生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

二つの把手(とって)

2016-05-22 03:55:55 | 日々の暮らし
「ものごとにはすべて、二つの把手(とって)がある」

(エピクテトス・ギリシャの哲学者)

私はこの言葉をあなたに送ります。

東京ディズニーランドと東京ディズニーシーがあるように。

ものごとには二つのとってがあります。

思い出すのはバブルの時代。
何をやっても許され、銀行も金を貸してくれた。

ホテルやゴルフ場、高級マンション、観光開発などに、全く違う業種に手を出す人ばかりでした。

バブルがはじけたら、どこも倒産したり、多額の借金を抱えてしまいました。

私も全く知らない流通業に転勤させられました。

あの苦い経験から学んだことは、アメリカの成功している会社をみたら、本業の匂い(関連性)のある企業だけが生き延びていることでした。

皆さんの会社はどうですか。

今のやり方がすべて正しいと押し付けてきていませんか。

しかし、本当にそれが正しいのでしょうか。

ほかのやり方はないのでしょうか。


「すべてに二つの把手がある」のですから。

伝統を守る精神と、
その殻を破る精神との調和した発想が、その時代の人々に受け入れられると考えるのです。

それが、できない企業は辞めていく人が多いのだと思います。

行き詰まったら、裏返ししたり、ひっくり返したり、あらゆる方向から見直す精神や上申できれば、新しい把手が見つかると思います。

(伝統の三菱が日産に吸収合併しなくても、すんだのでは)

また、人間同志に相性があるように、仕事にも相性があります。

いまの仕事の相性が悪いとしたら、

「これは、新しい仕事を見つける転機なのだ」と思います。

無理するのも良くないので、
私のように前職に未練を残さず、すっきりと辞めることです。

自分に合う仕事を探し求めることも必要だと思います。

仕事とは地獄のように辛いものではなく、

打ち込むことで極楽になるという

「仕事を趣味に」という考えは日本特有の思想です。

その心根を忘れずに、

仕事できる職場でありますように。


旅立つ人には

勇気とエールを


送ります。


祈願合掌。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする