教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

織田信長、明智光秀、豊臣秀吉、徳川家康は、出雲族の仲間であった。出雲のネットワークで力を合わせ、「イエズス会」が目論む日本の植民地化を阻止し、縄文文明の完成形である「江戸時代」を築いた

2023年01月31日 16時08分30秒 | 国際・政治

織田信長、明智光秀、豊臣秀吉、徳川家康は、出雲族の仲間であった。出雲のネットワークで力を合わせ、「イエズス会」が目論む日本の植民地化を阻止し、縄文文明の完成形である「江戸時代」を築いた。

 
本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
織田信長、明智光秀、豊臣秀吉、徳川家康は、出雲族の仲間であった。出雲のネットワークで力を合わせ、「イエズス会」が目論む日本の植民地化を阻止し、縄文文明の完成形である「江戸時代」を築いた。』より、転載させて頂きました。

◆〔特別情報1〕
 今年のNHK大河ドラマ「どうする家康」の1月29日の第4話「清須でどうする!」では、家康が信長の妹・お市の初恋の相手として描かれ、なんと婚約の話もあったというストーリーで描かれていた。しかし、この異説ストーリーは全くのファンタジーとも言い切れないらしい。歴史小説家の安部龍太郎氏「信長の妹お市の方と家康は婚約し、床入りも済ませていた」との仮説を唱えづけているのだそうだ。安倍氏によると、イエズス会、スペインと断交すること決断した信長は、妹のお市の方と家康を娶(めあわ)せ、関係を強化して今後の事態に対応しようと考えたからだという。
 イルミナティに精通する事情通も次のように語っている。
織田信長、明智光秀、豊臣秀吉、徳川家康は、もともとは出雲族の仲間であった。一緒に組んで、朝廷のもつ力を庶民に持っていくことで、当時のいわばディープステートであるイエズス会が目論んでいた日本の植民地化を、彼らが連携して阻止したのだった。
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jlj0011のblog 反骨の女性ジャーナリスト(下)<本澤二郎の「日本の風景」(4701)

2023年01月31日 14時56分52秒 | 国際・政治

反骨の女性ジャーナリスト(下)<本澤二郎の「日本の風景」(4701)

反骨の女性ジャーナリスト(下)<本澤二郎の「日本の風景」(4701)

<憲法9条を先取りした松本英子の慧眼=A級戦犯の押し付け論崩す>

 昨夜Youtube動画で、防衛省が軍拡への情報と世論操作を、民間に資金を流して研究させているという恐ろしい話を目撃した。同時に、抵抗するジャーナリストを封じ込める動画を防衛省が作成し、それをYoutube動画で宣伝しているこざかしい事実も判明した。43兆円超軍拡工作は以前から進行していたのである。野党の徹底した追及を期待したい。

 いわゆる戦争準備のための政府・防衛省・防衛利権アサリの民間研究機関が連携して、防衛3文書の閣議決定から殺し合いのための43兆円予算獲得作戦を強力に推進しているのであろう。電通やNHK・読売主導の戦争体制の構築も、目前といえるかもしれない。

 

 こうしたことは明治期も同じで、英子はこれに果敢に抵抗して、天皇ファシズムによってしたたかな弾圧を受け、誇れる知性は徹底的に非難され、屈辱を受けてやむなく渡米した。反骨の女性ジャーナリスト・松本英子は、訪米後に第一次世界大戦のころのワシントンを目撃し、心を痛めると同時に死のベッドから、あらん限り非戦の声を上げ続けた。これもまたすごい闘争であろうか。毎日非戦の詩歌を詠んだり、日系新聞に小論を次々と発表して、おぞましすぎる戦争の非を訴えた。しかし、米国では官憲の被害に遭遇しなかった。

 彼女の叫びは、信仰していたプロテスタント系のメソジスト教会にも影響を与えたであろう。現に1945年に敗北したあとに誕生した日本国憲法9条の非戦の規定は、日米双方に非戦の思想が存在していたのであろう。日本の知識人の一部からアメリカの学者・法律家にも浸透していたものだ。安倍晋三らの押し付け憲法論は、彼らの世論操作のために意図的に用意された9条批判の戯言である。

 

 米国西岸カルフォルニア州から発信した非戦・無戦の思想は、子供や夫を失った欧米社会にも、深く影響を与えていたはずだ。1993年3月、1か月にわたる訪米取材でうれしかったことは、サンフランシスコで出会った白人弁護士が「9条がアメリカにもほしい」といってくれた時の言葉である。非戦の思想は、日本人女性ジャーナリストの叫びが、戦争国家のアメリカ全土にも静かに教会から日系人に浸透していたと仮定すると、松本英子の慧眼にただただ脱帽するばかりだ。一昨日、茅野の埴生の宿を訪れた日刊ゲンダイの峰田理津子記者は、非戦を常識と受け止めている反骨のジャーナリストだし、彼女の仲間たちの小塚・坂本の女性記者らもそうであろう。

 宇都宮徳馬さんの「日本人の平和主義は、財閥や利権アサリの機関や世論操作に耐えられる。いい加減なもんじゃない」との指摘も忘れてはならない。非戦は日本人の精神として昇華している。国民は自信をもって次回の選挙に一票を行使するだろう。

 

 戦争ごっこで暴利を得る米国の産軍複合体制とそこにぶら下がる日本財閥など死の商人たちは、機会さえあれば危機と緊張を煽る。宇都宮さんは「軍人は勲章欲しさに戦争をしたがる」と喝破した。

 

<戦争は政治・政府が引き起こす=ゆえに武器弾薬保持否定した9条>

 政府や官界・司法界の公人はすべて憲法に従わねばならない。当たり前である。立憲主義の憲法なのだ。だが、今の自公体制3分の2の圧倒的多数が、ゆでガエルのような野党を蹴散らして独裁政治を演じても恥じない。

 311の反省が微塵も見られない原発大作戦の強行策から、43兆円の戦争準備はその典型である。

 繰り返す、日本国憲法は非戦憲法だ。戦争そのものを否定して戦争を禁じて認めない。武器弾薬を放棄し、戦争を禁じた見事な憲法である。すなわち外交力で国民の財産と命を守るという、実にこの世の最高かつ崇高な憲法であって、財閥のための戦争そのものを否定した素晴らしい憲法なのだ。

 

 非戦の憲法を死守する責任を政府・議会・裁判所に課している。これほど安心安全な国は存在しない。

 

<いま議会や官界に司法界に財閥など死の商人を阻止する反骨の人はいないのか!>

 日本で言論の自由がなくなっている。新聞テレビの世界に反骨のジャーナリストはいない。いても声を上げることが出来ない。特定秘密保護法・自衛隊参戦法・共謀罪の戦争三法が、言論の自由を封じ込めてしまっている。加えて電通による締め付けによって、日本の編集人たちは萎縮し、非戦を叫ぶことを自身で封じ込めている。

 それどころか、読売やフジサンケイなどは率先して政府の改憲軍拡を推進している。国民の知る権利を封じ込める新聞テレビに驚愕するばかりの日本国なのだ。例外が日刊ゲンダイである。自公内閣必読の夕刊紙という。報道を担当する記者たちは、全て反骨のジャーナリストらである。

 

 ただし、NHKが政府に完全屈服した10年前から世論操作・情報操作が悪辣すぎて声も出ない。安倍以降の内閣はNHKを駆使して真実を隠すことに見事に成功している。人々を偏狭なナショナリズムの世界に追い込んでいる。NHK記者の反乱が起きるか、起きないのか?

 

<人はすべて戦争嫌い!非戦の英子ばかりだ!声を上げ行動を!>

 岸田は息子を戦場に送り込むことが出来るだろうか。出来るはずがない。憲法は読んでいるだろう。読んでいなければ秘書官が教えてくれる。いえることは、自分が出来ないことを他人に押し付けるな、である。

 この世の人たちは、非戦の松本英子の叫びを理解するだろう。ロシア人もウクライナ人も。非戦の日本が、ウクライナを支援して、戦争を長引かせていることは憲法違反である。そこに大義はない。

 日本人は戦争を止めさせるため声を上げ、行動することを非戦の9条は強く求めている。 

 

<「全ての婦人が立ち上がれば出来る」と英子の枕辺の遺言に脱帽>

 英子は叫ぶ。「戦争を食い止めるための唯一の方法は、婦人のすべてが立ち上がることだ。婦人が決起すれば戦争を止めることが出来る」と叫び続けて63歳の若さで亡くなった。

 反骨の女性ジャーナリストの遺言は、戦争そのものを否定し、止めさせることだった。その秘策は女性が握っていると断じた。日本の婦人団体よ、立ち上がれ、そして連帯してプーチンとゼレンスキーに釘を打つのである。

 人々の命を守るために遠慮など不要だ。

2023年1月31日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)

 
 
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1.桃子

知的な組織からの情報
「奴隷から解放されました! すべてが終わりました!」

これから素晴らしい新しい時代に変化していきます!
私たちの努力は報われました!
長い長い戦いでしたが、やっと終了しました!
日本もこれから変わっていきますので、大丈夫です!

沢山の逮捕者を飛行機で運んでいました。
これからの政府政治家は、正しい事をしなければならなくなります。
人類の奴隷解放運動は勝利宣言です、3次元世界は終焉し、4次元から
5次元世界へと人類は進化していきます。
本澤様には色々とありがとうございました。
沢山の日本人が目覚めてくれることに尽力を尽くされた、あなたとあなたの周りの人達へも沢山の感謝を捧げます。
ありがとうございました。

 
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反骨の女性ジャーナリスト(中)<本澤二郎の「日本の風景」(4700)

2023年01月30日 11時40分05秒 | 国際・政治

反骨の女性ジャーナリスト(中)<本澤二郎の「日本の風景」(4700)

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反骨の女性ジャーナリスト(中)<本澤二郎の「日本の風景」(4700)

<21世紀の松本英子・日刊ゲンダイの峰田理津子記者が来訪>

 2023年1月29日の正午から我が老人夫妻の築50年の埴生の宿が華やいだ!21世紀の松本英子に違いない日刊ゲンダイの、目の大きな八頭身美人が、粗末な居間に陣取ってくれたからである。最近になって気付いた大型と思われるネズミも、天井裏で驚いたであろう。

 紫のコートでさえも似合う彼女の趣味は和服だと知った。出身は愛知県、徳川の三河出身。憶測だが、明治が誕生させた官僚養成の東京帝国大学、戦後の東京大学は、明治以降の藩閥天皇制国家主義や、戦後の自民党官僚政治を支えてきた。三河の識者らはそのことに屈服することはないだろう。

 同じ東大生でも愛知県のエリートは、従順に屈することなくそれぞれが考えるところがあるかもしれない。それにしても、我が家の来訪者・峰田理津子記者のセンスの良さは、服装からして抜群である。当方の取材で判明したのだが、彼女は特別な教育を受けたわけではなかったが東大に合格した俊才、その後に除籍された。理由がすごい。「マージャンばかりしていて講義も試験もパスした」という。想像しなくてもわかる。つまらない授業にやる気が消え失せた。その程度の東大に三下り半を突き付けたのだ。これはやはりすごい人物である。

 まさに21世紀の松本英子に見立てたことにブレはない。しかし、両親の衝撃はたとえようもなかったろう。親孝行に気持ちを切り替えてほしいのだが、峰田理津子の孝行とは、反骨のジャーナリスト・松本英子のような人間として生き抜くことなのであろう。健康管理を特に心がけるように忠告した。

 とはいえ初の美人の訪問に普段は縁の薄い缶ビールを出して乾杯した。

 

<少数精鋭!きつい深夜勤務・全て反骨の男女ジャーナリストばかり>

 ともかく日刊ゲンダイの記者は、筆者同様に反骨の人ばかりで、悪しき権力に真正面から体当たりして追及する。居眠り野党に代わって民意を汲み上げて、容赦なく政府や自民党を批判する。小気味いい。

 

 昔はこんなことがあった。政府が新聞や雑誌に消費税をかけるといい出した。

新聞は読売新聞の渡辺恒雄らが抑え込んだ。週刊誌・雑誌は徳間書店の徳間康快を先頭にして、時の自民党幹事長の小沢一郎と総務会長の渡辺美智雄、政調会長の西岡武夫に陳情することになったのだが、東京タイムズ社長を兼務していた徳間が政治部長の筆者に段取りを要請してきた。

 週刊新潮の佐藤社長や講談社の服部社長ら雑誌出版連盟の面々が雁首をそろえて自民党3役に助けを求めた。この時の印象が遠慮知らずの渡辺が、講談社の服部にかみついた。日刊ゲンダイの発行元に圧力をかけたのだ。むろん、そんなことでひるむような講談社ではなかった。しかし、ことほど日刊ゲンダイの威力は、相当なもので政府自民党の耳目を揺るがしていたことの何よりの証拠と言えた。

 ついでに首都圏紙の東京タイムズだが、こちらは大平正芳首相は官邸で必ず読んでくれたことを確認した。大手紙はほとんど大差がない発表記事が中心だから、自宅で朝日に目を通せば済んでしまう。永田町のインサイドの記事をほぼ毎日書いた。政治部長時代の8年9か月は、反骨記事を書いて実に充実していて快適だった。そのせいか峰田理津子記者が「年齢よりも10歳若い」と誉めてくれた。

 

<次男正文の無念の死・読売元政治部長・多田実の自分史=本澤二郎の「日本の風景」10巻の製本>

 彼女の来訪目的は、2009年からほぼ毎日書き始めたblog「本澤二郎の日本の風景」を、昨年になんとか無理して10巻10セットに製本したことと、その事情を取材するためだった。彼女は製本費用を聞いて仰天した。現在市民活動家らが救済に知恵を出してくれる事情も説明した。

 なぜ製本したのか。一つには次男正文の医療事故による無念の死と、反省も謝罪もしない財閥病院のことから、それまでは「自民党のスポンサー」とだけ表現していたことが間違いだったことを、息子の死が教えてくれたこと。311のフクシマ東電原発3号機が問題の財閥製品だったこと、しかも核爆発だったこと。311の4日後の315に大量の放射能が首都圏に流れ込んだこと、このところの日本人死者数は飛びぬけて増えている事情とフクシマ放射能被ばくとの関連など新聞テレビが報道しない事実を、後世の研究者に伝えたいという思いなどを説明した。

 なぜ80代からなのかについては、大学の先輩・多田実さん(元読売政治部長)が80歳から「自分史」を書き始めたものの、間もなく亡くなったという厳しい健康的現実に目を向けたこともあった。長命の家系なので「あと20年」を吹聴しているが、無理しない散歩も心がけている。筆者を育ててくれた人物は、平和軍縮派の宇都宮徳馬さんである。生涯ジャーナリストに徹する人間として人生を送ろうと思う。

 本日のこの記事も製本してゆく覚悟である。反骨ジャーナリストの文章に興味を持つ研究者が現れてくれるかどうか、やや掛けの部分もある。世界は情報が最大の価値を生む時代に突入して久しいのだが。

 その価値の決め手は真実だ。嘘情報は、すぐ馬脚を現す。反骨の勇気と正義のそれが、時代を主導していく。日刊ゲンダイの取材陣は、反骨の塊の記者ばかりだ。松本英子も泉下で拍手してくれている様子が目に浮かぶ。

 我が勇気と反骨も息子がくれたものである。仰天情報が飛び込んできた。安倍の「回顧録」?冗談ではないか?御用記者たちの嘘にまみれた回顧録なのか。日刊ゲンダイの反骨記者の評価に注目したい。

2023年1月30日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)

 

共同通信社の世論調査によると、細田博之衆院議長が、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係を非公開の場で各党に説明したことについて「十分ではない」は84.2%、「十分だ」は11.9%にとどまった。

 

 【ワシントン=田島大志】米空軍のマイク・ミニハン大将が、2025年に台湾有事が起き、米中間で戦争になる可能性があるとのメモを作成し、空軍内で共有していたことが明らかになった。

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令和5年1月時事解説・時局分析|藤原直哉理事長(収録型)

2023年01月29日 15時06分18秒 | デジタル・インターネット


https://youtube.com/watch?v=DNht6sNU9nQ&feature=share

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右派の論客で『一水会』創設者 評論家の鈴木邦男さん死去(2023年1月27日)

2023年01月29日 14時57分15秒 | デジタル・インターネット

https://youtu.be/ikmf8oA0OVk

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lj0011のblog 反骨のジャーナリスト(上)<本澤二郎の「日本の風景」(4699)

2023年01月29日 14時44分34秒 | 国際・政治

jlj0011のblog

反骨のジャーナリスト(上)<本澤二郎の「日本の風景」(4699)

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反骨の女性ジャーナリスト(上)<本澤二郎の「日本の風景」(4699)

<財閥・天皇ファシズムに抵抗し足尾銅山鉱毒事件を徹底追及した松本英子は日本一の反骨の人=千葉県茅野村出身>

 府馬清著「松本英子の生涯」を手に取ってみると、本物の本物は日本男児よりも、平和主義の女性(大和なでしこ)であることに気付かされる。英子は恵まれた才能を、幼くして父親の漢学者によって見いだされ、書や詩歌にとどまらず東洋思想の真髄である四書五経にも手を伸ばし、さらに上京して英語力を駆使してキリスト教(プロテスタント)にも果敢に挑戦した。かのキリスト者の先輩・内村鑑三も彼女には一目置いたほどだった。

 

 その先に戦前の日本最大の公害で知られる足尾鉱毒事件の現場に、日本の新聞記者たちに先行して飛び込んだ。人も大地も死んでしまった常人では目や耳を塞ぎたくなるような鉱毒で暴利をむさぼる信じがたい財閥の獰猛さを、自らの目と耳で吸い取って、渡良瀬川の流域30万人の救済報道にペンをフル回転させた。

 食べるものはなく、住む家も失った骨と皮の農民、乳も出ない母親はそれでも乳飲み子を抱き抱え、むせぶ泣き続ける赤子をあやし続ける姿は、この世の地獄である。「真実を伝える」ことが新聞の使命である。そして政府・世論を動かして人々を救済する英子のペン先は、他の記者の誰よりも鋭く圧倒していた。毎日新聞は他紙をまず猛省させて反骨新聞の存在を高めた。

 時は明治の軍国主義が大英帝国の後押しをよいことに植民地・侵略主義に目覚め始めた天皇ファシズム期である。そこで一身を顧みずに政商から財閥にのし上がる古河市兵衛という悪魔と、背後の人民を奴隷化する天皇制国家主義に体当たりした松本英子の反骨のジャーナリズムは、歴史に名を残した革命派を優にしのぐ偉丈夫だったことが理解できる。

 松本英子研究を提案する理由である。

 

<当時の「毎日新聞」で見事な大連載「「鉱毒地の惨状」は第一級の記録>

 松本英子編「鉱毒地の惨状」を国会図書館で調べるといいだろう。「松本英子の生涯」(府馬清著・昭和図書出版)を、先に3回連載したが、到底彼女の死闘を表現することは出来ない。府馬清・本名松本英一は、英子の身内に当たる。彼女の偉大さを身近に知る立場だった。もしも、英一がいなかったら、この不世出の偉大な反骨のジャーナリストは、この世に知られることなく蓋をかけられてしまったに違いない。

 確認できたことは、英一の妻・幼子は、今も87歳にして健在であることが分かった。知り合いの弁護士にせき立てられて電話をしたところ、本人が直接電話口に現れた。

 クリスチャン(プロテスタント)としてサンフランシスコで63歳の若さで亡くなった英子の墓地はどこなのか。茅野村の松本宅には20基ほどの墓地がある。そこに英子の両親の墓はあるが、英子にはない。父親の漢学者・貞樹の墓は高さ2メートルほどの立派な石碑となって、今も堂々と鎮座して周囲に威圧感を与えている。91歳まで生きた妻・ふさの墓石もあるが、同じようなものが数個並んでいて区別がつかない。

 

 偉大な人間になるには、必ず立派な両親が存在する。教育がいかに大事であるかを感じさせられる墓地であろうか。

 

<東洋と西洋の思想を体現した道義と博愛がほとばしる不世出作品>

 松本英子を日本一ともいえる反骨ジャーナリストにした原動力は、東洋と西洋の思想・哲学の共存だったことが分かる。仏学・儒学の東洋とキリスト的な西洋思想を体現したものであろう、そこから発する敬天愛人・慈愛・博愛の精神でなかろうか。

 

 余談だが、母方の祖父が亡くなる時のことを思い出す。無学の当時としては80余歳で長生きした祖父が、中学校を卒業する孫に向かって「偉くなれよ」と発した言葉を記憶している。祖父は婿養子で、母の曽祖父が「働き者」という基準で娘に押し付けた。黙々と働く祖父は、生涯祖母に対して文句ひとつ言わず働くような善人として人生を終えた。妻への暴力など想定もできない人だったと思う。

 そのような祖父が「偉くなれよ」といった意味は、おそらく「いい人間になれよ」「他人に迷惑をかけるな」「悪に屈するな」という意味ではなかったろうか。

 ちなみに祖父の姓も松本である。英子の家から一里ほどの山奥で七曲りとか茅野七曲りと呼ばれている。母の曽祖父は山から竹を切り出して、東京・大森の海苔問屋に卸して多少の財を貯めた。母はそのおかげで、幼くして「ちりめん」という着物を着たという。部落では「五平ドン」と呼ばれていたが、母を案内して「五平ドン」の墓地を何度も行ったことがある。そこは山深い台地にある一族だけの墓地で、眺めると江戸期からの一族の栄枯盛衰が見て取れる。

 五平ドンも貞樹の寺子屋で学んだのかもしれない。このあたりは松本姓が、実に多い。

 筆者が「権力に屈するな」と繰り返し叫んだ宇都宮徳馬さんに「人間として当たり前のことですよ」と応じ、今も実践するのも英子と通じるものがある。

 日本のジャーナリストは、英子の生きざまを学んで実践することが、人類が安全航海する術であることであろうと信じている。

2023年1月29日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)

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jlj0011のblog G7戦争神社サミット再び!<本澤二郎の「日本の風景」(4698)

2023年01月28日 14時29分08秒 | 国際・政治

G7戦争神社サミット再び!<本澤二郎の「日本の風景」(4698)

<安倍の伊勢神宮に次いで岸田は厳島神社=神社本庁日本会議の暴走>

 第二次安倍晋三内閣の指令塔は、いうまでもなく神社本庁日本会議だった。戦前の国家神道復活・神の国への野望を爆発させ、比例して改憲軍拡の音頭を声高に叫んできている。この極右の流れは菅義偉・岸田文雄内閣でも継承どころか急拡大して、目下国民や東アジアに不安と緊張をまき散らしている。

 深刻すぎる新たな問題は、広島でのG7サミットを、4年前の伊勢神宮に追随し、ことしは厳島神社で参拝や夕食会を計画している。「G7戦争神社サミット再び」と国際社会や宗教関係機関に衝撃を与えている。

 神社本庁日本会議が、岸田内閣を操っている証拠であろう。7・8安倍銃撃事件によって、隠れていた統一教会があぶりだされている2023年である。カルト教団に対する国民の目は厳しくなっている。既成の宗教界も黙ってはいないだろう。伊勢の場合は、外国メディアの批判をうまくかわしたようだが、一部の教団は現在も厳しく糾弾している。

 今年5月のG7サミットは、4年前と環境が違う。波乱含みといっていい。

 

内閣支持率激減で仏教界やキリスト教会などが強く反発必至>

 今年の「戦争神社サミット」は、4年前と大分様相を異にしている。

 安倍銃撃事件で表面化した統一教会問題と安倍の「国葬」強行に次いで、あろうことか43兆円の戦争準備予算案と311原発爆破事件に蓋をかけての、さらなる大規模な原発推進政策を強行するというのだから、極右・死の商人の課題を一度に始末する、まさに大暴走に次ぐ大暴走である。

 したがって、ゆでガエルの生活に甘んじてきていた多数国民の半数以上が覚醒した。内閣支持率は2割台。死に体内閣である。意図的なアベノミクスなる騙しの経済政策は、意図的な円安政策そのものだから、異常な物価高を招き寄せて国民生活は厳しさを増している。

 先日は散歩中に「子ども食堂」の案内を見て面食らってしまった。田舎町の子ども食堂は、大人300円、子供100円という。無料だとばかり思っていたものだから、お金を取る木更津市の子ども食堂を知って当惑してしまった。共産党天下が目の前にぶら下がっている光景ではないか。

 4年前と今年は、大分変わっているのである。そうだとすると神社本庁が権力を独占壟断する内閣に、人々や他教団が沈黙するとは限らない。

 欧米のメディアは、電通に操られる日本と違う。いま戦争で毎日兵士のみならず女子供も亡くなっている。戦争の悲惨さを理解しない宗教はまず考えられない。そうだとすると、彼らは大声を上げる。国際社会は戦前の国家神道、現在の神社本庁の神道に対して「戦争神社」と表現し、今も恐れている。

 

<日本は神社本庁・日本会議の野望を電通が新聞テレビ操作>

 先般仏教界の日蓮正宗富士大石寺の顕正会が、安倍の神の国と言論界を封じ込めて支援する電通に対して、公然と批判する顕正新聞の記事を紹介した。おそらく広島の厳島神社サミットに対しても警鐘を乱打するに違いない。

 神社神道は原始宗教のカルト教団である。戦前の国家神道の甘い夢を復活させようとして、自民党の支持母体となって改憲軍拡の銅鑼を打ち鳴らしてきた。電通の圧力に屈した新聞テレビは、昨今露骨なほど神社宣伝に力を入れている。これにも他教団は反発している。

 

 問題の電通は、例のフクシマ隠しの4兆円五輪賭博を強行したが、東京地検特捜部は、電通OBの高橋を大腐敗の一環として逮捕した。無論、電通本体の重役逮捕に至らなかった。「岸田がブレーキをかけた。見返りに五輪利権の大元締めの森喜朗は岸田支援へ。清和会の岸田降ろしはなくなった」と永田町でささやかれている。

 したがって電通の魔力は多少は落ち込んだと見られている。本来はここで新聞テレビが目を覚ませばいいのだが、肝心の編集人の信念が揺らいで、反骨と無縁である。

 

<二匹目のドジョウ=欧米諸国首脳と随行記者団を再び騙せるか?

 海外のメディアはどう出るか。海外の反発を封じることに成功した4年前の電通が今年も?果たしてどうなるか。おそらく二匹目のドジョウ狙いは、成功しないのではないだろうか。

 またしても電通は血税を懐にして報道センターに大金をはたいて記者団を格別に優遇するだろう。国民が事前に気付いたら大変なことになるだろうが、それでも電通は、報道人を優遇・歓待して「戦争神社サミット」を無難にやり過ごそうとする。どうなるか、見ものである。

 

<日本会議・神社本庁による政権操作は政教分離違反>

 国家神道復活にかける神社本庁は、古くから自民党本部に神道政治連盟なるカルト教団組織を付着させてきた。吉田茂・自由党時代にはなかったが、岸信介らの民主党と合流した時点で、神道の政治部門は、自民党の正式な組織となった。政教分離違反である。

 そして近年、日本会議という右翼団体を組織した。財閥とも連携しているため資金は豊富という。「ベトナム華僑崩れのおばさんを広告塔にして改憲や台湾有事を叫んでいる」と消息通は指摘している。地方の神道信者の氏子を巻き込んでの、神社による改憲運動も昨今の特徴である。むろん、統一教会と連携しているようだ。なんとも不気味な日本会議である。

 国民の知らないところで暗躍し、政権を壟断する反民主的な組織と見られている。公安当局がどこまで実態を掌握しているのか、注目したい。

2023年1月28日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)

 

(朝日)広島で5月に開かれる主要7カ国首脳会議G7サミット)で、政府が世界遺産厳島神社広島県廿日市市)がある宮島で各国首脳とのワーキングディナー(夕食会)を開く方向で調整していることがわかった。首脳間の連携に加え、観光地もアピールする狙いがあるとみられる。

 

(共同)政府が、5月の先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)の際、世界遺産・厳島神社で知られる広島県廿日市市の宮島への各国首脳の訪問を検討していることが分かった。厳島神社の視察や、食事しながらの討議の開催を想定している。関係者が19日、明らかにした。

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1.桃子

政府政治家は悪魔的な証拠
 https://ameblo.jp/shinjirou17/
●日本に巨大mRNAワクチン工場建設 4月から稼働開始予定 

 厚生労働省は、ワクチン接種は2023年3月31日に終了とアナウンス(こちらを参照)しているのも関わらず、現在、mRNAワクチンの製造工場が、福島県南相馬市下太田工業団地内に建設されています。
下太田工業団地は、311震災のあった福島第1原発の北に約25kmの地点です。
>>日本の支配者=朝廷=世界の支配者
日本人よ、お人よしはもう終わりだ! 彼らは国民を殺している!
311の人工地震はすでに明白で、国民から土地をただで搾取し、生物兵器工場を作っています。毒ワクチンをさらに国民に打つつもりです。
彼らは人類のネガティブなエネルギーが大好きです。ネガティブなエネルギーがまん延する世界でしか生きることができません。人間はポジティブエネルギーも持っています。進化することはポジティブエネルギーを持つ事ですが、サイコパス達は進化できません。
彼らは私たちが進化するのを止め、世界から人間抹殺計画をしています。
彼らは悪魔の化身です。
ですから創造主が以前より計画をし、地球から悪マを排除してきました。
サイコパスの数は増えて来ているのでしょう。
自己愛性人格障害もその影響を受けているのです。
彼らサイコパスは犯罪を犯すことに、良心の呵責もないのです。彼らには良心が欠落しています。人間の脳とは違う「爬虫類脳」をもつのがサイコパスで、またはレプタリアンとも言われています。
中世の絵画の中に、レプタリアンが描かれているものが多くあります。
描かれてきたのは、後世に真実を伝えるためでしょう。
カバール、偽ユダヤ、ハザール国の国民は、サイコパスです。
ゼレンスキーの眼はその眼つきをしています。

私は創造主と母なる創造主に心の中で祈っています
「一日も早く人類の自由解放を願います」

 
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「次元の異なる少子化対策」というのは、令和版「産めよ、殖やせよ」政策のつもりで、防衛費増大とセットにしたのか?次は「憲法改正」「徴兵制」にもっていくことになる。

2023年01月27日 20時40分14秒 | 国際・政治

全品2,000円以下!お手頃価格のグルメ特集

「次元の異なる少子化対策」というのは、令和版「産めよ、殖やせよ」政策のつもりで、防衛費増大とセットにしたのか?次は「憲法改正」「徴兵制」にもっていくことになる。国民は覚悟できているのか?

 
本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
「次元の異なる少子化対策」というのは、令和版「産めよ、殖やせよ」政策のつもりで、防衛費増大とセットにしたのか?次は「憲法改正」「徴兵制」にもっていくことになる。国民は覚悟できているのか?』より、転載させて頂きました。

◆〔特別情報1〕
「それははじめ、『象』と呼ばれた。外見が似ていたからだ。しかし、すぐに本当の名前が明らかになった。ティーゲル」
 これは、2010年にロシアのチャンネルワンが製作した「大祖国戦争戦勝65周年記念特別番組 原題『大戦争』」全8回のうちの第5回のナレーションを引用した。「史上最大の戦車戦」となった「クルスクの戦い」冒頭の言葉である。「ティーゲル」は、第二次世界大戦期のナチス・ドイツで開発された重戦車(55トン級)だ。日本語表記としては「六号重戦車」「虎号戦車」「虎戦車」に始まり、英語読みでは「タイガー」、現代においては「ティーガー」で知られている。その名は「トラ(寅・虎)」でありながら、迎え撃つソ連では当初「象」と呼んでいたようだ。ヒトラー
 大祖国戦争とは、ロシアをはじめとする旧ソビエト連邦諸国のいくつかで使われる用語で、第二次世界大戦のうち、ソビエト連邦がナチス・ドイツおよびその同盟国と戦った1941年6月22日から1945年5月9日までの戦いを指す。
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jlj0011のblog  jlj0011のblog 衆参議長人事に重大懸念<本澤二郎の「日本の風景」(4697

2023年01月27日 20時30分47秒 | 国際・政治
j
 jlj0011のblog
 
衆参議長人事に重大懸念<本澤二郎の「日本の風景」(4697)
2023/01/27 09:5615
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衆参議長人事に重大懸念<本澤二郎の「日本の風景」(4697)
 
<細田博之清和会・統一教会・原子力ムラ、尾辻秀久は神社本庁・靖国参拝派のボスという不気味な布陣>より、転載させて頂きました。
 
うかつにも昨日昼前に参院議長の尾辻秀久の声を聞くまで気付かなかった。衆参議長と官邸の主の人事を決めたであろう安倍晋三・神社本庁・日本会議の布石に舌を巻いてしまった。正に戦争準備の予算その他憲法違反の悪法を成立させるための危険な体制である。
 
 そうした中で、お尻に火のついた共産党の志位和夫は、財閥500兆円問題に触れたが、財閥という言葉をまだ使用していなかった。財閥はいくらでも賃上げが出来るが、99%の中小企業はどうなる?格差の拡大が庶民レベルで進行するが、財閥の方は43兆円の戦争準備金で笑いが止まらない。武器弾薬の輸出に意欲満々であろう。
 
 衆参の代表質問に興味などないが、やはり日本共産党のそれが野党らしさを誇示していた。立憲民主党は安倍や笹川の別動隊のような維新と共闘を組んでしまいお話にならないが、何と1年生議員を登壇させたという。世の中のことも議事堂内のことも知らない1年生議員起用という、奇をてらう手口を見せられては、もはや野党第一党の資格を自ら放棄しているかのようだった。
 
 
 そして大問題なことは、中立公正の議会運営の責任者が、統一教会まみれの細田博之と靖国参拝派の尾辻秀久だが、この布陣はきわめて危ない。官邸の主は「忘恩の徒」だ。案の定倅の坊主が先の長旅中、遊びほおけていたことが週刊誌にすっぱ抜かれた。同行記者が売り込んだもので、よほど腹に据えかねていたのであろう。同行記者の叩く相手は、ワシントンのポチ・岸田文雄本人ではないか。反骨のジャーナリストがいない。電通にすべて頭をなでられてしまっているのであろうか。
 
 
<細田の統一教会派、非公開で死んだ安倍になすりつけるしたたかさ>
 
 安倍内閣時代ずっと清和会の会長を務めてきた島根の細田は、統一教会
 
と安倍を取り持つ間にすっかりカルト教団の支援を受けて選挙をしてきたと見られている。
 
 父親のマージャン好きを聞いているが、息子は萩生田光一のようなはったり演技は出来ない地味さが持ち味。世襲議員はそれを武器にして、教会との関係の深さは知る人ぞ知るだ。原発派の第一人者だから反原発派の抵抗も強い。
 
 度胸がないため雲隠れが得意だ。無力野党を幸いとばかりに釈明会見をすると思いきや、非公開での偽り発言の連発で逃げ切った。
 
 
 問題がなければ、堂々とテレビの前で会見すべきだが、それも怖くて出来なかった。なんとしてもあと3年議長の座に居座りたい、ただそれだけに執着する政治家失格の細田博之だった。死んだ安倍に擦り付けた嘘発言は、後世の語り草か。
 
 
<尾辻は靖国300万人の死者を増やす大軍拡推進の指揮棒?>
 
 一見して実直そうな尾辻秀久も、なかなかの曲者だと一部の専門家は指摘している。どこの派閥に所属しているか知らないが、毎年8月15日になると、靖国神社を昂然と闊歩する姿を思い出す。
 
 300万人の死者を祀るという靖国のトリックに呆れてしまうが、近代の合理主義を学んだ現代人は、理解不能である。むろん、歴史の教訓を知る者たちにとっても、侵略戦争を謳歌してやまない靖国・戦争神社に出向くことはないだろう。そもそも原始宗教の占いに拘泥する日本人は、本当のところいない。
 
 「天皇のために命を捨てる日本人」は、国家神道と教育勅語、天皇制国家主義に羽交い絞めにされない限り、死んで靖国に逝こうとする現代人はいない。安倍晋三・小泉純一郎・森喜朗らの「神国論者」はそうそう探しても見つけることは不可能であろう。
 
 尾辻の靖国参拝は、戦争準備の危険きわまりない大軍拡法案成立に期待する財閥や官邸にとって好都合なのだ。
 
 
<政府の大原発推進に国権の最高機関も悪用か>
 
 「忘恩の徒」岸田文雄は、安倍に劣らないほど暴政にのめり込んでいる。与野党が拮抗している政治環境であれば、即退陣に追い込まれるのだが、女性の自立や国民の覚醒が期待できない中では、日本の財政が破綻しようがしまいが、戦争に巻き込まれようが、正にやりたい放題である。
 
 
 311のフクシマ東電原発大爆破事件は、いまや世界最大の公害となってフクシマから全国へと拡大している。プラスチックごみに加えて、核のゴミが日本列島から太平洋印度洋に広がろうとしている。
 
 先日ヒジキを食べた。おいしい。しかし、今春からの猛毒・トリチウム汚染水の海洋投棄で食べられなくなると思うと、余計に愛おしくておいしかった。どこの家庭でも魚・海産物とお別れだ。
 
 それでも衆院議長の細田を先頭に岸田内閣は、原子力発電所の大拡大路線も打ち出した。岸や正力、中曽根の核兵器計画と連動している。史上最大の悪政が、岸田・細田・尾辻の三馬鹿トリオのもとで強行されるのか。2023年危機は2022年危機を越える。「落ちるとこまで落ちろ」の悪魔のささやきが聞こえてきている!
 
2023年1月27日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
 
 
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 当時のテレビ報道がかすかに浮かんでくる。安倍はG7に政治生命をかけていたのだ。神道は神社本庁として一つも宗教法人だが、戦前は怖い不気味な国家神道だった。日本の若者は、神社に必勝祈願することを強いられて、亡くなっていった。歴史を知るものは、戦争と神社は一体化していることを熟知している。もちろん、天皇も。
 
 
<「安倍・自民党と電通の癒着構造」を顕正会の浅井会長が断罪>
 
 G7サミットを強行するための秘策を安倍夫妻が演じていた、というのだ。凡人ジャーナリストは知らなかった。巧妙な罠を仕掛けるために電通が関与していた、と筆者は考えたい。顕彰新聞は「サミット開催地が決定していない平成27年正月、安倍の妻・昭恵は親しい友人に来年のサミット、伊勢で出来たらいいわね、と彼(安倍)といってるのよ。でも三重県が手を上げないのよ」。また安倍は1月5日伊勢神宮を参拝(筆者注・憲法違反)した際に「ここはお客さんを招待するのにとてもいい場所だ」と唐突に述べていたと暴露していた。驚きの作戦である。電通指導に頷くばかりだ。
 
 その後に三重県知事の鈴木英敬が安倍に「今から間に合いますか」といったという。安倍夫妻の仕掛けは、なかなか手が込んでいた。安倍夫妻はしてやったりと胸をなでおろした。下手に動けば欧米メディアは「戦争神社でG7サミット?おかしい」とかみついてくるだろう。森友事件と同じ組み合わせか。日本のマスコミは電通に批判を封じ込められていた。この種の記事は、日刊ゲンダイにも載っていない。
 
 この安倍夫妻の巧妙な演技を始動したであろう電通は、NHKとも連携していたと想像できる。こうして歴史的にみて最悪の伊勢サミットが決まった。
 
 
 顕正新聞は証拠を挙げていた。日本会議の顧問で伊勢神宮大宮司の鷹司尚武の「サミットを機に日本の文化の真髄ともいえる神道が広く理解され、神宮や神社への関心が昂ることを期待したい」などの発言を紹介し、神道布教の意思を極めて露骨に示していた、と決めつけた。国家権力を悪用した政教一致の野望そのものである。憲法違反であるが、日本の新聞テレビは電通に封じ込められていた。事情を知る立場の公明党創価学会も沈黙した。これも驚きである。過去に創価学会は、神道の家での飾り物の神棚を燃やしていたのだから。7・8安倍銃撃事件で統一教会のカルトを含め、政府自民党は三大カルトによる祭政一致の憲法違反政権と断罪できるだろう。
 
 
 安倍や日本会議・神社本庁は、各国首脳が伊勢神宮に参拝する光景を国内外に発信することで、日本の国家神道(神の国)を暗に認めさせる、国家神道への抵抗を取り除く。三者が結託して推進してきた「神の国」の野望実現にあった。さすがはよく分析している。
 
 しかも、安倍は「2020年に新しい憲法を施行したい」と一気呵成に憲法改悪を断行し、戦争国家の日本へ直進させようとしていた。腰を抜かすような大野望について、新聞は解説報道をしなかった。NHKの安倍の女記者も沈黙していた。
 
 
<電通・マスコミは「神国日本」のお先棒・海外メディアは警戒警報>
 
 当時、海外のメディアは批判していたが、日本では悪徳企業の電通が中立公正な報道を禁じていた。日本の言論の自由度は諸外国と比較してもかなり低い。ならされてきた国民は気付かなかった。顕正新聞は英紙ガーディアンの記事を引用している。すなわち「開催地の選定は、安倍と神道の強いイデオロギー的つながりや」「安倍が神道政治連盟に積極的に関与し、神道を政治の中枢に取り込むことを目的としていることと完全に一致」「G7リーダーが神道を正当化するために利用される様子を見るのは不愉快でしかない」など厳しく批判していた。
 
 ロンドン特派員がこれを本社に送ってきても、編集局長は掲載を許さなかった。腐りきった日本の報道機関を露骨に演じていたのだが、新聞人だった筆者はその内情がよく理解できる。
 
 
<電通は血税を引き抜く世にも恐ろしい獰猛な吸血鬼>
 
 筆者もそうだったが、電通が血税である国の予算を引き抜くという吸血鬼であることに気付かなかった。コロナ予算にも手を出していた。それを良しとする霞が関の官僚だった。
 
 東京五輪疑獄は、電通事件そのものだったが、東京地検特捜部は電通の玄関を捜索した程度で矛を収めてしまった。4兆円のフクシマ復興隠しの五輪賭博は、電通によって具体化した。フランスの検察は今も追及をしている。腐敗の極みだ。
 
 
 顕彰新聞は伊勢サミットの「国際メディアセンターの設営及び運営」の最重要業務を20億円以上で電通が、ほかにも委託を受けていたことにも触れている。G7サミットをすべて仕切ったのは電通だった。
 
 また最近明らかになった仰天事実は、内閣に職員を送り込んでいたことも。官邸の記者会(永田クラブ)のメンバーは全て電通によって掌握されているし、内閣記者会記者の質問も事前に掌握されている。新聞テレビの記者連は「借りてきた猫」同然といえる。
 
 1970年代に自民党本部の職員になった人は「用もないのに電通の職員が毎日党本部に来ていた」と証言している。官邸と自民党本部も電通に支配されている。
 
 
<岸田に作戦変更求め・改憲の前に戦争準備43兆円で軍事大国へ>
 
 安倍は一気呵成に改憲を断行し、日本を戦前同様の「神の国」にしようとしたが失敗した。電通は交代した岸田文雄に対して作戦変更を求めたようだ。改憲の前に既成事実として、日本を戦争国家・軍事大国にする、そのための戦争準備として、43兆円をかけて武器弾薬を蓄積するという外堀を埋める作戦である。
 
 安倍の野望は潰えたが、岸田の変化球に国民は対抗できるのか。このことについて顕正新聞は触れていない。近年目立つのは、神道・神社宣伝に新聞テレビが貢献している。
 
2023年1月21日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
 
 
 
 
 
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認知症専門医が驚いた】100歳以上の長寿者が食べ続けた伝説の卵レシピとは?

2023年01月26日 15時31分38秒 | 食・レシピ

認知症専門医が驚いた】100歳以上の長寿者が食べ続けた伝説の卵レシピとは?

【最新の認知症治療を実践する脳のカリスマが30年超の長寿研究から導いた幸せな生き方】かつて100歳ブームを巻き起こした『100歳までボケない101の方法 脳とこころのアンチエイジング』の著者で医学博士・白澤卓二が、人生100年時代が現実になった今をよく生きる方法をまとめた『長寿脳──120歳まで健康に生きる方法』が完成。現在の脳のパフォーマンスを上げて、将来寝たきりや認知症にならずに長寿を目指し、人間の限界寿命とされる120歳まで生きる方法を提示します。

【認知症専門医が驚いた】100歳以上の長寿者が食べ続けた伝説の卵レシピとは?Photo: Adobe Stock

生涯現役で101歳! スキーヤー・三浦敬三さん直伝! 酢卵の長寿ドリンク

 三浦敬三さんは晩年まで山に登り続けていたこともあり、丈夫な骨を保つためにカルシウムを積極的にとっていました。1パックの卵を大きな密閉容器に並べてりんご酢を注いで、酢卵を作るのを見せてもらったことがあります。

 卵を殻ごと酢につけると、殻に含まれているカルシウム成分が溶け出して殻が柔らかくなります。5日ほど置き、柔らかくなった殻を取り除いて、卵と酢を混ぜたものが酢卵です。

 この酢卵に、きな粉やごまなどを入れて飲む。敬三さんがテレビ番組「徹子の部屋」に出演したときに酢卵と牛乳、ヨーグルト、きな粉、黒ごま、蜂蜜で酢卵ドリンクを作ったらとても話題になって、一時期、芸能人の間で流行っていましたね。おいしいかと聞かれると、そこは……という感じではありますが。

●作り方 *1個で作ってみよう!
①水でよく洗った生卵をコップに入れて、卵が浸る程度にりんご酢を注ぐ。ラップでフタをして常温で5日ほど置く。
②殻が柔らかくなったら殻を取り除く。
③酢と生卵を混ぜる。
④好みで牛乳、ヨーグルト、きな粉、黒ごま、蜂蜜などを混ぜて飲む。

●アドバイス
卵はできるだけ質のよいものを使い、水でよく洗う。洗剤を使うと卵の殻にある気孔から洗剤成分が混入する恐れがあるので注意! 卵の賞味期限内に飲み切れる量を作ると安心。

本原稿は、白澤卓二著『長寿脳──120歳まで健康に生きる方法』からの抜粋です。この本では、科学的に脳を若返らせ、寿命を延ばすことを目指す方法を紹介しています。(次回へ続く)

監修 お茶の水健康長寿クリニック院長・医学博士・医師 白澤卓二
1982年千葉大学医学部卒業後、呼吸器内科に入局。1990年同大学院医学研究科博士課程修了。現在、お茶の水健康長寿クリニック院長。
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戦争は最初から一気に大戦争になるわけではない。戦力の拡大に伴って戦場も拡大していき世界大戦になっていく。ドイツ「レオパルト2」ウクライナ投入で、ポーランドが戦場の仲間入り。第三次世界大戦が目前となる。

2023年01月26日 14時06分40秒 | 国際・政治

戦争は最初から一気に大戦争になるわけではない。戦力の拡大に伴って戦場も拡大していき世界大戦になっていく。ドイツ「レオパルト2」ウクライナ投入で、ポーランドが戦場の仲間入り。第三次世界大戦が目前となる。

 
本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
戦争は最初から一気に大戦争になるわけではない。戦力の拡大に伴って戦場も拡大していき世界大戦になっていく。ドイツ「レオパルト2」ウクライナ投入で、ポーランドが戦場の仲間入り。第三次世界大戦が目前となる。』より、転載させて、頂きました。

◆〔特別情報1〕
 ゼレンスキー大統領による「乞食戦争」に、とうとうドイツが根負けしてしまった。ドイツが世界に誇る最強主力戦車「レオパルト2」をウクライナに供与する流れになってしまったのだ。1月25日の「同盟国はウクライナへの戦車供与巡る決断を=ゼレンスキー大統領」という見出しをつけたロイターの記事によると、「ゼレンスキー氏は5台、10台、15台といった規模ではなく、ウクライナが必要としているのはもっと多くの戦車だとし、実質的な納入について最終決定が下されることが重要と指摘」とある。ゼレンスキーは、「独ソ戦」においてのクルスク「史上最大の戦車戦」(1943年7月)を描いているのではないかと思われる。ロイターの記事になか、ゼレンスキーはビデオ演説で「テロリストに対するわれわれの防衛力を実際に強化する決定だ。同盟国は必要な数の戦車を持っている。必要な重みのある決定が下されれば、われわれはそれに感謝する」と語ったとある。では、「同盟国は必要な数の戦車を持っている」というのはどのくらいの規模かというと、英BBC放送によると、「レオパルト2は欧州を中心に2000両以上あり、ゼレンスキー氏は300両もあればロシアを打ち負かすことができると考えている」とのことらしい。しかし、ゼレンスキーの物乞いぶりからすると、本音は「2000両全てウクライナへ」といわんばかりの執拗ぶりだ。
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jlj0011のblog 忘恩の徒<本澤二郎の「日本の風景」(4696)

2023年01月26日 13時53分04秒 | 国際・政治

忘恩の徒<本澤二郎の「日本の風景」(4696)

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忘恩の徒<本澤二郎の日本の風景」(4696)

<宇都宮徳馬さんが溺愛、読売に入社させた渡辺恒雄に怒りの言葉>

 今朝の8時、布団の中にいても顔が冷たい。温度計を見ると室温が零度。外は晴れて空は真っ青だ。もはや以前の地球ではない。原発から石炭使用という現代人が、地球を完ぺきに破壊した気候変動の証拠だ。

 他方、NATO北大西洋条約機構がロシアの首を締め上げる政策に、独裁者のプーチンが耐え切れず、戦争による決着にいそしんで11か月。馬鹿げた殺し合いにロシア人もウクライナ人も、共に若者が沢山命を落としている。これを何とする!

 日本右翼は、ここぞとばかり死者を祀る戦争神社の神社本庁日本会議が、善人そうな人物を政権に就けた。世は混乱と混迷の極にいざなわれている。思想も哲学も宗教も無力である。

 

 昨夜は恩師・宇都宮徳馬さんの夢を見た。彼こそが人間らしい人間、いい人間・善人である。政治権力を壟断する政府・官僚に善人がいない現在の日本ゆえに、耐え切れずに夢枕に立ったのであろう。むろん、悪人が跋扈する政界である。昨今、戦争準備43兆円を真っ向から批判する政治家が一人もいない。大軍拡容認派ばかりで、些末な議論で喧嘩している。お話にならない。それを眺めているだけの主権者が目立つのも涙が出てくるほど悲しい。

 

 間違いなく9条憲法のもとで戦争へと突っ込んでいるのだが、そのための世論操作の先陣を切ってきた読売の渡辺恒雄ではないか。数日前にNHKが彼の礼賛映像を制作したらしい。怒って宇都宮さんが夢枕に立ったのであろう。

 平和軍縮派の宇都宮さんは、生涯一度ならず二度人を見る目を誤った。渡辺を溺愛して読売新聞に入社させたことと、日本列島不沈空母と米国大統領レーガンに向けて発した国家主義者の中曾根康弘の二人だ。

 昭和の妖怪・岸信介叩きは正しかった。筆者は平成の妖怪・中曽根康弘叩きに徹し、報恩の誠をささげた。老いても反骨のジャーナリストは健在である。モグラのような人生は性分に合わない。他人を助ける力がないのが残念だが、ペンで励ますことは可能である。

 

 「忘恩の徒」という言葉を知らなかった。宇都宮さんが教えてくれた。「ツネは忘恩の徒だ」と明言した。以来この唾棄すべき言葉を覚えた。渡辺恒雄は忘恩の徒である。この言葉は永遠に刻まれる。消えることはない。断言したい。

 

<左翼から右翼に転向、正力松太郎に食らいつき岸信介・児玉誉士夫・大野伴睦・中曽根康弘に接近・改憲新聞・原発推進に激怒した平和軍縮派>

 渡辺恒雄の保証人になって読売新聞に入社させた宇都宮さん。しかし、本人は恩師とは真逆の人生に舵を切った。左翼から右翼へと鮮やかに転向してしまった。国民を弾圧してきた元内務官僚・正力松太郎の期待に応えて出世階段を上っていく。日本共産党で階段は登れないと判断するや、自身に有利な道に舵を切ると、猪突猛進する渡辺恒雄のことを、彼の政治部長の先輩だった多田実さんから詳しく聞いている。

 ある時宇都宮さんに「なぜ右翼に転向したんでしょうか」と尋ねてみた。「それは権力にぶら下がることだから、ラクな人生が約束されるんだよ」と。そうか渡辺には信念などなかったのだ。風の方向を見極めると、そこへと波長を合わせていく。右でも左でも、その時点での風次第風任せの人生である。もっとも安直で安全な人生行路は、政権交代のない日本政治のお陰で成功したのかもしれないが、そこいらの小役人レベルで国民の尊敬を集めることは不可能である。風見鶏は渡辺が実践した理論だった。中曽根はそれを拝借したのだ。

 

 日本の右翼は戦前派・戦争勢力だ。国家主義も天皇制国家主義である。財閥・軍閥・官閥による国家神道・神国論で統制される反民主的な政治体制だ。しかし、ここを非戦の日本国憲法は太い鎖で封じ込めている。9条の戦争放棄と20条の政教分離である。この歴史の教訓規定である9,20条を土足でぶち壊そうとしているのが安倍・菅・岸田の自公内閣である。

 岸・正力・児玉・中曽根らが涙を流して喜んでいるのは、岸田内閣と支える渡邉恒雄に対してであろうか。

 

<いま岸田文雄は宏池会派閥の池田勇人・大平正芳・鈴木善幸・宮澤喜一・加藤紘一・古賀誠を裏切った忘恩の徒>

 人間らしい人間、いい人間が政界・言論界に現れない。電通に羽交い絞めされてしまっているのであろうが、たかだか広告屋・カネに首を絞められる人間だけであろうか。

 いま新たな「忘恩の徒」が加わった。宏池会の歴史と伝統を破った岸田である。渡辺に屈した可能性を否定出来ない。宮澤喜一が政権を担当する時にも渡辺は「改憲をやれば支持する」と毒饅頭を差し出した。宮澤は相手にしなかった。その後に小沢一郎らのまやかしの小選挙区制に屈してしまったが、宮澤は宏池会の伝統を死守した。今を生きる古賀誠の無念はいかばかりか。

 宏池会を裏切った岸田の前途がどうなるのか、主権者はしかと監視と反撃をしてゆく責任を、憲法上負っている。忘恩の徒に食いつぶされる日本にしてはなるまい。強く警鐘を鳴らす所以である。

2023年1月26日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)

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jlj0011のblog岸田文雄の施政方針を斬る!<本澤二郎の「日本の風景」(4695)

2023年01月25日 17時47分50秒 | 国際・政治

岸田文雄の施政方針を斬る!<本澤二郎の「日本の風景」(4695)

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岸田文雄の施政方針を斬る!<本澤二郎の「日本の風景」(4695)

<戦後最悪の独裁!戦争準備43兆円で確実にアジア危機到来>より、転載させて頂きました。

 1月25日は未明から大寒波襲来というので、事前に灯油を買い入れていたのだが、実際は台風並みの暴風も加わった。家の周りの物が飛ぶ被害を受けた。人間と自然も予報を間違えると、とんでもないことになる。いわんや人と人、国と国になると、殺し合い(戦争)が起きる。武器弾薬がなければ外交という武器を使えばいいから安全だが、相手を攻撃する武器を持つと、戦争を回避することは出来ない。

 

 理由は戦争で大儲けをしたい死の商人が控えているからだ。彼らこそが政治権力に接近し、周辺国との緊張を煽り立てる主役で、官僚や政治屋にまとわりついている。日本では死者の霊を祀る?巨大な靖国神社が存在し、次なる死者を待ち構えているかのように、戦争憲法にしようと画策してきている神社本庁日本会議も暗躍している。最近までは安倍晋三がそのトップ、後見人が森喜朗や小泉純一郎ら自民党清和会という最右翼派閥だったが、いまでは岸田文雄がその地位に座り、大軍拡・戦争準備の2023年度予算案を国会に提出、自ら施政方針演説を行った。

 

 神社本庁日本会議と統一教会+創価学会のカルト教団が足場を固めていて強固である。43兆円大軍拡に隣国は、日本列島のや米軍や自衛隊基地・原発にミサイルの照準を合わせていると推測される。

 日本の危機はもう10年も続く。特に2022年危機到来に身構えるしかなかったが、7・8安倍銃撃事件で安堵した国民は多かった。だが、2023年はより具体的な形で大波乱が待ち受けている。

 日本国民がゆでガエルから目を覚ますかどうか。戦後77年にして、戦後史上最大最悪の危機に立たされている。既に世論調査から5割から6割の国民は、岸田の戦争準備に反対している。

 野党が昼寝している状態でこの数字である。世界最高の報酬に満足している国会議員の様子が気になる。足尾銅山鉱毒事件で決起した田中正造のような人物は、まだ見えない。大日本帝国憲法下でも反軍演説の斎藤隆夫がいた。なぜ、国会議員は惰眠をむさぼっているのか!

 

<子や孫を思う老人たちは既に決起している!>

 この世に子や孫のことを考えない人間はいるだろうか。確か自民党や公明党、さらに維新や国民新党、立憲民主党の一部かすべてにいる。

 43兆円大軍拡は、アメリカのような軍事経済による武器の輸出で暴利を得ようとする財閥の悲願である。彼らは国民らしい国民で構成されてはいない。平和主義者は、まず一人もいない。戦争経済で血税のすべてを吸血鬼ドラキュラのように呑み込もうとしている強欲な悪魔の軍団である。

 戦争憲法に改悪することが、彼らの悲願だが、それが無理だと分かると、43兆円の大軍拡という既成事実で、事実上の改憲を強行しようとしている。その先頭に立ったのが岸田という安倍に次ぐ第二の悪魔人間であろう。

 

 一見善人の顔を持つ岸田、護憲リベラルの宏池会派閥に期待をかけているのは、いうまでもなくカルトの原始宗教・神社本庁日本会議である。いかにも自然豊かな森の中に身を潜める白装束の軍団と、東京・新宿の信濃町を制圧した創価学会公明党である。不気味なカルト教団と日本のカネを収奪する財閥の共闘に対して、人びとはようやく注目するようになってきている。

 こうした事実と政治環境を新聞テレビは報道しない。電通の仕業である。歴史を知る老人たちは、既に決起している。

 

<既成事実に弱い国民を愚民と称して事実上の改憲強行=覇権国狙い・アジアを火薬庫へ>

 電通が羽を伸ばしている日本は、あまりにも危険すぎよう。43兆円大軍拡の構想は電通の仕業に違いない。死の商人のための悪魔の道を切り開いている国策企業である。

 日本の軍国主義完全復活を狙うしたたかな手口は、満洲国以来ずっと継続してきたのだろう。日本国民を愚民と認識し、既成事実に屈する民度と判断しての43兆円策であろう。

 その先にインド太平洋での覇権国の野望がのぞく。そのための目下の中国・ロシア退治作戦との指摘は、あながち空論ではない。アジアを火薬庫にする策謀は、かならずや破綻するだろう。賢明なる日本国民は、その前に太い釘を刺すしかないだろう。

 

<異次元少子化対策に隠された悪魔の陰謀>

 戦いの駒にされるのは、きまって貧しいが、賢明に生きている子弟である。少子化対策に奔走する右翼の面々の陰謀は、戦争の駒を確保する点にあろう。ズバリ靖国神社向けの青年の確保である。

 特に男子の教育に翻弄されている家庭は、異次元少子化対策という、いかがわしい策略に疑問を抱いている。アメリカでは黒人の若者が真っ先に投入される。弱者貧者の若者を餌食にする作戦を、安直に喜んではいられない。賢明な日本人は理解できるだろう。

 以下は、電通の大株主の通信社が報道した岸田の施政方針についての抜粋記事である。

 首相は各政策課題の中で「防衛力の抜本的強化」を最初に取り上げ、2027年度までの5年間で43兆円の予算を確保し、反撃能力(敵基地攻撃能力)保有や南西地域の体制整備に取り組むと説明。新たな安定財源が毎年度4兆円必要になるとし、行財政改革で3兆円程度を捻出しても不足する約1兆円について「将来世代に先送りしない」と訴えた。ただ、「増税」など直接的な表現は避けた。
 今回の防衛力強化を「安全保障政策の大転換」と指摘。同時に、非核三原則や専守防衛の立場は「いささかも変えるものではない」と強調した。

2023年1月25日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)

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2週間天気 強烈寒波のあともまた寒波 土曜日頃は冬の嵐 2月に入っても厳しい寒さ

2023年01月25日 17時15分58秒 | 津波火災
 

2週間天気 強烈寒波のあともまた寒波 土曜日頃は冬の嵐 2月に入っても厳しい寒さ

2週間天気 強烈寒波のあともまた寒波 土曜日頃は冬の嵐 2月に入っても厳しい寒さ

2週間天気 強烈寒波のあともまた寒波 土曜日頃は冬の嵐 2月に入っても厳しい寒さ

(tenki.jp)

強烈な寒波が日本列島に流れ込み、広く大雪をもたらしています。いったん、寒気は北上するものの28日(土)頃にはまた冬型の気圧配置が強まり、寒気が流れ込んでくるでしょう。冬の嵐となりそうです。その後も寒気の影響を受けやすく、厳しい寒さが続きそうです。

寒波のあともまた寒波

26日(木)にかけては寒気の影響が続き、北海道と東北の日本海側、北陸は雪が降り、さらに積雪が増えるでしょう。風の強い状態も続きそうです。関東から九州は晴れて、強い風も収まるでしょう。

27日(金)は低気圧や前線が本州付近を進む予想です。沖縄や九州から関東は所々で雨や雪、北陸から北海道は雪の降る所が多いでしょう。

28日(土)はまた冬型の気圧配置が強まり、寒気が流れ込む予想です。今回ほどの強さではないものの上空1500メートル付近にマイナス6℃以下(平地に雪を降らせるほど)の寒気が西日本まで流れ込むでしょう。北海道や本州の日本海側は雪が降り、大雪となる恐れがあります。風も強まり、吹雪く所がありそうです。交通機関への影響に注意が必要です。その後も日本海側は雪が降りやすいでしょう。

2月も厳しい寒さが続く

画像B

2月に入っても冬型の気圧配置になりやすく、寒気が流れ込むでしょう。日本海側は断続的に雪が降り、降り方の強まることもありそうです。太平洋側は晴れる日が多いですが、名古屋などで雪雲の流れ込む日もあるでしょう。

最高気温・最低気温ともに平年並みか低くなりそうです。北海道は真冬日(最高気温0℃未満)の日が多く、東北と北陸の最高気温は5℃以下の日が多いでしょう。関東から九州は日中も10℃以下の日が多くなりそうです。2月4日(土)は立春で暦の上では春ですが、春とは名ばかりで、しばらく厳しい寒さが続くでしょう。

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松本英子の生涯(下)<本澤二郎の「日本の風景」(4694)

2023年01月24日 20時39分29秒 | 国際・政治

松本英子の生涯(下)<本澤二郎の「日本の風景」(4694)

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松本英子の生涯(下)<本澤二郎の「日本の風景」(4694)

<「自由の天地」で非戦の思想を叫ぶ大和撫子=死の直前まで日米語で非戦原稿和歌など書きまくるペンの鬼>

 この父ありてこの子ありか。ともかくすごい女性が、我が家から歩いて10分ほどに住んでいた。地方の漢学者の父のもとで四書五経をそらんじて神童ぶりを発揮するや、上京して洋学者の津田仙のもとで英語とキリスト教に出会った。儒学を学んだ孝行娘は、母親が体調を崩すと、アメリカから湯たんぽを送るというきめ細やかさも見せていた。筆者も気付いて1年ほど休憩していた湯たんぽを取り出し、大寒波予報に備えて今朝を迎えた。

 

 足尾銅山鉱毒事件で生死を奪われる30万農民の悲劇をとことん叩いて叩いた英子は、天皇ファシズムに襲い掛かられ、日本で生きる場を奪わられると、まるで亡命するかのようにして英語圏で自由の叫びを爆発させるべく、悲願の渡米を果たした。40歳ごろか。彼女の英語力に敬服した事業化の永井元との再婚が42歳。主に西岸都市サンフランシスコを拠点にして、まずは米国の大学を実力で正式に卒業すると、昂然と非戦の叫びを爆発させていく。時は第一次世界大戦で、戦争気分に浮かれるアメリカ社会に警鐘を鳴らしていく。

 まるで生きられる時間を承知しているかのように、きりっとした聡明な日本夫人は、夫の保険事業を手伝いながら、寸暇を惜しんで思索し、それを活字に残していった。その数は計り知れない分量だ。英子が62歳で亡くなった後、夫がそれを整理して出版したことから、彼女の米国時代の詳細を「松本英子の生涯」として、身内の小説家・府馬清(本名・松本栄一)が精査し、そのごく一部を紹介している。

 日本語も十分ではない凡人ジャーナリストは、ひたすら頭を垂れるほかない。昨日も英子の父親・貞樹の墓前に立ってみた。英子もここで最後の別れをして渡米したのだが、母親ふさ子の別れの歌が、彼女の墓石に刻まれているというが、確認できなかった。

 一筋に思い立ちたる旅なれば 八重の潮路も神や守らん

 

 ちなみに茅野村近くをのどかに走る久留里線は、木更津―久留里間の開通が1912年(明治45年)。したがって英子が茅野村と最後の別れをしたときは、まだ鉄道は走っていなかった。東京からの往復だけでも大変だった。「女子に学問は不要」の時代に英子は、既に東洋と西洋の学問と言葉をマスターし、特権階級のための華族女学校の教壇にたち、次いで女性新聞記者第一号となって、日本最大の鉱毒汚染に泣く渡良瀬川の30万農民の救済キャンペーンうぃ始めた。当時として最高の知識と頭脳と倫理観でもって、今も変わらない強欲な財閥に殺されていく貧者の群れに、鉄のペンで決死の戦いを挑んだ英子の人間愛に感動しない人間はいまい。

 

<第一次世界大戦から非戦主義を命ある限り叫び続けた英子>

 1917年(大正6年)、米国はドイツに宣戦布告する。第一次世界大戦(1914年)に参戦、旅先のニューヨークで数万の義勇兵の市中行進に市民は浮かれていた様子に驚く英子。戦争で人が死ぬ、国家が殺し合いをすることに誰が浮かれて居られようか。英子の非戦の詩や文章が炸裂する。

 彼女の非凡な才能が開花する。他方で、病がじわじわと体をむしばんできている。近代の合理主義者は、キリスト教をカルト・狂気と認識していない。神にすがって長生きしようとの架空の精神世界に自己を追い込もうとはしないことが、彼女の日記や詩歌で分かる。理性で信仰を見ていたのであろう。誰人も運命に逆らえないとの覚悟を感じる。

 

 1918年の「ああ戦争」という詩は、在米婦人新報に発表している。彼女のそれは、日本で有名な日露戦争時の与謝野晶子の「君死にたまふこと勿れ」を明星に発表したことに似ている、と著者は指摘する。むろん、日本では天皇ファシズムの制約がアメリカにはないという事情もあったが、彼女は存在する戦争反対ではなく、戦争そのものを根底から否定する非戦の思想である。思想家としての思索の深さを感じる。

 15本も発表した。「ああ戦争」の詩文を抜粋すると「互いに刃を交えて斬りあい 突きあふのみかは 一つの恐ろしき機械もて 一度に多くの生き血を奪い合う」「かくては宗教も教育も はた平和の同盟も何の甲斐がある 人間と生まれつつけだものにも等しき あらくれたることをもて誇りとする」「文明の利器は空しく血を流す凶器となり」「愛国と愛家との 雲と水とのへだたりよ」「なで野蛮の太古を学びて 共に血を流しあふぞ」「平和の国よと思ひしは 昨日の夢」「ああ かくて楽しきホームよ いま何処?」

 

<アメリカ政府を真っ向から批判し続けた松本英子の正義>

 「全世界の非戦記念日」という随筆では、冒頭からアメリカという軍事強国を非難している。「我らが、最も痛切に感ずるは、米国の他国に対する態度である。富と力とを以て世界に覇たる米国が、如何にその権力を濫用せんとするか。

然してこれを直言せんとするものは、識者の中にほとんど雨夜の星の如くである」

 今の岸田内閣の日本にも当てはまるだろう。43兆円の戦争準備に対して、新聞もテレビも真っ向から批判しない。電通に反撃できないマスコミだ。日本の識者はモグラのように隠れてしまっているではないか。英子の慧眼は、いまの日本の識者・政党・議会・司法への痛烈な批判でもあろう。

 「米国が現在の軍事費は如何に莫大であるよ。世に冠たる物質上の豊富ありながら、常に猜疑の眼を以て小国の挙動を嫉視する。真に大国の有すべき態度と寛容とを欠く」

 ワシントンに対する鋭い指摘に誰もが頷く。日本の為政者は松本英子の叫びに耳を傾け、行動に起こすべきだろう。ロシアとウクライナ双方、そして背後のアメリカ中心のNATO諸国の暴走に歯止めをかける時ではないのか。

 英子の指摘は、今のワシントンに対しても通用する。このようなワシントンに追随する日本の岸田内閣を誰が信用できるだろうか。日米安保の破棄が不可欠というべきであろう。

 

 当時、アルゼンチン・ブラジル・チリ―の三国は、陸海軍を排除していた。日本の9条国家である。いまコスタリカはこれを踏襲して、人びとは安全に生活している。英子は軍備全廃を訴えている。そのための力の源泉を「婦人の力」だと呼びかけている。

 

<非戦は婦人が結束して立ち上がれば必ず実現する!>

 「婦人の力大なり。婦人は平和の使者である。婦人が結束して立ち、この使命に率先猛進するの精神を奮い起こさば、この希望は希望にとどまらず、必ずや実行の日を見るであろう」

 

 非戦主義(その二)「(人間の悪い習慣を)改めるには、根本的に何千年の習慣や信仰を改め、先ず教育の第一歩として、幼児より戦争の害とその毒、其の惨、その非人道なることを、柔らかき頭脳に打ち込まねばならぬ」「予は決して今日の米国の教育法を完全と思わぬ。むしろルソーの教育法を取り学ぶべしと信ずる。来たれ、非戦の日、世界の武器、ことごとく焼かれよ」

 

<再び鎌首をもたげた日本の国家神道と財閥で歴史の繰り返し!>

1945年に日本は敗戦、その後に武器弾薬完全放棄の9条憲法が誕生したが、まさに日本は若者や市民が大量に血を流して敗戦した。それによって武器全廃の非戦国となった。しかし、A級戦犯の亡霊徘徊よろしく、再び軍事大国の覇権主義の国になろうとしている。アメリカの策略だと一部の専門家は言う。違う!日本の財閥と原始宗教・国家神道による戦前回帰の大野望にある。

 英子の夢は戦後77年にして元の木阿弥になろうとしている。世の識者は曇り空の星のように、人々の前に姿を見せない。言論界・政界・経済界・司法界も沈黙している。英子の非戦の叫びは、人類の悲願であることに変わりないのだが。

2023年1月25日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)

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