『浮』とは辛く、悲しく、はかないという意味があります。
そんなはかない世の中なら「浮かれて生きよう」と享楽の世になり男女間の色恋がもてはやされ、それが『浮世絵』になったという。『この世は多くの人が乗っている船』といいます。
船は常に川の流れの中にいます。
景色も変わります。
中にいる人が自分の気の合った同志で、好きな景色の岸に船を固定しようとしたり勝手に操縦したりしたがります。
浮世の船は停まりません。
常に流れているのです嫌な景色も観るでしょう。
流れていることを受け入れていればつぎにやって来るいい景色が見えてきます。
川の流れと浮世船。
私は川の下から流れてくる浮世船を眺めている夢をたまに見ます。
その船底に字や言葉が浮かび上がるのです。
流れているので理解するのが大変です。
今日は船ではなく、字が流れて来ました。浮世字です。
「紀寿」何でしょう?
百歳とか苦しみ困難を100年乗り越える力を下さる「祝い船」でしょうか。
期待しましょう。