SMILES@LA

シェルターからやってきたミックス犬のニコとデカピンのニヤ。どちらの名前もSMILEの犬姉妹の思い出を綴ります。

長寿の遺伝子

2022-03-08 00:37:10 | まじめな話
これは2007年に撮った写真で、この子は公園でよく見かけていたジャーマンシェパードのサブーちゃんです。

サブーちゃんはこの時17歳(推定)で足取りはかなりヨボヨボでした。
飼い主のおじさんはサブーちゃんのことをとても可愛がっていたけれど、今にして思えば大雑把な飼い方だった😅 

いつも自然と同じ時間に公園に集まる犬仲間とフードや病院の話をしたものですが
サブーちゃんの飼い主さんは「スーパーでその時安くなってるフードを買うよ」なんて調子でした。

この写真を撮った1ヶ月くらい後にサブーちゃんは虹の橋を渡って行きました。
保護犬だったから年齢は推定で、17歳というのは多少の誤差はあるかもしれないけれど、それでも十分に長寿だった。

ニコもニヤも15歳で見送った私はサブーちゃんのことを思い出して羨ましく思ったりしています。
正直に言うと、ニコもニヤもあんなに健康に心を砕いて来たのに早すぎないか?と言う思いもあります。

でも一方で、食事や生活に気を配ったから長生きするなんて単純なものではないことも承知しています。

「おかーさん、あいかわらずグジグジ言ってるのね」

まあね、ニコとニヤのことは多分一生グジグジ言いながら思い続けるよ。

これは去年の7月に「犬のココカラ」に書いた記事です。
犬のエイジング(加齢)についての研究って、この数年ですごい勢いで増えています。

でね、↑の記事の中にも登場しているハンガリーのエトベシュ・ロラーンド大学がエイジング研究の予備研究として小規模な調査結果を報告しているんですよ。
22歳と27歳という飛び抜けて長寿の2頭の犬のDNAを完全配列決定して解析したら、一般的には見られない遺伝子変異が見つかったというもの。



もう一つ犬のココカラの記事に登場するアメリカのワシントン大学のドッグエイジングプロジェクト。
このプロジェクトに登録している3万頭以上の犬の中から目立って長寿な犬のDNA解析をする予定なんだそうです。



ワシントン大学の方はまだ調査が終わっていないけれど、人間にも長寿遺伝子と呼ばれるものがあるし犬にあっても不思議じゃない。

平均的な(または中央値の)生存年数を大きく超えて生きる犬は、遺伝子が果たしている役割が大きいんですよ。


「むずかしいこと言ってないで寝た方がいいよ〜」

長寿の遺伝子という言葉を聞くと、いつも最初にサブーちゃんが頭に浮かびます。
ニコもニヤも長寿の遺伝子は持っていなかったようだけど、こればっかりはしょうがないものね。

ドッグエイジングプロジェクトは犬の老化や加齢について面白い研究をたくさん発表しているので、また紹介していきますね。

今日のニコニヤは2011年2月です。
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リンクだけど大事なことなので

2022-01-20 01:11:05 | まじめな話
今ペットフード原材料シリーズでLOTUSを取り上げて書いているのですが
書いている途中で「これはどういうこと?」とか「念のために」がいっぱい出てきて調べものばかりでちっとも進みません😅 

でも明日こそはアップするぞ!

というわけで、最近書いた記事のリンクを貼ってお茶を濁します。
「オチャを二ゴス?」

日本語の表現なんですわ、クロネコねーさん。
でも大事なことなので、たくさんの人に知っておいていただきたいからね。

お時間のある時にでも読んでみてくださいね〜。
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犬の希望と悲観

2021-11-14 23:52:56 | まじめな話
犬のココカラの新しい記事がアップされたので紹介させてくださいね。

この「犬を悲観的にする」というの、しつこいくらいにあちこちに書いてるんですけれどね。
それくらい、できるだけ多くの人に浸透するといいなとおもっています。

トリーツなどを使った報酬ベースのトレーニングは一般的になりましたが
トリーツを適当に省いちゃったり、「必要に応じて」罰を使ったりすることは
普通にまかり通っているのも多く目にします。

そういうことが続くと犬は日常生活に悲観的になってしまうの。
犬の悲観的とか楽観的というのは上のリンク先に詳しく書いているので、興味のある方はご覧くださいね。


ニコとニヤのことは思い出すと反省することがいっぱいあるけれど
2匹とも間違いなく楽観的だった。そこはちょっと安心します。
「世界中がみんなあたしを好き」
「いつも美味しいものがニコを待ってる」


トレーニング方法について書いたものも貼っておきますね。



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アメリカの犬の話のブログ更新と愚痴グチ

2021-04-21 23:31:00 | まじめな話
先日Yahooニュースで、沖縄県の那覇市が犬の殺処分ゼロを達成したという報告を読みました。

見出しを見ただけで「ああ...」と暗い気持ちがよぎったのですが
記事を読んだら予想通りでガックリしました。

「引っ越しで飼えないなどの理由では引き取りを拒否して
 終生飼育や引き取り手を探すよう説得した」と
まるで良いことのように書かれていましたが
飼えない言うてる人に終生飼育しなさいって
ものすっごい無意味ですよね😩 
こんな決定をする行政って動物のネグレクトや
不法な遺棄があっても数字のゼロしか追求してない。

こんな指示を受ける職員さんも気の毒だし。

コメントつけてる人も「素晴らしい」とか褒めちゃってるし
いやいやそこは褒めるとこじゃないよと😣 

そのニュースのことがあったのと、
ちょうど先月ロサンゼルス市がNO KILLシティになったという
ニュースのことを書こうと思っていたので
「Dogs in the U.S アメリカの犬たち」のブログをアップしました。



「あいかわらず前振りが長いわ
 ところでリンク先のおもしろ顔のニコちゃんみたいな子って
 あたしのシェルターメイトじゃなかったっけ?」


Yahooニュースの記事を読んだ人のコメントで
「でも犬を連れて来た人の説得ってどうすればいいんだろう」
というのを見かけたので、関連の過去記事もアップしました。


「あたしもシェルターに連れていかれたわ〜」

でもそのおかげで、おかーさんはニヤに会えたから結果オーライだよ。


決して楽しい話題じゃないし、役に立つ情報でもないんですが
多くの人に考えていただけたら嬉しいです。
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この犬種が罹りやすい病気は?

2020-12-02 23:55:37 | まじめな話
犬種図鑑などを見ていると「この犬種が罹りやすい病気」という項目が必ずありますね。

その代表的なものがラブラドールなど大型犬の関節障害です。
「ニコも関節が痛いときあるよ!」

関節障害(股関節形成不全や前十字靭帯断裂など)が代表的ですが、これらの病気の
遺伝的要素を調査した研究が発表されています。

日本語で短くまとめて記事にしてあるのでリンクを貼っておきますね。

ある犬種が罹りやすい病気って、決して避けられない運命ではないんですよ。
人間の手で選択育種された過程で発生した障害は、人間が手を尽くして減らさなくてはいけない。
いい加減な自家繁殖やパピーミルがいけないことの理由の1つがこれです。

病気が発症した個体をスクリーニングして繁殖に使わないようにするだけで
後の世代の病気の発症を予防することができます。

それを実現したのがこの試みとリサーチ。


「読んでみてね」
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