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大人のホーム・アローンかって言うぐらいの『ランボー ラスト・ブラッド』

2020年06月27日 21時28分43秒 | 映画


【基本情報】
 原題:Rambo: Last Blood
製作年:2019年
製作国:アメリカ
⠀ 配給:ギャガ

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:14/74
痛々しさ😖:★★★★★
⠀ ⠀ 興奮🤩:★★★★☆
⠀ ⠀ グロ🤮:★★★☆☆
⠀ ⠀ 哀愁😞:★★★☆☆

【ストーリー】
ジョン・ランボー(シルヴェスター・スタローン)はアリゾナで牧場を営みながら、
古くからの友人マリア(アドリアナ・バラッザ)と、
その孫娘ガブリエラ(イヴェット・モンリール)と平和に暮らしていた。

ある日、マリアは自分を捨てた父親がメキシコにいると知り、
家族の反対を押し切ってひとりで会いに行くも、
そこで人身売買カルテルに拉致され、薬と売春でボロボロに。

彼女の救出と敵への復讐を果たすため、
再びジョン・ランボーは立ち上がる。

【感想】
今回のランボーはいい意味でこれまでのランボーとは大きく異なる内容だった。

最大の特徴は“復讐劇”であったこと。
これまで個人的な感情で動くことがなかった彼が、
初めて自分や自分の愛する者の受けた痛みを
敵にそっくりそのまま返そうとしていたから。

そもそもジョン・ランボーはかわいそうな人なのだ。
ベトナム戦争の帰還兵だけど、
戦争に負けて帰ってきては反戦デモの罵声を浴びせられ、
戦場では100万ドルの兵器を扱ったのに、
帰還後は駐車係の仕事すらできない。
戦場には気の合う仲間がたくさんいたのに、
ここでは独りぼっち。
さらに、親友の無残な死もあって戦争のトラウマが抜け切れず、
惨めな想いをしている。

1作目では、普通に道を歩いていただけで不審者扱いされ、
警察に捕まり、そこからの逃亡劇。
何も悪いことをしていないのにこの扱いで、
ランボーはひどくショックを受ける。

2作目以降は、その戦闘スキルを買われて戦場に派遣され、
『メタルギアソリッド』のようなスニーキングミッションをこなしつつ、
派手にドンパチやるアクション映画へと変わっていった。

そして、今作。
とにかく、戦闘シーンの痛々しさがこれまでで一番大きかったと思う。
表現としては前作もかなりスプラッターだったんだけど、
今回はランボーの怒りが詰まっている分、余計に生々しかった。

さすがに歳もあるのか、自ら肉弾戦を行うことはほとんどなかったけど、
これまでのスキルを総動員して自宅に様々な仕掛けを施すシーンは
まるで「大人のホーム・アローン」のようだった(笑)
ドアを開けると矢が飛んできたり、落とし穴に落ちると串刺しになったり。

ラスボスとの戦いは、あまりにも惨くて、
観ているこっちが背中に寒気が走るほど(笑)

すべてが終わった後の彼に漂う哀愁は、
シリーズすべてを観ている身からしたらかなり感慨深いものがある。

なぜなら、彼はずっと愛されたかったのだから。
ベトナム戦争から帰ってきて、彼が一番望んだのは、
自分たちが母国を愛したように、国からも愛されることだった。

それが、血は繋がっていないとはいえ、
家族というものを持てて穏やかに暮らすことで、
少しは叶っていたと思う。

だからこそ、それが奪われたときの怒りは相当なものだったろうし、
彼の中に巣食う鬼が表出することとなったんだろうな。

この映画、観るなら絶対過去作を観てからの方がいい。

【その他】
シルヴェスター・スタローンはやはりとんでもないね。
だって、38年近く前に始めた筋肉アクション映画を
いまだにやってのけるのだから(しかも、前作から12年も経ってる)。
36歳から始めて、今73歳だよ、、、?

さらに、彼は『ロッキー』シリーズだけでなく、
この『ランボー』シリーズもすべて自分で脚本を書いているんだ。
どうやったら自分が一番かっこよく映るかわかってるんだよね。

今回の映画のために『ランボー』の過去作全部観たけど、
どの作品もすごく面白くて、
スタローン氏に対する尊敬度がますます高まる今日この頃。

映画『ランボー ラスト・ブラッド』 公式サイト

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映画『ランボー ラスト・ブラッド』 公式サイト

 


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