SMILES@LA

シェルターからやってきたミックス犬のニコとデカピンのニヤ。どちらの名前もSMILEの犬姉妹の思い出を綴ります。

知らない犬種がいっぱい

2023-07-15 01:56:59 | 犬のおはなし
また他に書いた記事のリンクですみません。
でも今日のメインはお知らせではないんです。

とりあえず記事はこちら
コリーやシェパードなどの牧畜犬種やレトリーバーやポインターなどの猟犬種は人間と協力して作業をしますよね。
反対にテリアやサイトハウンドは人間の指示を受けずに自立して作業をします。
この協力作業犬種と自立作業犬種の社会的学習の違いについて、ハンガリーのエトヴェシュ・ロラーンド大学が行なった実験について書いています。

で、記事の中では「牧畜犬種やガンドッグなどの協力作業犬種」「テリアなどの自立作業犬種」と、犬種についてはサラッとしか書いていません。
なぜかと言うと、この実験に参加した犬種が知らないものだらけで具体的に書くと混乱しそうだったから。

ハンガリーの研究機関なのでハンガリー原産の犬が多くて面白いんですよ。

実験参加犬のうち協力作業犬種に分類されたのはこちら
ジャーマンシェパード、ムーディ、ボーダーコリー、プーミー
ハンガリアンビズラ、ラブラドール、ブービエデフランダース、
コリー、オーストラリアンシェパード、ゴールデンレトリーバー
シェトランドシープドッグ、ワイマラナー、ブリアード、
カーディガンウェルシュコーギー、タービュレン、

そして自立作業犬種に分類されたのはこちら
アイリッシュテリア、ダックスフンド、トランシルバニアンハウンド
ホファヴァルト、ピットブルテリア、バセットハウンド、ガルゴ、
ヤクーチアンライカ、ケアンテリア、フォックステリア、
ジャックラッセルテリア、コモンドール、ハンガリアングレーハウンド、
ウエストハイランドホワイトテリア、ポーリッシュグレーハウンド、
ボルゾイ、シベリアンハスキー、

ね?馴染みのない名前が多いでしょう?
私が知らなかった名前を太字にして、画像を探して来ました。


ムーディ(またはムディ)はこういう犬。
ハンガリー原産の中型の牧羊犬だそうです。
オオカミが羊の毛皮を着ているように見える😄 
Hondenras Mudi.jpg
By Vulpes at Dutch Wikipedia - Transferred from nl.wikipedia to Commons., Public Domain, Link


こちらはプーミー(またはプミ)
やっぱりハンガリー原産の中型の牧羊犬です。
ハンガリーの犬って毛がモシャッとした感じが多いのかしら😁 

Pumi 2.jpg
By No machine-readable author provided. Caronna assumed (based on copyright claims). - No machine-readable source provided. Own work assumed (based on copyright claims)., CC BY-SA 3.0, Link


こちらはブリアード
フランス原産の大型犬で、牧羊犬の他に家畜の番犬でもあるそうです。
AnsPixによるPixabayからの画像


そしてここからは自立作業の犬たち。

アイリッシュテリア
中型のテリアで、テリア種の中でも最も古い犬種だそうです。
並外れた狩猟欲が特徴。
congerdesignによるPixabayからの画像



トランシルバニアンハウンド
ルーマニアまたはハンガリーのトランシルバニア地方原産のセントハウンド。
貴族の猟犬として飼育されていたんですって。

Erdelyi kopo VadaszNimrodSzeder01.jpg
By Lnko2323 - Own work, CC BY-SA 3.0, Link



ホファヴァルトという犬種はこちら
一見するとレトリーバーみたいですが、自立作業犬種なんですねえ。
ドイツで家畜を守る番犬として飼育されていた犬種だそうです。
The three colours of the Hovawart.jpg
By Oxborrow - Own work, Public Domain, Link


ヤクーチアンライカ(名前だけ聞いても犬と認識できない😅
ロシア原産のソリ犬で、とても古い古代犬種だそうです。
スピッツ系で樺太犬にも似ていますね。

Yakut laika.jpg
By Ajarvarlamov - Own work, CC BY-SA 3.0, Link



そしてコモンドールという犬種がこちら。
モップドッグとも呼ばれるプーリーとよく似ていますが
プーリーは中型の牧羊犬であるのに対してコモンドールは大型の家畜番犬。

Komondor delvin.jpg
By Nikki68, CC BY 2.5, Link


知らない犬種のことも興味深いなあと思ったんですが、ヤクーチアンライカやハスキーなどソリ犬は自立作業に分類されるんだというのも面白いです。

犬ゾリって人間の指示よりも犬の判断がメインなんですね。

犬の研究、難しくて頭がこんがらがることも多いけれど興味深いことがいっぱいあって面白いです。
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犬の本2

2022-02-18 01:00:39 | 犬のおはなし
前回に続いて、BBCサイエンスフォーカス誌が薦める犬の本7冊の後半です。

こちらはカナダの獣医師ブルース・フォーグル博士の著書です。
  獣医学と動物行動学の面から犬のことを解説している本と言えばいいかな。
1995年に出版されたのですが、この分野の定番書籍のひとつです。
何がすごいって1995年に「犬に罰を与えてはダメ。トレーニングは報酬ベースで」と書かれているんですよ。

Amazonでは中古品しかないのが残念。日本語のKindle版もないんですよ。
でもフォーグル博士の他の著書はたくさん日本語に翻訳されています。
犬版「家庭の医学」的な本は高価ですが、持っておく価値はあります。
 
こちらは英語のKindle版。
 
次のこれはこのリストの中では異色の一冊。
イギリスのテレビタレント、ステファン・ゲイツ氏の著書です。
著者は科学者ではないですが、書かれている内容は科学的です。
何しろタイトルがDogology=犬学ですからね。 
科学的と言ったすぐ後にナンですが、非常にくだらない(褒めてる)疑問を挙げて犬を読み解いています。
例えば「どうしては犬はオナラをするのに猫はしないの?」
「犬はなんでウンコする時に人の顔をじっと見てるの?」
「犬ってオオカミの可愛いバージョン?」

残念ながら日本語に翻訳されていないのですが、Kindle版の洋書が読めます。

最後は動物行動学者でドッグトレーナーでもあるザジー・トッド博士の著書。
 他の6冊に比べると、犬のトレーニングについて実用的なことが書かれています。
トレーニングのテーマは犬をハッピーにすること!
獣医師や動物心理学者へのインタビューに基づいてトッド博士が分かりやすく解説。
残念ながら日本語訳が出ていないのですが、英語のKindle版が読めます。

ザジー・トッド博士は「コンパニオンアニマル・サイコロジー」というサイトを運営しています。
犬だけでなく猫や他の動物の心理学をテーマにしたサイトでオススメです。
サイトだから翻訳アプリなどでも読み易いし、写真も綺麗で楽しいです。。



「みなさん、おもしろそーな本はありましたか?」


↑のニコは2017年でーす。
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犬の本

2022-02-16 02:55:54 | 犬のおはなし
先月、イギリスの雑誌BBCサイエンス・フォーカス誌のサイトで「犬への理解を深めるための7冊の本」という記事を見かけました。

犬を迎える前や迎えた後に、トレーニングの本を読んでみたことがある方は多いと思います。でも内容が難しくて頭に入ってこなかったという経験はないでしょうか?

犬のトレーニング方法って科学的できちんとしたものほど独特の用語が多いです。聞いたこともない長いカタカナの言葉だったり、日本語に訳した用語も日常生活で使わない言葉だったり。

そういった用語をネットで調べてみてもやっぱりピンと来ない。
そういう場合には「急がば回れ」で犬がどんな生き物で、何をどんな風に感じているのか、
どういうシステムで物事を学習するのかという根本的なことから知ったほうが早いかもしれません。
犬についての知識が増えた上で、トレーニングの方法を学ぶと何故そうするのかという理由が理解しやすくなります。

サイエンス・フォーカス誌で紹介されていた書籍はまさにそういうことを助けてくれるものでした。

日本語に訳されているものもあるので、ここで紹介しますね。

初っ端から日本語訳のない本ですみません。
 ドッグビヘイビアリストのマット・ワード氏の著書。
犬の五感やケアの方法、トレーニングなどについてイラストでわかりやすく説明しています。
可愛いイラスト中心で読みやすいのでイヌスキーさんの英語学習にも最適です。

次、オーストラリアの動物行動学者クライブ・ウィン博士の著書です。
犬の行動や学習の基本は彼らの「愛する能力」から来ているというテーマで書かれています。
サイエンス・フォーカス誌のイチオシの本でもあり、私も注文しました。
ウィン博士は アメリカのアリゾナ州立大学ケーナイン研究所の設立者でもあります。

次はまた日本語訳のない本なのですが、これすごく面白そうです。
動物行動学者ジョン・ブラッドショー博士の著書です。
 この本は犬のことではなく動物人類学に基づいて、動物との関係を通じて人間のことを考えたものです。
「人間はなぜペットを飼うのか?」「なぜ一部の動物だけがペットとして受け入れられるのか?」「害虫は?家畜は?」などが語られているそうです。
ブラッドショー博士はイギリスのブリストル大学の動物人類学研究所の設立者でもあります。

ブラッドショー博士の他の著書は日本語訳が出版されています。
これも犬のことを読み解く本の定番になっています。
 

次は犬の認知研究の第一人者の一人アレクサンドラ・ホロウィッツ博士の著書。
犬がどのように物事を学習し理解するのかを知るのに必読の書だと私が思っている一冊です。
これはトレーニング本ではありませんが、この本を読むとトレーニングへの理解が深まります。
 
ホロウィッツ博士の著書は日本語訳も複数あり、どれもお勧め。
 
 長くなったので次回に分けますね。

「サボってないで続きも早くアップしなさいね」

はいニヤ様、その通りでございますね。
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リリーさんのブギー

2020-10-20 23:27:20 | 犬のおはなし
このイラスト、2011年から無料で配布されているので、見たことがある人が多いと思います。
犬との正しい接し方の教育のために、無料ダウンロードが許可されています。
Illustration by Lili Chin www.doggiedrawing.net via Flickr

シンプルな線のイラストだけど、犬のポーズや表情がとても的確に捉えられていて
その上とんでもなく可愛いので見ているだけですごく楽しいですね。

このボストンテリア君はBoogieという名前でリリーさんの愛犬です。

今日、リリーさんご本人がツイッターで、ブギー君が亡くなったという報告をされました。
ブギー君はリリーさんと13年を共に過ごしたそうです。

ブログを始めた頃からお付き合い頂いている方々の愛犬の訃報が届くことも増え
その度に寂しさや胸の痛みや、ほんのちょっとの怖さやらがワーッとやって来ます。

でもブギー君はリリーさんの作品の中でこれからも活躍してくれることでしょう。
犬のボディーランゲージ、こういう可愛いイラストだと馴染みやすいですよね。

 薄い小冊子という風情の本だけど、大切なことがギューッと詰まっています。
分厚い本を四苦八苦して読むより、こういう本を何度もじっくり読む方が
頭に入りやすいかもしれません。
 
世界中の人に犬語の世界の案内役を務めてくれたブギー君の魂は天国で元気に駆け回っていることと思います。
Rest in Power Boogie.  

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ズーマちゃん

2019-12-05 23:33:21 | 犬のおはなし

今朝早くにズーマちゃんのママからメールがありました。

「私たちの優しくて賢いあの子が天国に旅立ちました」

2〜3日前に「あと1週間持つかどうか」と獣医さんから言われたと聞いたばかりだったので
驚きはしなかったけれど、私の心にもぽっかり大きな穴が空いたような気持ちです。

1年に何度か、このブログに登場してたくさんの人に愛されていたズーマちゃん。
おうちに行くとトコトコ出迎えてくれて、遠慮がちにフリスビーを持ってきて遊ぼうと誘ってくれたものでした。
うちに来た時は「おばちゃーん」と私に駆け寄って来て、ヤキモチを妬いたニコが怒って喧嘩を吹っかけたのも懐かしいです。

上の写真は今年の春のもの。
去年から何度か大きく体調を崩して、そのたびに覚悟をしてきたけれど
ちゃんと回復して、ごはんを食べて、散歩に行って、日向ぼっこをして過ごしてきました。

先週から急に冷え込んだせいか、急に体力が落ちてしまったようで
でも最後はパパとママに見送られて旅立って行きました。

大型犬の15歳だからね、とても長生きだったし、とても幸せな一生だったけど、寂しいよ。


コメント (8)
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