後に読んだ本に、どの民族にも性的少数者が同じ様な割合で存在すると書かれていました。著者の見解は、『性的少数者には子供が出来ないが、兄弟姉妹の子供の養育に参加するので、その家族の子供の生存率が高くなる』でした。性的少数者は恥ずかしい存在では無く、むしろ人類にとっては有益だったのでは、と私は思います。

【義務教育】
 第26条は、〔教育を受ける権利と受けさせる義務〕についてです。2項で義務教育は無償となっていますが、この点に少し意見があります。

 保育園と幼稚園も教育機関と定義して、無償にすべきです。教育内容が日本の方針にそぐわない教育機関には適応しないと明記すべきです。例えば、「外国が日本に設けた教育機関に、日本の教育方針は押し付けないが、補助金は出してはならない」と明記すべきです。朝鮮学校への補助金の可否は、裁判所が判断するのでは無く、法律で明確に規定すべき事案だと思います。

【取り調べには弁護士が立ち会う】
 第34条は、〔抑留及び拘禁の制約〕についてで、『・・・、直ちに弁護人に依頼する権利を与えなければ、抑留又は拘禁されない。・・・』となっています。

 被疑者が要求した時は、弁護士が取り調べに同席して行うと明記すべきです。更に、取り調べ中の録画や録音についても明確に規定した方が良いと思います。

【自白が唯一の証拠では罪に問えない】
 第38条は、〔自白強要の禁止と自白の証拠能力の限界〕についてで、『・・・、② 強制、拷問若しくは脅迫による自白又は不当に長く抑留若しくは拘禁された後の自白は、これを証拠とすることができない。③何人も、自己に不利益な唯一の証拠が本人の自白である場合には、有罪とされ、又は刑罰を科せられない。』となっています。

 この規定があるのに、自白しないと長期間抑留されているのが現状の様です。籠池夫妻は、300日ほども拘留されました。『不当に長く』と曖昧な表現に問題があると思いませんか?「別途定める法律で、逮捕容疑によって最長の抑留/拘禁期間を定める」と追記する案はどうでしょうか?

 現行犯か証拠が無ければ逮捕しない。取り調べは”補助的なもの”とすべきです。曖昧な証拠で、逮捕状を発行している裁判所にも問題があります。

【個人情報の保護範囲と限界の明示】
 GHQが憲法草案を作成した1945年には、アメリカでも個人情報を保護する考え方は一般的では無かったと思われます。現在では、国民の重要な権利の一つになっています。マンナンバーが導入され、情報化が急激に進んで来ていますので、憲法に個人情報保護に関する規定を設けた方が良いと考えます。

【スパイ罪の新設】
 日本はスパイ罪の無い、非常に珍しい国だそうです。国家機密だけで無く、企業秘密を探る、日本人のスパイ組織が存在します。『スパイに関する法律を制定しなくても、現行の法律で処罰出来る』と主張される方がおられましたが、私はその意見には賛成しません。

(余談) 私は、研究/開発部署に長く勤務したのですが、若手の部下に産業スパイが2回接触してきました。1回目は実在の専務の名前を騙って、「○○の開発はどうなっているのか?」と言う電話でした。若い社員は専務に会ったことも、声を聞いた事も有りませんから簡単に騙せます。その時は、私が席にいたので、電話に代わって出たら切れてしまいました。

 2回目は、帝国データバンクの社員と名乗る男性が、若手社員に面談を申し込んできました。重要でない顧客との面談は広い社員食堂のテーブルを活用していました。事前に話しても良い範囲を指示しておき、私は別の社員と近くの席で打合せをしている振りをして、二人の様子を観察しました。偽社員(スパイ)だと事前に分かっていましたが、若手の勉強になると思ったのです。

【フェイクニュースによる世論操作】
 匿名で、殆ど金を掛けずに、簡単に情報/意見を発信出来る時代になっています。敵を陥れる為に、噓の情報を流す事件が世界的に蔓延しています。民主主義を覆す可能性の有る、重大な問題です。早急に、個人の自由とのバランスを考慮した対策を検討する必要が有ります。

日本国憲法 (その2)

2019-05-04 12:14:48 | 天皇制
 今回は、天皇制についての私の考えを書きます。1970年頃に私は大学生でしたが、当時は学生運動がまだ盛んで、左寄りの学生が多かったです。友人に一人だけ、一家で毎年正月に参賀に行っているのがいました。彼は、かなり孤立していて、多分友人と呼べるのは私だけだったと思います。大学で天皇を崇拝している様な話は出来ない時代だったのです。

【日本国憲法・第一章 天皇】
 GHQの憲法草案でも、天皇(The Emperor )に関する規定は第一章です。その内容は、ほぼGHQの草案の翻訳になっています。

 私は、憲法の第1条に規定されている『象徴天皇』とは、どういう意味なのか?未だに理解できません。上皇明仁(平成天皇)陛下は、真面目な方でしたから、身をもってその意味を具現化されようと努力されたのだと思います。

憲法の第1条の原文 :天皇は、日本国の象徴(symbol)であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存在する日本国民の総意に基く。

(私の解釈) GHQは、『天皇制は存続させるが、何としても帝国憲法の絶対的権限を有する天皇は廃止しなければならない』と考えたと思われます。GHQは、天皇=The Emperor としましたが、絶対的権限の無い存在にするために、知恵を絞って”symbol”にしたのだと思います。 "Emperor"は、王達(kings)の上に立つ者(king of kings)の意味です。(天皇は、日本独自の称号です。The Emperorは普通は”皇帝”です。現在、世界でThe Emperorの称号に該当するのは、日本の天皇だけになっています。)

【私は天皇になりたくない】
 貴方は天皇や皇太子になりたいですか? 私は、成りたく有りません。私は、高校、大学、就職先、職種(設計、研究、開発)、結婚相手、出向先等々、全て自分で選択して、思う様に生きて来ました。楽しい人生でした。皇室典範では、皇族の男子が結婚する時は皇室会議の承認が必要です。就職に関する規定は皇室典範には有りませんが、実際は制約があって難しいと思われます。言動が常に監視され、報道されます!そんな窮屈な生き方はしたく有りません。

 現在の天皇制が有る方が良いと思いますか? 廃止すべきと思われますか?私は自分がやりたくない事を、他人には押し付け無い主義です。その意味で、天皇制は無い方が良いと考えています。(共産党の反対理由とは全く異なります。)

(余談) ある機械の展示会に、私の勤務していた会社が機械を数点展示しました。その内の1機種は私が開発中の機械でした。秋篠宮殿下と紀子殿下が、来られる事になりました。事前に、どのブースに立ち寄られるか通達が有り,私達のブースは予定に入っていませんでした。責任者がブースの前に整列して、両殿下が通過されるのを待っていました。急に私達のブースに来られて、私の隣に立っていた(100kgを優に超える大男の)責任者に質問されたのです。数分経って、両殿下が立ち去られたのですが、大男が気を失ってしまったのです。両殿下が見えなくなるまで、私は必死になって彼を支え続けました。気が付いた彼は、「何を言ったか全く覚えていない」と言うので、私は「上手に説明されていましたよ!」と慰めました。この時、皇室は重い!重い!存在なんだと、痛感しました。(掛け言葉です!)

【皇室典範】
 1889年に旧皇室典範が制定されました。旧日本国憲法と旧皇室典範は、対等で特別な法律でした。旧皇室典範は皇族会議及び枢密顧問でのみ論ずる事が可能だったのです。(衆議院と貴族院では審議出来ませんでした。)

 新皇室典範は、1947年5月3日に新憲法と同時に施行されました。新憲法の第2条に『・・・国会の議決した皇室典範の定めるところにより、・・・』と規定されていますので、皇室典範は国会で改正出来る事になったのです。

【皇位継承資格】
 憲法では、皇位の継承については”世襲”としか規定していません。詳細は皇室典範で定める事にしたのです。不都合な状況になれば、国会で皇室典範を改正すれば良いとしたのです。

 皇位継承について、雁字搦めの規定を設けた様に思われる方がおられますが、新皇室典範は旧宮家が存在した時点で審議され、現在の様に皇位継承者が激減するとは誰も考えていなかったでしょう。つまり、旧宮家がそのまま存続していたら、皇位継承者は多数おられたのです。

★ 世襲 ;憲法・第2条
★ 皇統の男子 ;皇室典範・第1条
★ 皇族に皇位継承の男子がいない時は最近親の系統の皇族;第2条・〇2
★ 嫡出の皇子及び嫡男系嫡出の皇孫;皇室典範・第6条(正室の子供)
★ 天皇と皇族は養子をとってはならない;皇室典範・第9条

【旧宮家の廃止】
 新しい皇室典範が制定された時点では、旧宮家(11宮家)は存続していました。GHQが皇室の財産を国庫に収納させました。更に、国家予算が窮乏していた為に、皇室費を増額出来ませんでした。その為に、11宮家は自主的に皇籍を離脱したのです。(GHQの直接の命令によって離脱したのでは有りません。)

(補足) 明治末から国庫から皇室に支出していた金額は、ほぼ一定で450万円/年でした。皇室は山林、農地、有価証券等の皇室財産を所有していたので、その財産から皇室費の大半(約2,000万円)を賄っていたのです。GHQの命令で皇室財産が没収(?)されたので、11宮家を維持する為には、国庫からの支給額を増額する必要があったのです。1955年頃には、日本は少し豊かになっていましたから、11宮家を維持する金を捻出出来たと思われます。その時、皇族への復帰をお願いしていたら、現在の問題は無かったでしょう!

(余談) 皇室典範の第11条の規定に、皇太子及び皇太孫以外の皇族の男子は、自分の意思又はやむを得ない事情が有る時は、皇室会議の議決によって皇族を離れる事が出来る事になっています。この規定によって、旧宮家は皇籍を離脱したのだと思います。

【女系天皇制】
 皇室典範では女性天皇は認めていませんが、女系天皇制容認論を主張している方も多数おられます。現時点(2019年5月4日)では、該当する女性の皇族は六名しかおられません。

 近年、男女平等の観点で女系天皇制を賛成する方が増えている様ですが、私は『女系天皇制を認めなかったら、まだ男尊女卑の社会が続いている』とは思いません。天皇制は、神話時代から永遠と続いて来た事に”意味/重み”が有ると思うのです。世間と皇室は同じ様に議論すべきでは無いと思うのです。私の常識では天皇制は矛盾だらけですが、天国/極楽の様な夢の様な別の世界なのだと考えたら、怪しい点が有っても良いと考えています。祇園祭の様な物だと考えたら、現在の常識で云々するのでは無く、多少馬鹿らしくても出来るだけ/徹底的に昔からの習慣に従った方が愉快だと思いませんか。(少し不謹慎でした、お詫びします。)

★ 元号 :元号は中国の王朝の権威を示す物の一つであり、属国が勝手に元号を決める事は禁止していました。 日本は遠い島国ですから、(内緒で)645年から元号が制定されました。学校で学んだ『大化の改新』の”大化”が最初の年号です。以来1,400年近く伝統を守っています。本家の中国は1911年に廃止しています。(現在、世界で日本だけ続けているのです。) 私が50年程前に入社した会社は既に西暦を使用していました。私は歴史が趣味の一つですから、西暦で考える習慣になっています。将来、元号が日常では使用されなくなると予想しますので、元号の制定は良いとしても、公式文書での使用は止めるべきだと思います。 (今年のカレンダーには、元号表記は省略されています。気が付かれましたか?)

★ 三種の神器 :天皇は三種の神器(鏡、玉、剣)を継承される事になっています。”剣璽等承継の儀”は男性だけで執り行われます。今回のTV放送を私は見なかったのですが、慣例に従って今回も男性だけの儀式だった様です。私が予想していた通り、女性差別だと言う批判が出ました。三種の神器を受け継がなかった天皇もおられたので、この儀式を廃止しても良いと思います。女系天皇制になった時は、女性皇族も列席出来る様にすべきです。

【私の提案】
 私は、緑の多いい自然豊かな山々が好きで、日本に生まれ/育って幸せだったと思っています。そして、何よりも日本の伝統文化が好きです。伝統文化と天皇制は密接な関係が有ると思いますが、天皇制を積極的に擁護する立場(思想)では有りません。

 我が国の国民の多くは天皇制の存続に賛成している様ですから、敢えて私の推奨案を提示して置きます。

推奨・第1案 :旧宮家の中の若い男子で、皇族に復帰しても良いと仰って頂ける方を探して、宮家を復活させるのが良いと思います。将来、天皇を輩出する事になる可能性が有りますから、”帝王学?”を学んで頂く必要があります。(竹田恒泰氏の様に、自由/活発に言いたいことを言う様では困ります!) この案を採用するの場合は、宮家の数を制限する事を考えておく必要があります。(現在の皇室典範は”永世皇族制”ですから、旧宮家が復活すると、遠い将来には宮家が多すぎる事になるかも知れません。)

(第1案の補足) 皇族に支給される給与(?)は余りにも少ないと思いませんか?体面を保った、それなりの日常生活を送って頂く必要が有りますが、現在の金額では皇族に復帰しても良いと言って頂ける方がおられると思いません。

推奨・第2案 :女系天皇を認める。この案は、伝統に反する案ですが、憲法を改正する必要は有りません。(皇室典範の大幅な改正は必要ですが。)

(第2案の補足) 女性の皇位継承者で一番お若い愛子殿下も、2001年のお生まれです。皇室典範では、女性の皇族は皇室会議に諮ること無く、結婚する事が出来、結婚すると皇族では無くなります。要するに、時間が余り有りません。第2案を採用するにしても至急結論を出す必要があります。

(余談) 戦後の我が国の政治家は、『臭い物には蓋をする』スタンスが多かった様に思います。2006年に悠仁親王がお生まれになる前に、小泉内閣では皇位継承のルールの変更について議論していました。悠仁親王が誕生されると、急に『蓋』をしてしまい、今日に至っています。上皇明仁(平成天皇)陛下の様になって頂くためには、”帝王学?”が必要ですよ!早急に、議論を復活し、結論を出す必要が有ります。残念ながら現在の政治家は、『この問題は面倒だから放置しておこう!その内、女性の皇位継承者(?)はいなくなり、選択の幅が狭まるから、その時に考えれば良い!』と言うスタンスです。 『もしかしたら、天皇になれと言われるかも知れない』愛子殿下の身になって考える必要が有ると思いませんか!