SMILES@LA

シェルターからやってきたミックス犬のニコとデカピンのニヤ。どちらの名前もSMILEの犬姉妹の思い出を綴ります。

煙とニコニヤは高いところに上りたがる

2019-01-31 23:49:43 | ニコとニヤの日常
ニコもニヤも上り坂のある公園やトレイルに散歩に行くと、上へ上へと行きたがる傾向があります。


「あっちに行こう!上へ行こう!」


「高いところから下を見下ろすの気持ちいじゃない?」

やっぱり上から目線が好きなんですね、ニヤ様。


ニコなんて階段は絶対に登らないと気が済まないですからね。

「おかーさん早く来て!」


ちょっと目新しい物にもとりあえず乗っかる。

「一段高いステージってあたしにピッタリじゃない?」

そういうところに立つと一際偉そうだよね。

煙とナントカは高いところに上りたがると言うけれど、ニコとニヤもだよね〜。


「えっ!?」


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「なんか失礼なことを言われたような」「気づくのが遅い!」
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ドッグフードの原材料を見てみよう〜K9ナチュラル

2019-01-29 22:45:47 | ドッグフード原材料シリーズ
ドッグフード原材料シリーズ3回目です。

今回はK9ナチュラル。ニュージーランド産のフリーズドライタイプのフードです。
ケーナインナチュラル ドッグフード フリーズドライ ラム・フィースト 500g(2kg分)

K9ナチュラルジャパン


フリーズドライタイプのうち、ラム、ビーフ、チキンを取り上げました。

「ワクワクワクワク」


ラム
 子羊肉(人間食用の家畜から生産される)、レバー(子羊)、心臓(子羊)
グリーントライプ(子羊)、血(子羊)、卵、脾臓(子羊)、腎臓(子羊)
骨(子羊)、ひまわり油、フラックスシードフレーク
 昆布、ニュージーランド緑イ貝、かぼちゃ、ブロッコリー、カリフラワー
キャベツ、硫酸カリウム、乾燥昆布、りんご、洋なし、塩化ナトリウム
ビタミンE、プロティネイト亜鉛、プロティネイト鉄、酸化マグネシウム
セレン酵母、プロティネイト銅、プロティネイトマンガン、ベータカロチン
ビタミンB1、ビタミンD3

ビーフ
 牛肉(人間食用の家畜から生産される)、レバー(牛)
グリーントライプ(牛)、腎臓(牛)、心臓(牛)、血(牛)
卵、脾臓(牛)、骨(牛)、ひまわり油、フラックスシードフレーク
 昆布、ニュージーランド緑イ貝、かぼちゃ、ブロッコリー
カリフラワー、キャベツ、硫酸カリウム、乾燥昆布、りんご、洋なし
塩化ナトリウム、ビタミンE、プロティネイト亜鉛、プロティネイト鉄
 酸化マグネシウム、セレン酵母、 プロティネイト銅、
プロティネイトマンガン、ベータカロチン
ビタミンB1、ビタミンD3

チキン
 鶏肉(人間食用の家禽から生産される)、卵、
フラックスシードフレーク、ホキ(白身魚)オイル
 昆布、ニュージーランド緑イ貝、かぼちゃ、ブロッコリー
カリフラワー、キャベツ、硫酸カリウム、乾燥昆布、りんご、洋なし
塩化ナトリウム、ビタミンE、プロティネイト亜鉛、プロティネイト鉄
ひまわり油、酸化マグネシウム、セレン酵母、プロティネイト銅
プロティネイトマンガン、
 ベータカロチン、ビタミンB1、ビタミンD3

ラムとビーフは肉の種類以外はほとんど同じですね。
どちらも人間の食用とされる家畜から供される食材であると説明されています。
内臓肉はビタミン類や微量元素が犬にとって理想的な形で含まれています。
筋肉部分よりもリンを多く含みますが、この製品はリンとバランスを取る骨も含まれています。

グリーントライプはかなり一般的になりましたが、消化途中の草などが入ったままの胃袋です。
内容物は家畜の胃で半消化されているので、消化吸収しやすく乳酸菌なども豊富です。
2022年9月5日追記
本来は犬にとっては消化吸収しにくい植物のビタミン類などが摂取できます。
またオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸をバランスよく含んでいます。
(トライプのオメガ3脂肪酸が犬にとって活用しやすいものかどうか、資料が見つからなかったので、わかり次第また追記します)

血液も原材料に使われているので、Whole(丸ごと全部)に近いバランスが期待できます。

ひまわり油はオメガ6脂肪酸のリノール酸、オメガ9脂肪産のオレイン酸を多く含みます。

フラックスシード フレークは和名では亜麻仁です。オメガ3脂肪酸のαリノレン酸を含みます。
追記
αリノレン酸は体内でEPAとDHAに変換してから活用されるのですが
犬は十分な必要量が摂取できるほどの変換ができません。
そのためフラックスシード はオメガ3脂肪酸の摂取源にはなりません。
フラックスシード には他に食物繊維やミネラル類、抗酸化物質も多く含まれます。

昆布は後に出てくる乾燥昆布と併せてヨウ素の摂取源、また微量元素や繊維の摂取源にもなります。

ニュージーランド緑イ貝、これは関節炎のサプリメントによく使われる材料です。
料理に使われるときはムール貝という名前がよく知られています。
関節炎サプリに使われるだけあって、グルコサミンやコンドロイチンが多く含まれます。
またオメガ3脂肪酸も多く含まれています。

かぼちゃ、ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、りんご、洋ナシ、
かぼちゃの炭水化物と、りんごと洋ナシの糖分がこのフードの数少ない糖質のほぼ全てです。
カボチャやブロッコリーの緑黄色野菜はβカロチンなどの抗酸化物質も多く含みます。
野菜や果物に含まれる水溶性食物繊維は、犬の腸内環境を良好に保つのに有効です。

これらの後に続くのはミネラル類です。

硫酸カリウムは硫酸と塩化カリウムから工業的に作ったカリウムです。
ナトリウムとともに細胞の浸透圧を維持調整する働きがあります。
筋肉収縮をサポートする働きもあり、カリウムが不足すると脚がつりやすいのはそのため。

塩化ナトリウムは塩ですね。カリウムとバランスを取りながら細胞の浸透圧を維持します。
他にも筋肉の収縮、神経の情報伝達、栄養素の吸収などに重要な役割を果たします。

プロティネイト亜鉛、プロティネイト鉄、プロティネイト銅、プロティネイトマンガンの
プロティネイトというのはタンパク化合物のことです。
そのままでは吸収されにくいミネラル類をタンパク質と結合させることで吸収を高めます。
製品によってアミノ酸キレート加工とかアミノ酸複合体と表記されますが、同じと考えてOKです。
亜鉛は細胞の再生や免疫力強化、鉄分はヘモグロビンの成分という大きな役割があります。
銅はヘモグロビンの成分となる鉄の運搬役を担っています。
マンガンは骨の形成や、体内の各種酵素の構成成分となります。

前後しますが、酸化マグネシウム。実はこれ、私には???なんです。
酸化マグネシウムって、便を柔らかくする緩下剤としてよく使われます。
何でそんなものを毎日食べるフードに添加する必要があるのだろうか?
2022年9月5日追記
マグネシウムはカルシウムと一定のバランスを保って摂取する必要があります。
つまりこの酸化マグネシウムは、他のミネラル類同様にフードのミネラルバランスを保つために添加されています。

セレン酵母。セレンは抗酸化作用の強い微量元素です。
酵母に含まれる形態では消化吸収がしやすくなります。

βカロチン、ビタミンB1、ビタミンD3は、大丈夫ですね。
説明が必要ならお申し付けください。

ミネラル類については、一般的にドライフードならこれくらい添加されていても普通なのですが
このフードは加熱していない内臓肉がかなり多く使われているわりに添加が多いなという印象です。
2022年9月5日追記
加熱していない内臓肉、さらに骨が多く使われているからこそ適正なバランスを調整するためにミネラル類が添加されています。

チキンにも共通する部分は多いですが、チキンにはホキオイル(フィッシュオイル )が入っています。
これ犬にとって理想的なオメガ3脂肪酸の摂取源ですね。
(なぜラムとビーフには入ってないんだろう?脂肪分が多くなり過ぎるからかな?)
↑2022年9月5日追記
ラムとビーフにはオメガ3脂肪酸を含むグリーントライプが使われているからですね。

食材に熱を通さずにフリーズドライになっているので、栄養素の損失が最小限に抑えられるのがこのフードの大きなメリットのひとつです。

グリーントライプなどは熱を通すとその利点が激減してしまう食材ですし
食材に含まれる必須アミノ酸、そこから合成される他のアミノ酸も高い吸収率が期待できます。

一般的なグレインフリー(穀物フリー)フードは代わりに豆や芋が使われているのですが
このフードには炭水化物源となるものはかぼちゃのみで、かなり少ないです。
この点は犬によって合う合わないがあると思います。

またラムとビーフはかなり脂肪分が多いです。
これは多分グリーントライプを使っているせいかと思うのですが
グリーントライプという食材の性質と脂肪分の多さから、最初はお腹を下す犬もいるかもしれません。
この点も犬によって合う合わないが大きい部分かと思います。

他のプレミアムフードと呼ばれるものに比べてもかなり高価で
製造方法も特別なものなので、大きな期待を抱いて購入する方も多いでしょう。

低炭水化物や高脂肪がダメだと言うのではなく、上記のような可能性を知っておくと「食べさせてみたらお腹を下した!最高のフードのはずなのになぜ?」と途方にくれるだけではなく、対策を立てやすくなると思うのです。


このフードのデメリットと言えば、一般的に見て価格はかなり高いです。
日本価格でニコニヤの1ヶ月分を計算してみたら5万4千円になりました。
これは無理だわ〜(笑)
体重30kgの大型犬で試算すると、1ヶ月約8万円!!!

でも旅行など特別な時や、トッピング的に使うという方法もありますね。



ここからは、私の個人的な好みの話ですが...。

「あ〜、また最後にケチをつけるのね」

違うって!ケチじゃないの。


K9ナチュラルの日本法人の公式サイトでは、穀類・イモ類・豆類などを
「肉食動物である犬や猫にとって不要な、粘性の高い、ツナギや量増し」」と称しています。

また、原材料の肉に関しては
「病気で死んだ家畜や衰弱した家畜、廃棄部分(ヒヅメ、尻尾、鼻など)も一切使用していません。」としています。

犬は純粋な肉食動物というより肉食寄りの雑食動物です。
炭水化物は無しでも生きていけますが、長年の間に進化した犬の体には炭水化物を摂るメリットもあります。
低炭水化物をアピールするのは良いのですが、言葉の選び方が強過ぎて、かえって説得力が減ってる気がする。

肉に関しても同じ。
病気で死んだ家畜や衰弱した家畜の肉が、他のフードに全く使われてないとは言いません。
でも、これはとても慎重に伝えなくてはいけない事柄で、公式サイトでさらっと1行で書くことではない。
廃棄部分のうちヒヅメは、公式な規定ではミールにも副産物にも含まれないことになっています。
公式な原材料の定義を否定するような書き方は企業のサイトには相応しくありません。
尻尾や鼻、これは入っててもいいじゃないかって思うのですが、まあいいです。

ちなみにオリジナルの英語のサイトでは上記のような記述はありません。
企業の姿勢はそれぞれに戦略あってのことだとは思いますが、私の好みとしてはね、という話。


次回は「キアオラ 」のフードを取り上げる予定。

他にもリクエストがあればコメント欄でお知らせください。



お気軽にどうぞ〜!


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記事アップのお知らせ

2019-01-27 02:17:22 | ごあいさつ/お知らせ
「Dogs in the U.S. アメリカの犬たち」のブログを更新しました。

犬のこと、バカって言う人がバカ!


「何?その小学生のケンカみたいなタイトル?」

犬種の頭が良いとか悪いとか書いてるものを見ると
「そんなこと言ってるあんたが一番バカだよ」って言いたくなるんだよ。

自分の著書に犬種の知能ランキングを発表した心理学者がいてね、
それについて言いたかったことが上のタイトルというわけ。



「おかーさんもよくテレビとかに、バカじゃないの?って言ってるよ」

そうね、犬と違って人間には致命的にバカって個体が一定数いるからね、仕方ないのよ。



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あいも変わらず

2019-01-23 20:51:35 | ニコとニヤの日常
ニヤ、いつものことながらニコの情報収集中。


「スンスンスン、ニコちゃんあいかわらずボーッとしてるわ」
「後ろで何か気配が」


「つまらなかったわ」
「あれ?なんだったのかな?」



「ニコちゃんが地面をスンスンしてるこのスキに!」
「スンスンスンふんふんふん」


「あたしは地面を嗅いでいるだけ〜」
「今何かおしりに触った気がしたんだけど」


たまにはニコもニヤのおしりをスンスンします。

「ニヤ〜ちょっと嗅がせて〜」
「いや!」

ニコのおしりは散々勝手に嗅ぐくせに。さすがはニヤ様。


「ちぇっ〜ニヤのケチー」
「ケチでけっこうケッコー毛だらけネコ灰だらけ」


ニヤはニコの耳の匂いも嗅ぐのが好きみたいで
いったいどんな情報を読み取ってるんでしょうかねえ。



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「顔の匂いも嗅ぐわよ」





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ドッグフードの原材料を見てみよう〜フィッシュ4ドッグ

2019-01-21 22:45:16 | ドッグフード原材料シリーズ
先週からスタートしました、ドッグフードの原材料チェックシリーズ第2弾です。

今回は『フィッシュ4ドッグ』を取り上げました。
【フィッシュ4ドッグ】サーモン小粒3kg

グッドスマイルインターナショナル
これは正規輸入品です。アマゾンにも並行輸入品があるのでご注意。

「あたしもお魚好きよ!おさかな!」

前回取り上げたオリジンのフードに比べると原材料の種類がうんと少なくてシンプルなので
「サーディン・アダルト」と「オーシャンホワイトフィッシュ・アダルト」の2つを挙げました。
総輸入元の公式サイトで原材料の割合も書かれていましたので、今回はそれも書き添えています。

まずはサーディン・アダルト

サーディン(イワシ):26%
スウィートポテト:23%
サーモンミール:19%
エンドウ豆粉:19%
ビートファイバー:6%
サーモンオイル:3%
ビール酵母:2%
サンフラワーオイル:1.11%
 ビタミン&ミネラル:0.81%

まず一番最初のサーディン(イワシ)お馴染みの魚ですね。
養殖のイワシというものは無いので天然魚です。小型で食物連鎖の下位の魚なので水銀の心配も大きくありません。
残念なことに「大きな骨・ウロコ・内臓・頭や尾は使わず魚の身と小骨だけを使用しております」と書かれておりまして
「いやいや、骨も頭も内臓も使おうよ。もったいない。」と思いましたよ。
「丸ごと」使うことで、栄養素のバランスが自然と取れるのにねえ。

2番目のスウィートポテトは炭水化物源ですが食物繊維が多いので血糖値の急激な上昇を防ぐには良い食材です。
このスウィートポテトというのは日本のサツマイモとは違うもので水分が多くオレンジ色で、βカロチンやビタミンBも豊富です。

3番目のサーモンミール。これはサーモンを加熱して油分を搾り乾燥処理して細かく挽いたものです。
1番目の原材料イワシは生の魚なので水分量が多く、重量では一番多く使われていますが
実際には19%含まれる乾燥させたサーモンミールがこの製品のメインタンパク質になります。

同メーカーのサーモンフードは養殖のサーモン使用と書かれていますので、このサーモンミールもまず間違いなく養殖サーモンです。

4番目のエンドウ豆粉、日本のサイトでは単にエンドウと書かれていますがイギリスのサイトではPea Flourと書かれていますので、乾燥して粉に挽いたものです。
ドライフードにエンドウ豆粉を使うのはツナギの意味もあります。
エンドウ豆は良質の植物性タンパク質と炭水化物を含みます。

5番目のビートファイバー。他メーカーではビートパルプと書かれていることが多いものです。
ビート(砂糖大根)から糖分を取った後の搾りカスです。
不溶性と水溶性両方の食物繊維を含みます。
ビートパルプはタウリンの吸収を阻害することがあるので注意が必要ですが
下痢の時など、便を固める効果があります。
また水溶性食物繊維は腸内環境を良好に保つために重要な役割を果たします。

6番目のサーモンオイル。言わずと知れたオメガ3脂肪酸の優良な供給限です。
ただ、このフード魚肉がメインで使われているので別に要らないような気もするのですが。
↑2022年9月5日追記 これは必ずしも正しくないです。ごめんなさい😞 
原材料のサーモンミールは油を搾って(つまり除去して)加工されているのでオイルはほとんど含まれません。
また生のイワシは実質量でサーモンミールより少ないですし、加工の段階で魚油の効果が低下することも考えられます。
それから、このフードに限らずフィッシュオイル が添加されているフードは多いですが
フィッシュオイル はとても酸化しやすいので、私個人的にはフードに入っているよりも自分で添加したい派です。
↑フィッシュオイルの酸化については対策が取られているはずなので、配合してくれるならそれに越したことはありません。

7番目のビール酵母。ビールを作る時の酵母菌です。ビタミンB群やアミノ酸が豊富です。

8番目のサンフラワーオイル、ヒマワリ油ですね。オメガ6脂肪酸の供給源です。

最後のビタミン&ミネラルが全部一緒になっていますがイギリス版のサイトには全種類明記されています。
内訳は下記の通りですが、含有量の単位は1kgあたりです。

ビタミンA 22,500 IU、ビタミンD3 1,800 IU、ビタミンE 400 IU
亜鉛アミノ酸キレート 600mg、 銅アミノ酸キレート 30mg,、無水ヨウ化カルシウム2.5mg
酸化防止剤としてローズマリーとトコフェロール(ビタミンE)


もうひとつ、オーシャンホワイトフィッシュの原材料は以下の通り。

オーシャンホワイトフィッシュ・27.25%
ポテト:20.11%
エンドウ豆粉:19.9%
サーモンミール:16.26%
サーモンオイル:9.86%
ビール酵母:2.16%
ビートファイバー:2.16%
サンフラワーオイル:1.3%
 ビタミン&ミネラル:1%

1番目の材料、オーシャンホワイトフィッシュはタラ・スズキ・ニシンだそうです。
オーシャンと書かれているので養殖ではない天然物です。
これも残念なことに内臓や大きな骨や頭は使用されていないとのこと。もったいない。

スウィートポテトではなくジャガイモを使用しているので、サーディンよりもビタミン類が少ないと思われます。
一番最後のビタミン&ミネラルの割合がサーディンよりも若干高いのはそのせいかな。

サーモンミールが実質のメインタンパク質であるのもサーディンと同じです。

「それで、これは良いフードなの?」

うん。シンプルでバランスが良く、不安な材料の少ない良いフードだと思います。
野菜やハーブ類が入っていないので、トッピングなどアレンジし易いのも良いですね。

ただし注意しないといけないことがあります。
魚が原料のフードは肉由来の物よりもとてもデリケートで酸化し易い傾向があります。
フィッシュ4ドッグに限らず、魚が原料に多く含まれるものは1ヶ月で食べ切れる量で購入しましょう。


それから、もう一つペットフードの魚由来の原材料でとても大切なことを書きます。

このフードではサーモンミールが使われていますが、一般的なフードではフィッシュミールという名称をよく目にすると思います。
ミールと言うのは高温加熱処理した原材料を細かく挽いたものですので、丸ごとの魚よりも空気に触れる面が増える分、さらに酸化し易くなります。
そこでローズマリーやトコフェロールよりも強力な合成酸化防止剤エトキシキン等が使われます。

EU(欧州連合)の規定ではフィッシュミールにエトキシキンを使うことは禁止されています。
フィッシュ4ドッグはイギリス産なので、現在流通しているものはEU基準でエトキシキンは使用されていません。
(EU離脱後、どうなるのかはまた調べないといけません。)
余談ですが、別の魚ベースのフード「フォルツァ10」もイタリア産なので同じくEU基準です。

しかしアメリカでは、フィッシュミールはエトキシキンを使って酸化防止することが義務付けられています
ですからアメリカ産のフードでフィッシュミールと書かれているものにはエトキシキンが含まれます。
↑2022年9月5日追記
この点について、訂正記事を書いていますのでリンクを貼っておきます。

原材料の段階で使用されている添加物はフードの原材料一覧には出てこないし、表示の義務もないので
「本製品には合成保存料や合成酸化防止剤は使用していません」と書く事が出来ます。

エトキシキンと同程度の効果があり、もっと安全な酸化防止剤もあるのですが
アメリカでは、フィッシュミールを流通させるためにはエトキシキンが必須となっています。
↑2022年9月5日追記
「エトキシキンまたはBHTまたはトコフェロールベースの酸化防止剤が必須」が正しい。
効果やコストの面から考えて、最も多く使われているのはエトキシキンです。

愛犬にエトキシキンが含まれるものを与えたくないという方は、
アメリカ産フードでフィッシュミールが含まれるものは避けることをお勧めします。

日本で正規ルートで販売されているフィッシュ4ドッグはイギリスから輸入されているものです。
フィッシュ4ドッグにはアメリカ法人もあり、アメリカで製造されています。
原材料のレシピはイギリス産のものとは違っていて、淡水魚レシピとサーモンレシピがあります。
アメリカ産のものにもフィッシュミールが使われているので、エトキシキンが使用されています。
並行輸入のフィッシュ4ドッグを買うとアメリカ産の場合があるかもしれないのでお気をつけください。

フィッシュ4ドッグに限らず、輸入品のフードを購入する場合には正規ルートのものを強くお勧めします。
並行輸入品は輸送時のコンテナの状態や、輸送にかかる日数などが違うので、
日本に到着する前に製品が酸化している場合があるからです。


まとめますと、フィッシュ4ドッグはシンプルレシピで良い品質のフードです。
肉類が一切含まれないので、アレルギーのある犬や、魚の摂取が重要な和犬にはありがたいフードです。
魚製品は酸化し易いので、1ヶ月で食べ切れる量を目安に極力空気に触れないように保管してください。


「今夜のごはんはお魚でした」「鮭缶だったんだ〜」
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